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【落武者魂】 LA300km:2
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落武者魂

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LA300km:2

もそもにおいて運動というものが苦手であった。多分、あの学校の「体育の時間」というものがよくない。あれは単なる選別の場になってしまっていて、脱落すると延々と運動というものと無関係な生活になってしまう。それでも一応文科系の部活には所属しなかったのだけど、高校からは部活に出なくなってしまったし、それからはずっと運動・スポーツとは無縁な生活を送っていた。もともとやせ形だったので、ダイエットという意味でのスポーツへの欲求が出にくかったのも一因だろう。でも齢三十を越え、脂肪がつくという現実が始まってしまったのを契機に自転車を始めた。すると意外と走れる。社会人デビューサイクリストの多くが同じような理由ではないだろうか。「やってみたら結構いけるじゃないか」。そして思う。「もう少し先まで行けるんじゃないか?」、と。

「ひとつ!ふたつ!」
第二CPでは時間をとってチョコレートパンを二個と補給食を食う。補給食を食ってちょっと気持ち悪くなるが、味と食感のせいだろう。トイレもすませ・・・とやっていると結構時間がすぎてしまうが、まだこれから到着するライダーもいるのでまあ大丈夫だろう。スタートするとGPSの示すルートから外れていることに気づく。おやおやと思い引き返すと向こう側からブルベライダーたちが。あれ?こっちなの、とついていくことに。飯食っているときに他の参加者もこっちへ向かって行ってたから、多分間違いないんだろうけど、そうすると僕が入力していたルートそのものがまったく信じられないということだ。キューシートを見ながら、といっても雨だろ?まずい・・・。ふたりについてサンタバーバラの街へ入る。本来はにぎやかな観光地も雨の午前中とあってかどこか寂しげだ。他の参加者もみかけて少なくとも今現在のルートがミスコースでないことはわかった。しかし、そうなるとGPSのルートは・・・。

時々ダンシングを入れると腰を下ろしたときにずるりと滑るように感じる。おや?サドルが緩んでいるのかな?と思い確かめるが特に問題は無さそうだ。ケツにつけてるトランクのせいだろうか?深くは考えないようにしよう。街から出て登りへ入る。登りのせいか、まぜてもらっていたライダーたちに遅れをとるようになる。なんだかきついぞ?まあ、それも実力。GPSの表示をみると、このままいけば設定ルートにぶつかるようだ。そこからは元ルートの通りだと信じよう・・・。

ついていっていたライダーたちも、いちおう僕を気遣っていたようだけど信号で引き離されたのを機会に待つのを諦めたようだった。彼らが視界にあるうちにコースへ復帰したのでGPS設定ルートを信じて走ることにする。と、フロントタイヤがボトム、ダンシングの弾みにリムが当たる感じがする。パンクだ。雨はかなり弱まっているので、道の脇へよせて様子を見ることにする。女性ジョガーが「大丈夫?」と声をかけてくれたので「大丈夫」と答える。実のところ、大丈夫ではないようだ。リアもパンクしている。そうか、さっきからずりずり言ってたのはこれか。俺はパンクもわからぬ男だったのか。タイヤがはずれなくってよかったよ。

フロントはまだ空気が残っているようで、なおかつバルブが緩んでいるのに気づく。このせいだと信じて空気を継ぎ足してみる。急に抜ける感じは無い。とりあえずリアだけ泥だらけのタイヤを外しチューブ交換。ほんとはフロントもやるべきだとは思ったんだけど、いきなり二本パンクでチューブが残り一本になる不安を避けたかったんだろう。次のCPまでは25kmほどだろうか。そこまでいけばフロアポンプも借りれるはず。・・・有人CPだったら(ちゃんとキューシートを確認しておくべき)だけど。

ここで二回目のパンク修理。座っていると寒い。

10kmほど走り、Pacific Coast Highway脇の自転車レーンへ。いろいろ時間はくったけど100kmをアンダー5時間で走っているペース。アップダウンもあったしパンクもあったしCPもあったしミスコースも何回かした。悪くない。15時間では走りきれるはず。と思っているとガタガタガタ・・・。リアがまたパンク・・・。のこり10kmほど空気を継ぎ足したりして無理してこのまま走り、CPまで保たせるか・・・無理だな。また路肩に自転車を寄せてパンク修理。フロントはそれほど空気が抜けているように見えなかったが、しばらく見ているとタイヤの表面に小さな泡が生まれているのに気づいた。漏れてる・・・が次まで持たせよう。リアを再び修理。二度目ということもあるので一応タイヤ周りのチェックを慎重に行う。特に何も気づかない。直して走り出す。なんだかずんと体が重くなる。まだ100kmも走ってないのに。

最後に3kmほどミスコースをして第三CPへ到着。スタッフの方にフロアポンプを借りてフロントタイヤのチューブ交換をする。フォスターという日系(でも日本語はまったく理解しない)スタッフにもう3回もパンクしちゃったよ、これが最後のチューブさ、というと2個パッチをつけたチューブがあるけどいる?と言ってくる。ありがたくいただく。このCPのクローズまであと1時間。僕が最後かと思ったけど、それからも数人入ってきた。誰かが「今日はパンクがきついぜ」というので「3回もパンクしたよ」というと驚かれた。今日はパンク多いなあっていうのが皆の意見。雨が降るとわけわかんない小物が路肩に溢れる上によく洗われてエッジがたっちゃうんだろう。CPからでるときにフォスターが「またパンクするよ」と言ってくる。不吉なことを言わんでくれ。

前走者の3人組に混ぜてもらって走る。ロード×1、リカンベント×2の変則的な集団。しかし、どうにもGPSのルートが信じられない。雨は止んだようだ。雲は残っているが薄くなってもいる。けれどレインウェアは脱げない。寒くなるから。ネオプレーンの靴下は完全にその役割を果たした。もっとも酷いときでさえ「ぬれてきつい」という感じは無かった。乾燥していたわけではなかったけれど、それは汗のせいだろう。靴に浸水した水を踏んでいるような感覚はあったけど。グローブはそれほど良い点数はつけられない。しぼれば水がどどっと滴る。このぬれたグローブで夜半のダウンヒルは辛そうだなあ。サンタバーバラへ入る。誰かがここから景色がいいんだよね、という。その通り。有名な観光地であるサンタバーバラからベンチュラまで、素晴らしい景色が楽しめる。その三人についていっていたらある信号を越えたところでポンプを落としてしまい、脱落。彼らは気づかず行ってしまった。

しかし、次の交差点を曲がるとそこにさっきのグループのうち二人が。どうもパンク修理のようだ。一緒に行った方が楽なのでしばし待つ。リカンベントの男性がいろんな人に電話をかけまくってる。やたら冗談が多い。少し気持ちが明るくなる。さっきまでに比べると随分楽になった。次のCPまでで制限時間との差もかなり改善しそうだ・・・。

彼の修理が終わり走り始める。やや前をひいていたが、10分も走らないうちに嫌な感覚が。「よっつ!」とアムロが囁く。「わずか50kmで4回のパンクだとう・・・」。彼らには先に行ってもらうことにしてまた修理。よくタイヤをチェックした方がいいぞ、いずれにせよ次のCPまで12kmくらいだからがんばれ、と言われる。彼らを見送って修理開始。腰が痛い。タイヤの内外を入念に調べるがよくわからない。リムテープか何かかもしれないが、そこも特に問題無さそうだ。たしかにリムテープは購入してから一回も替えてないからなあ・・・。最後のチューブを使うが、CO2ボンベが無いのでミニポンプで必死に。泣きたい。「遠くへ行きたい本」に100km以内でパンクしてもがんばるだとか書いてあったけど、さすがに150kmで4回のパンクは心が折れる。さっきからリタイヤするべき理由がリスト化されて頭の中をぐるんぐるん回ってしまっている。もうやめたい、というのが本音。もっかいパンクしたらどうするの?ここには輪行なんていうものは無いんだぜ?ほんとに無いんだぜ?

ここに立つ40milesの標識によっかかってパンク修理をした。
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