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【落武者魂】 PAP1200 第一日 ナニャップまで 360km
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落武者魂

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PAP1200 第一日 ナニャップまで 360km


 初日は海岸に沿ってパースから南下し、夕暮れごろから内陸へ入ってナニャップという場所でオーバーナイトコントロールに入る。オーバーナイトコントロール、つまり仮眠所は今回は5箇所が指定されている。ただし、一晩目と三晩目は二つのうちから選択するというやり方。初日の晩の場合は約365kmのナニャップ(Nannup)か約445kmのペンバートン(Pemberton)の二択。どちらにドロップバッグを持ってきてもらうかを事前に決めておかなくてはならない。
 そしてシドニー・メルボルンと同様に、一人につきひとつのドロップバッグを次の仮眠所へ運んでくれるという方法だ。あんまり早く次の仮眠所へ到着してもドロップバッグが到着していないという可能性もある。ま、よっぽど速い人だけの問題だけど。更に言うと、今回はすべてのPCが有人なのだけど、有人化される時間がPCのオープン時間とは別に設定されている。オープン(ブルベでは制限時間より”早く”PCに到着しても認められない)時間より遅くとも、有人化されていない時間があるというわけ。もちろん、コンビニなんて施設は数百キロ四方には存在しないどころか人さえどこにいるのかわからないような場所なので、レシートや地元の人によるサインによるチェックもできないので、写真をとって証明するらしい。
 けれども、この西オーストラリアでPCでのサポート無しのロングライドをしようとすれば、受付におかれていたような5リットルやそれ以上の水を搭載し、食料もテンコ盛りしたバイクでないと生命維持が危険でアブない。だが、そんな自転車では、サポートがPCを開設する以前の到着は難しいだろう・・・。つまりそんな心配はほとんどないということだ。実際、仮眠所への到着時間はまばらでも、翌朝の再スタート時間はほとんど3時間くらいの間に収まっていた。

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※受付で見たリカ。大陸横断するものだそうだ。

 さて、ドロップバッグとオーバーナイトコントロールの話はこんなところにしておこう。パースを出た僕らはすぐにサイクリングロードに入る。自動車一車線分を上下線にわけた一般的な幅の自転車道が延々続く。これは近隣住宅地などをつなぐ自転車用通勤幹線でもあるようだ。並走する通勤列車路線の駅には「RIDE2WORK」つまり自転車で通勤しよう、というポスターも貼ってあった。これは自転車で駅へ来て、通勤列車に乗ろうという意味だと思うが。

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 初めの15㎞ほどは地元クラブのサイクリストが先導についているらしいが、よくわからない。というか速度差でグループがどんどんぶちきれていく。前のグループに追いつこうとしてもひとりでは速度が維持できないので結局後続集団に吸収されたり。いつものシアトル軍団の青いジャージが見えたので、そのあたりを走ることにする。とても良いペースで非常に助かる。

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 PC1へはあっという間についた。水辺に面した公園に設営されたPCでは、サンドウィッチやバナナなどを補給できる。だいたいどこのPCでも同じだったが、このサンドウィッチなどはスタッフの方々が早朝深夜から毎日毎日用意しているものだ。

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※TTバイクの人もいた。シンガポールからの参加者だったかな。

 さて、ここからしばらくも平坦なはず。ペースを安定化するためにも、どこかのグループにくっついて行った方がよさそうだ。とはいえ、黙ってくっつくのも感じ悪いかもしれない。そこで、シアトル軍団のマークに「ついていけるとこまで、グループに混ぜて」と一声かけておいた。彼らはほどほどのペースで走り、個々のPCではそこそこ、夜はゆっくり休むという走り方をする。だいたい制限時間の8〜9割を使って走るやり方を実践しているのでとても走りやすい・・・のだけど、そのほどほどのペースが平坦だろうと山岳だろうと一定というところが強い。最初から最後まで、コースがキツかろうがそうでなかろうが、まったくペースが変わらないのだ。

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 コースは相変わらず西海岸沿いをすすんでいるのだけど、ずっと海岸べりというわけではない。街と街の間は内陸にはいる。西オーストラリアは地球上でも人口密度の低い地域のひとつとされていて、まともな街などないだろうと思っていたが、海岸にそった街は点在していて、しかも高級住宅地というか別荘地のような感じだ。過ごしやすい地中海性気候にオーシャンビューのおかげだろうか。
 内陸に入ると風景は一変する。平野というか荒野というか。かつて金鉱をもとめてやってきた人々が作った街と鉄道の痕跡があるのみ。次のPCはそんなところだった。道路の舗装さえまともではなく、しばらく非舗装がつづいてたりさえする。とはいえ、オーストラリアで続く好景気のおかげか、そういった非舗装路の先には真新しい舗装がしかれていたり。

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 お昼ご飯は海岸沿いにあるBunburyという街。サーファー、ライフセーバーのための施設に設置されたPCで。ここには厨房があって、参加者は手書きのメニューに書かれた品を選んで頼むことが出来る。各種サンドウィッチやラザニア、オムレツなどだ。こういった食事が用意されるPCはオーバーナイトコントロールを含めていくつかあって、ボランティアスタッフの方々が寝る間もなく(ほんの2〜3時間しか寝ずにやっているらしい。走るより大変!)働いている。もちろん(参加費に含まれているわけだが)無料だ。シアトル軍団のビンセントをして「オダックス・オーストラリアは最高のホスピタリティだぜハーハー!」と言わせるだけある。

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 さて、ここまでで約200km経過。そして8時間台という200kmブルベとしても好タイム。このペースは危うい。危ういが、その次のPCまでシアトル軍団に食らいついて行くことが出来た。そして西海岸最後のPCとなるBusselton Foreshoreから先の100kmは無補給でナニャップへ向かうことになる。しかも内陸へ向かうので、ほんとの無補給地帯だ。コンビニも、自販機も、助けを請う民家も、なにもない。

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 まだ結構な人数が揃って走っている。このグループはシアトル軍団を中心に15~6人はいるだろう。二列になって先頭交代をしながら走り続ける。そろそろ先頭に回るのがきつくなってきた。だけど、他のメンバーは力強い。うらやましいな、その耐久力。太陽が沈み、ウィンドブレーカーを着込む。この夜はもっとも寒くなるそうだ。予想最低気温は5度。日中とは20度を上回る温度差がある。

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 途中にシークレットコントロールが設置されていた。ジュースや果物が用意されている。しかしまあ、周りにホントなんにも無いところで、コントロールを設置するのも大変そうだ。そして参加者を待つのはとても心細いだろう。しかもトイレも無い。もはや脱帽するしかない。さっさとジュースだけ飲んで出発するも、このあたりからアップダウンが続いていて、だんだんグループから遅れをとるようになる。やがて、ついて行けなくなり、脱落した他の人たちもバラバラになり一人旅。真っ暗闇の中に数回、カンガルーの死体があるのに気づく。ハエは夜だし、気温も低いのででてきてはいないようだが、もしかすると明日から去年の死骸&腐臭&ハエ地獄にお見舞いされるんじゃないかと不安になってくる。

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 空気が冷たい。道の先に小さな集落の灯火。まだ午後10時を少し回っただけだというのに、静まり返った小さな町。日本でも田舎町はそんなものか、と思いながらナニャップ(Nannup)のPCへ向かう。このPCは僕が一晩めの仮眠所として選んだPCだ。シアトル軍団はさらに80km以上先のペンバートン(Pemberton)まで向かうといっていたな。たしかにペンバートンまで走っても午前2~3時には到着できるだろう。そしてそこのタイムアウトは午前9時。ま、ここナニャップでも、6時間くらいは余裕で休憩できる。365km地点で貯金を残しつつ6時間休める。十分じゃないかな。むしろ十分すぎる。

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 シャワーは建物にふたつと外に移動式がいくつか。移動式に気づかず建物内のを使った。これは正解で、寒さに震えること無くシャワー&着替えができた。逆に建物内のものに気づかず、寒い外でシャワーを待つ人たちもいたようだ。仮眠所は体育館(だと思われる)で、マットだけ並べられている。そこに持参した寝袋を置くという形だ。スタッフの人に2時半に起こしてくれるよう頼む。起きないようなら蹴って、と。こういうときに緊張と疲れから眠れないということがあってそれが不安だったが、耳栓のおかげもあってかすぐにね つくことg で   k tあ
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