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【落武者魂】 Oldtown1000k そのさん
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Oldtown1000k そのさん

ふと目が覚めて時計を見る。午前6時半を余裕で回っている。次のCPは175km先。タイムアウトの時間は午後5時前。すでに650kmを走り、昨晩はろくに飯を食ってません。さあ、どうするんだよ?おいどうするんだよ?わかっていることはただひとつ!


さあ、

いよいよ

おもしろくなってまいりました!!!!


これまでセンチュリーライドで記録した最速は6時間丁度。200kmブルベでは8時間半。ならば!175kmを10時間弱で走るのは問題無い。と信じるしか無い。急いで自転車を用意する。用意って、昨晩寝る前に考えていたことを実行に移すべきときが来たのだ。つうかフロントバッグを外してキャメルバッグもやめだ。だいたいフロントバッグは穴のあいたパワージェルのせいでねちょねちょ。ニベアのリップの気温で解けて流れ出し、それもぐだぐだしている。いらん!ストリークイーグル仕様だ。ウェアも減らす。夜間走行時の防寒?そんな寝言は夜間まで持ちこたえてから言え。飯?次のCPまで到達してから考えろ。背中にバナナ2本とどら焼き二個、オレンジジュースを突っ込み、PF肉ジャージの上に栄光のRUSA長袖ジャージを。ダブルボトルを満杯にして、いざ、出撃!!

 威風堂々とサンディエゴの町を抜け、PCH(太平洋海岸ハイウェイ)へ。ここからしばらくはアップダウンなのだけど、とくに初めのダウンが大きい。契機付けに坂を下りながら「おまえら(坂のことね)みんな皆殺しにしてやる。首洗って待ってろよコノヤロー!」と叫ぶ。もうなんだかよくわからない。そしてこの坂を皆殺しの坂と名付け北上開始。横風は強いが25km/hをキープ。バナナを食い、オレンジジュースをのみ、走っているとモーニングライドの連中が対向車線を走っているのが目につく。ああいったクラブライドがこっちの車線にも無いものか・・・。と思っていると、ある信号待ちでそういったクラブライドにおいつかれる。10人くらいの集団。神様ありがとう!南無八幡大菩薩だコンチクショー!

 パーフェクトなペース。35km/hくらいまで増速。後ろにも別のクラブライドが来ているのでちょうど真ん中。抜けようにも抜けられない。20milesほどを彼らと走って、別れる。途中にペンドルトン海兵隊キャンプを抜けるところがあるのだけど、彼らはキャンプ内を通り、僕はフリーウェイの路肩を走ることを選択する(コースです)。フリーウェイは横をバンバン走るクルマの追い風効果で速度を保ち、10miles先でおりる。そこからは自然公園を抜ける道。さすがに速度の維持ができなくなりどら焼きを食う。いずれにしろ止まるわけにはいかない。残り距離は110kmほどだろうか。あと6時間ほどあるはず。このペースならいける。キャンプ(テントをはるキャンプ)場の長い長い道を抜け、旧道PCHを走っていると、何かおかしなことに。後輪の空気が?飛び降りてポンプで空気を足す。おいおい、もうチューブは無いんだぜ?

 またがり直して走っていると・・・やはり駄目だ。むりやりチューブ突っ込んだときに噛み込んでたのか!?残り275kmにして走行不能?パッチは・・・ああ、家に置いて来てしまった!そしてここは町ですらない。

 ここに至って希望は潰えた。


「ヘイ!ミスター! 僕を助けてくれ!」
通りすがりのサイクリストに叫ぶ。友人同士でサイクリングを楽しんでいた老サイクリストが立ち止まりどうしたんだい?と聞いてくる。「パンクしたのだけど、チューブがもう無いんだ」彼らは「パッチを貼ってやろう」と言ってくれ、タイヤを外し始める。なんという親切。「自転車乗りはお互い助け合うもんだよ」と彼らは言う。パッチを貼り、タイヤをはめようとするが固くて固くて戻らない。「こんな固いタイヤはじめただ!」「This tire sucks!」とタイヤが罵られるものの、なんとか押し込む。押し込むと、そのせいで穴があいていたようで空気をいれてもすぐに抜けてしまう・・・。「やりなおしだ!」

 結局、ここで40分以上を失ってしまう。けれど老サイクリストの一人は僕にチューブまでくれた。人々の親切で僕は生かされている・・・。世界に愛を。

 次のCPまで残り距離100km。残り時間5時間。

 わくわくしてきた!

 つづく
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