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【落武者魂】 2012年のナイスプレイスへ。 その二
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落武者魂

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2012年のナイスプレイスへ。 その二

 眠れない……!?
 宿でシャワーを浴び、電灯を落としてベッドに丸まること一時間。
 ちっとも眠れない。なんかやたらと体が暑くて、汗がでるし。なんだこれは……緊張からだろうか?
 目がぱっちり冴えてしまって焦っていると、ふと気付いた。エアコンがマックス暖房になっている! あれ? 消したつもりだったのに、どうやら逆向きにダイアルをひねってしまっていたらしい。
 ようやくヒーターを消したが……やっぱり眠れない。目が冴えてしまって眠れない。水を飲んでみたりする。ああ、もっと豪胆ならぐーぐー眠れるのだろうになあ。神経が繊細だからなあ。困った……。

 困りながらも、なんとか4時間弱は眠ったはず。フレッシュ走行は完徹覚悟なので、ちょっと不安だけれども。
 スタート地点のミニストップまでゆっくり移動して、朝ごはんを食べながらしばらく時間をつぶす。天気予報は曇り・晴れを告げていたけれども、空は暗く雪がちらついている。日本海側は降雪しているというから、上空の風にのってここまで飛ばされている程度だろうと思うことにする。
 天気予報によれば、すぐに日が差すはず。そうすれば体感的には暖かくなる。だが夜半はかなり冷え込む模様だ……。おそらくこのライドの最低気温は茨城と千葉の間で迎える。それも氷点下は覚悟。



 七時となった。メンバーがそれぞれコンビニのレシートをもらい、店を出る。店員さんに記念撮影などを撮ってもらってから、ゆったりとスタート。週末の朝七時とはいえ、東北の大都市である仙台の交通量は少なくない。だけど、交通量より面倒なのは信号の数だ。都市圏での信号ストップは平均速度を著しく低下させる。90年代だっただろうか、東京23区内の自”動”車の平均速度は13km/hでしかないという資料を見たことがある。フレッシュの走行距離を360kmに設定した時、指定される平均速度は15km/h。つまり都市圏だけをコースにした場合、走っているだけでタイムアウトしかねない……。



 仙台の都市圏は、けして小さなものではないけど、やがて果てが来た。信号待ちがなくなるだけで、平均速度はどんどんと上がっていく。気持ち的にもずいぶんと楽だ。そのかわり雪が降ってきた。それもしっかりと。幸い、地面に積もっていくような雪ではないけれど、路面はすっかり濡れてしまった。天気予報は……こんなことは教えてくれなかった……。まったく……雪だなんて……なんて……楽しいんだろう! 背中のずんだも、天からの保冷剤があれば大丈夫! AJ千葉の方々にも安心して食してもらえるはず。やっぱ日ごろの行ないが良いと面白いことがあるなあ。



 阿武隈渓谷に入って行く頃には雪もすっかり止んで、むしろ晴れてきて暑いほど。背負ったずんだまんじゅうが傷んじゃうのでは……。というほどの気温にはならないけど。車通りはすくなく景色も悪くない。健全なサイクリングっぽく五人でさくさくと進む。…とパンク。皆で自転車を停めてパンク修理を待っていると、だんだんと空が曇ってきて気温が下がっていく。そして雪……。なんで雪が降るかなあ……。



 多少のトラブルはあったものの、PC1までの70kmを休憩なしで走りきった。雪はこのあたりでは降っていなかったのか、すでに路面が乾いたのか。降ったり止んだり。僕はコンビニパスタを食い、次のPCまでのエネルギーを蓄える。これまた70kmくらいあるのだ。ちなみにPC2からPC3までは120km以上もある。

 安達太良山や智恵子の生家などの観光名所に後ろ髪引かれながらスルーして、福島から郡山へ。福島近辺まではとてもマナーの良かった交通状況が、時刻のせいもあるんだろうけど急激に悪化していくのを感じる。国道4号の側道に当たるはずなんだけど、なんでこんなに車が多いんだろう。郡山周辺では、さらにトラックが多く厄介だ。こういうときは、あまりまとまって走ることに固執すると危険なので、一番後ろを少し離れて走る。信号や車の右左折待ちなんかで突き放されてしまうこともあるけど、無理はしない。


 
 それと雪。
 大粒の、いわゆるボタ雪がどかどか降ってきた。みるみるうちに、体中に降り積もっていくほど。アイウェアにも雪がはりついて視界をすぐに塞いでしまうので、雪で掻き払わないとならない。
 雪で良かった、雨ならすぐ濡れてしまうからな、と思っていたが、体に降り積もる雪はやがて体温で溶けて浸透してきてしまう事に気づいた。あわてて振り払う。地面もさぁっと白く染められていくけど、路面に積もるほどじゃないと信じる。



 風も強く、まるで吹雪だ。
 地吹雪。
 いきなり現れた地吹雪は、いきなり終わる。
 雲が割れて日が差し、こんどはじめにゃ路面からもうもうと湯気が沸き立つ。
 なんという天気なんだ。
 背負ったずんだまんじゅうの包み紙が、ちょっとよれてしまった……。
 なんとか無事にお届けできるといいけど。



 PC2は須賀川のミニストップ。ここまでは雪やなんかがあっても、あっさりと進んでこれたわけだ。だいたい追い風に押されてきているし、郡山近辺以外は走り易かった。特に厳しいアップダウンも無かった。というわけで、メンバーの誰にも疲労の色は感じられない。このままいければ、十分な仮眠時間を得ることができる。ちゃんと仮眠を取ることが出来れば、走行中の睡魔のような危険は避ける事ができる。チーム名の「誰も寝てはならぬ」は、走行中の居眠りをしてはならぬということであって、仮眠はしっかりと取るつもりだ。
 通常、400kmくらいの距離ならば睡眠のための休憩は必要ない。けれども、個人差もあるし体調にもよる。眠くなるかどうかはパンクのような不確定要素でもあって、フレッシュでは発生確率は五倍となる。さらにフレッシュでは24時間を用いて走らなくてはならないという縛りもある。400kmブルベなら、眠くなる前に努力して走り切るという選択肢もあるが、フレッシュでは努力しようがしまいが、距離ではなく時間がゴールの条件。
 僕らのように脚力や経験がバラバラのチームは、誰かが眠くなることを見越して組み立てていくほうがいい。そして、腹がへる前に食べるように、眠くなる前に仮眠を取る。
 そのためにも、だいたい夕方くらいからは仮眠時間と仮眠場所の算段をつけはじめる。


 
 フレッシュにおいて重要なのは22時間目と24時間目の時刻と場所。22時間目は時刻と場所の両方が要求される。さらに、そこからの2時間に25kmを移動することがルールとされている。たいていのチームは22時間目と24時間目の想定距離付近にPCを設置して、そこでのレシートなどをそれぞれの所在証明としている。
 でも、予定よりも多く進んでいる場合や、進めていない場合も、なんらかの手段で所在証明すればそれは認められる。このことは22時間目ではともかく、24時間目では忘れられがちだ。最終PCに早くたどり着いてしまったら、さらに先へ進んでもいいのだ。もし、万が一24時間目で所在証明がとれなくても、最終PCまでの距離は証明できる。
 今回は追い風とメンバーの頑張りのお陰で意外と距離が伸びていたので、提出していた最終PCから、さらに集合場所の犬吠埼まで走り切るという方向性も検討していた。まあ、そんなにうまくいかないのがフレッシュでもあるのだけど。

 もう時間を気にしながらブルベを走ることは滅多に無くなってしまった。前回のフレッシュのころ、もう二年前だけど、そのころはルートを見ながらアップダウンを勘案してPCへの到着時間予想などを事前にまとめていた。今ではそういうことはまずしない。なので、今回のフレッシュではどれだけ手持ち時間があって、どれだけ現時点で余裕があるのか、パッと把握できない。
 ものすごく余裕がある気がするし、実はそれほどでもない気もするし。
 睡眠や夜間のパフォーマンスダウン、機材トラブルなどの要因と、走行距離延伸の可能性。
 さらにゴール後の荷物受け取りが午前8時以降なのに、荷物受け取り場所近くの健康ランドの閉館時間が午前8時とかぶっていること。ゴール後に、どうやれば無駄な時間を過ごさずに入浴と宴会前の仮眠をこなせるか、なども懸念もぐるぐると脳内をめぐる。

 だけど、結局は「下手な考え休むに似たり」。行ってみてから考えよう。

 つづく
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