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【落武者魂】 Oldtown1000k そのに

落武者魂

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Oldtown1000k そのに

 寝たか寝なかったか良くわからなかったが、アラームが鳴る直前に携帯の時計を見る。で、アラーム解除。なんかアラームで起こされる夢とかを見ていたような気がする。うーん、まあいいや。ポポペクジャージを羽織ってボトルに水を入れて部屋を出る。肌寒い。けどすぐ暖かくなるだろう。次のCPまでは65km。現在時間は午前4時。ちなみに今日のLOOPは鉄アレイ型だ。中間は行きと帰りで同じ道を通る。

 1時間ほどまったりと走ってくると、後ろから二人のサイクリストに追いつかれる。PBPジャージとロッキーマウンテン1200ジャージ。彼らも楽そうでは無く、静かに黙々と走っている。ペースをあわせられる存在は非常に助かるので彼らと一緒に走る。

 そのうち、腹がもたれて来た・・・。トイレへ行きたい。けどこの時間にトイレを借りれるところなんか無い。ダム湖の周りの長い登りでトロントから来たサイクリストが遅れる。でもお腹の調子の悪い僕はさらに遅れて抜き返されてしまう。お腹の調子の悪いサイクリングほど酷いものは無い。ダンシングやらなんやらの凝ったことは何もできない。それはなにかヤバいものを引き起こす恐怖を感じさせる。うーん、死にたい・・・。トイレ、トイレ・・・。

 CPへ到着したのはクローズ40分ほど前。先に行っていたサイクリストの一人が出て行くのが見えた。トロントからのサイクリストが「胃痛が酷くて、僕はここで止める」と言っている。「僕も腹が痛いんだよ」と返してトイレへ。

 出すものを出すと気力が回復。つめたくゴムのようなアップルデニッシュを食い、次のCPへ飛び出す。飛び出すというのは威勢がいいけど、HEMETにあるそれは100km以上先だ。でも、今日は昨日ほど酷く登らないはずだしー。

 フリーウェイ脇の旧道のアップダウン。下りで何と43miles/hをマーク。時速70km。あまりにも良い直線ダウンヒルなのでまったく恐怖を感じない(路面のひびがちょっと怖い)。アップの部分は29Tでチマチマと削り、ダウンヒルは姿勢を低く小さく一気に長く下る。辛いけど、いける。・・・あ?もしかして・・・。

 LOOP2は鉄アレイ型。行きと帰りで共通なのはもしかして・・・ここか!あの70km/hで下れるまっすぐな坂を上るのか!このアップダウンを全てやり直すのか!いやだー!

「ヘイジューン!」とクリスたちが軽快に僕を追い抜いていく。ヤツのことだ、きっと7時間睡眠とかふざけたことをしていたに違いない。その先でスタッフカーが止まっている。「ケリーとジョーンが君のすぐ後ろにいるよ」と主催者のマイクが言う。「よろしく伝えておいて」と答えると「ケリーはリタイヤするんだ。足首の痛みで」とのこと。やはり鉄人ケリーでも100km地点での故障には耐えきれなかったか・・・。

 その先、ワイナリーで有名なテメキュラの町で痛恨のミスコース。ジョーンにも抜かれしんがりへ後退。そこからHemetまでは500mほどのクライムを超えていかなくてはならなかった。それでもなんとかタイムアウト2時間前に到着。えーとCPは・・・デニーズぅ!?まじかーと思ったら隣のGSにスタッフカーがいてサインをしてくれる。でも食うところは結局デニーズ・・・Hemetから次のCPはサンディエゴのモーテル。距離160km。なにか食っておかないとな・・・。

 Hemetからテメキュラへの戻りはさっきのクライムを迂回だな、と思っていたら「風のトンネル」と呼ばれる道を泣きながら走ることに。しかもまた腹痛が・・・。ご存知のようにお腹の痛いサイクリングほど酷いものはこの世に無い。途中、工事現場のトイレボックスをみつけ駆け寄ったが、恐ろしいほどの蠅に断念。それでもなんとか次のショッピングモールまで到達してトイレを済ませる。トイレさえ済めば疲労以外の問題は解決。隣町のテメキュラで水を購入。ここから鉄アレイの握り部分に戻る。「下り基調のはずだ」と自分に言い聞かせて発進。29Tでひとつひとつ登り返しを削り返す。ガードの上から百烈張り手で体力を削っていくような戦い。東洋のひとりの初心者ブルベライダーと、ヒストリカルフリーウェイ395号線のタイマン勝負。俺が死ぬか、やつが打ち倒されるか、ふたつにひとつだ。

 暗くなり切る前に、行きに通ったアップダウンを全部打ちのめしてやった!と思ったら、帰りはこのままアップダウンを続けてサンディエゴ付近まで戻るようだ。「わかっている道」より「わからない道」の方が精神的負担は大きい。暗い気持ちで下っていると後輪がパンク。さらに暗い気持ちになる。

 ライト。ライトはExposure JoystickとCE2.1の2連装。今日は基本的にExposureだけで走っていたこっちには外部予備バッテリーがあるから。アメリカの道は比較的広く長く作ってあり、なんというか塩尻峠の北側のような感じなのでダウンヒルでは思い切りスピードがでる。それでいて街灯が無いので、ライトの照射範囲だけでは路面障害物をすべて躱しきれない。本来なら速度をもっと落とすべきなんだろうけど、すでに頭がすこし弱くなっているので、それを気にせず下ってしまう。

 文明の香りがする町に。Escandidoの町。聞いたことあるけど、印象には残ってない。町ってことはサンディエゴに近いのかなーと思うが、まだ60kmくらいあるようでがっかり。3時間くらいかかるってことだ。ということは・・・12時に間に合うかどうかはぎりぎり。次のCPのクローズ時間は午前2時。仮眠からのスタート時点でマイナス1時間だったのをHemet到着で2時間のプラスにまでもっていったのだけど、そこから上乗せできなかったのは痛いな。デニーズがよくなかった。フツーに時間がかかっちまう。

 サンディエゴ郊外の湿地を抜ける道路で追い風にのって快走中、路面の剥がれにはじかれてしまう。一瞬にして後輪がパンク。さすがにムカついて自転車をそのまま倒し、引きはがすようにホイールを外す。チューブを交換し、ホイールを戻そうとするが、入りにくい。ガンガンなぐって無理矢理押し込む。あたりはあまりに真っ暗。泣きたくなる。

 しかし、よくこんな衝撃を繰り返して自転車壊れないなあ。あ、またヘッドが少し緩んでいるような・・・。まあ、大丈夫だけど(たぶん)。

 その後のことはよく覚えていないが、モーテルへの到着は午前12時50分。タイムアウトまで1時間無かった。さてどうするか。次のCPのクローズは午後5時前。距離は175km。午後4時までには到着したいが、10時間?12時間を見込んでおこう。ということはえーと午前4時スタートすれば12時間で走っていいわけだな。昨日と同じ90分睡眠か、もう1サイクルいれて180分睡眠か。180分睡眠の場合は前後30分いれて、4時間。だから5時スタートで11時間。最悪12時間。よし、それでいこう。3時間も寝ちゃうぞー。おや、タイヤがパンクしているじゃん・・・。モーテルの部屋でチューブ交換。これでチューブは無くなった。でも気を取り直してシャワーをあびて・・・ふとんにもぐって深い深い眠りに落ちる。

経過時間42時間 残り距離350km

そして、見事に寝坊した。

つづく

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