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【落武者魂】 台南路線バスの旅

落武者魂

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台南路線バスの旅



 さて、台南駅に到着しました。プラットホームの感じは日本の駅とそっくりですね。
 この駅ではホーム間の移動は地下道で行います。バリアフリー化されてません。他にも通路があったのかな。



 駅舎内部。エントランスホールの様子です。戦前の日本統治時代の建物が使われています。なんとなく、旧国立駅舎を思い出します。あれも古い建築だったので、こんな感じだったんですよ。もちろんスケールは違いますが。支柱に廃レールを使ってたり、面白い駅舎だったのに政治的な問題でお蔵入り(文字通り。部材はすべて倉庫にとってあるそうで)とはもったいないですよねえ……。



 台南駅外観。二階から上は、かつてはホテルや飲食店として使われていたそうです。今は多分、物置でしょうね。

 さて、台南で何をしましょう?
 古い都市なので、古い建築や遺構を見てまわるのもよいのですが、せっかくなので、普通はなかなか行かないところを探しておきました。既に行き方も調べてあります。webの時代では、誰もが訪れたことのない場所を見つけるのは難しくなりました。でも、ハードコアな旅行者ではない僕らのような人間には便利な世の中です。大抵の場所は行き方がみつかります。
 間違ってたり、情報が古かったりすることもありますけどね。


 ということで、情報を元に路線バスに乗ります。でも路線バスって一番難しいんですよ。日本国内だって地域のバス網って把握できませんよね? それをよくわからない国でやろうってんですから。
 とりあえず、荷物をガーガーひっぱって地下道をくぐり、駅前ロータリーの三番バスが到着する乗り場へ向かいます。途中、タクシーの運ちゃんに声をかけられたりして、心が揺らぎますが(だって安いんだもん)、耐えてバス停へ。ちゃんと屋根の付いたバス停には、いくつかの路線のバスが通るようです。路線図を見て「同安路口」を通る路線を確認。たしかに三番だ。
 さて、本数はあまり多くないらしいけど、と思っていたら三番のバスが来ました。
 来たのはいいけど……。なんか妙にでかいよ?
 ドアが開いたので、バスの運転手に「同安路口」と書いた紙を見せます。
 すると、ここに金を入れるんだ! みたいなゼスチャー。
 ひとり18元、あわせて36元をボックスに入れます。ちょうど小銭があってよかった。
 ちなみに36元って、えーと、百円もしないよ(w 移動コスト安すぎ……。



 さあ、バスで行きますよ。
 フロントガラスの位置が低いことがわかりますでしょうか?
 また、バスの現在地や次の停留所については赤い電光掲示がなされます。それを見ていれば大丈夫。
 でも、降りるときはどうやって合図するのかな? 普通は壁にあるボタンを押したり、紐をひっぱったりするんですが。



 頭上か……。

 三十分ほどのバスの旅を楽しみます。でっかいニトリやコストコなんかもありました。
 スクーターとクルマの溢れる街路を、この巨大なバスでよく走れるもんだ、って感じがします。僕には絶対できません。すべてが阿吽の呼吸で動いています。なぜ事故を見かけないのか不思議なくらいですが、カオスを前提にしたルールが支配しているのでしょう。個人的には散歩すらしたくないくらいのレベル。



 ああ、無情。その交通の只中に投げ出され、荷物をひいて歩いていかねば……。
 すぐに右に曲がって、てくてく歩いて行きます。
 つうか、路線バスにこんな巨大なバス必要あるの?



 目的地の飛虎将軍廟です。



 祀られているのは……この写真だとあまり見えないな。



 この方。旧軍のパイロット。大戦末期に米軍を迎撃にあがって戦死された方です。
 廟の中でうろうろしていたら、外のベンチでくつろいでいたおじさんのひとりが入ってきて、パンフレットを渡してくれました。そしてそのまま、座っていたベンチに戻られていきます。パンフレットに記された縁起はすごく省略するとこんな感じ。

 戦後しばらくして、村に白い人影が出現するという話があった。村のとある長老は、それは大戦末期に戦死した杉浦氏の霊ではないかと気付いた。杉浦氏は、襲来した米軍機との戦闘に敗れて村に墜落しそうだったのだけど、最期の力を振り起こして被害のない場所へ墜落して亡くなられた方だとのこと。
 そこで祠をたててお祀りしたところ、村の守り神となってくださり、その繁栄をささえてくださっている。

  詳しい情報を知りたい方は飛虎将軍廟で検索してみてください。
 検索して見つかるサイトの説明は、おそらくかなり肩肘はったものばかりと思いますが、パンフレットの説明から浮かんでくる風景はちょっと違って見えます。
「不思議なことがあったので、非業の死を迎えた人を祀ったら、村が栄えた」というあらすじで、田舎の祠や旧跡の説明板に記されている由来のような、そういう素朴な感じ。

 建立は1970年代です。もっと質素だったころの建物の写真もありました。
 台湾の政治的な状況下で、いろいろとあったようですが、今は静かに地元のおじさんの憩いの場になっていました。
 


 近くの小学校の劇の様子だそうです。
 杉浦氏が戦死した時の戦闘を再現した劇だとか。
 台湾の子供たちが、勇敢な日本軍操縦士と悪漢米軍機に扮して……というシュールな何か。



 異郷に残る異邦人の痕跡というのは、どこか惹かれるものがあります。アメリカのド田舎でたまに見かける古い店舗の看板が日本名だったり、もう日本人の姿はまったく感じられない元日本人街なんかの雰囲気とか、たまりません。
 加州にあるという、日本移民最古の墓も訪問してみたかったなあ。
 日本人じゃなくてもいいんです。三浦按針でもエルグレコでも。このあたりは、有名すぎてあまり惹かれないけど。

 さて、おいとましましょう。

 あ、一応行き方はこちら




 僕の趣味に細君を付きあわせたようなものなので、ちょっとご機嫌取りをしなくては……。まずはつかれたので、ちょっとお茶でも……。



 残念。
 鉄道喫茶は開いていませんでした。
 とりあえずバス通りまで戻ろうと歩いていると、新しめのお茶屋さんが。
 中でお茶でも飲めませんか? と入ってみます。
 若い女性が応対に出てきましたが、言葉がほとんど通じません。でも、なにか飲ませてくれるようです。



 烏龍茶をいれてくれます。
 この台とか、小物とかはすべて専用品です。
 って、専用品つってもわかりにくいな。一見テーブルに見えるところですが、ここは一種の流しにもなっていて、湯のみや急須をあたためたお湯を、そのまま流すことができます。ちゃんと排水口がついているのです。急須から
湯冷ましのような容器一旦注ぎ、そのあと小さな湯のみに入れたり、急須から直接注いだり、いろいろ入れ方があるのですが、それぞれの使い分けとかは聞けません。言葉が通じないから。

 飲めば飲むほど、いろんなお茶を試飲させてくれます。
 田舎のおばあちゃんが、つぎからつぎにお菓子を出してくれる、あんな感じです。



 言葉がほとんど通じないながらも聞きだしたところ、このお店は数日前に開店したばかりなんだとか。若い人達でやっているようです(もっと後になって一族が事業家で、ここの若い人達は他にも店などを持っていることを知りました)。なんでこんなところに来たんだ、と質問されたので「飛虎将軍廟に行った」というと、「拝拝(パイパイ)」と笑ってきます。お参りのことですね、きっと。私達もお店を開いたところなので、天に拝拝をしてるんだ、と指さす店頭には、繁盛祈願のお供えが置かれていました。



 そんなこんなで、なんとかコミュニケーションをとっていると「今晩、時間あるか?」と訊かれます。一緒に夜市へ行ったりしないか、とのこと。特に用事も無いので、お誘いに乗ることにしました。一旦荷物をホテルに置きに行きます。タクシー呼んでもらおうとすると、車を出して送ってくれました。そして後で迎えに来てくれることに。



 せっかくなので、ホテルの周りを散歩しようと思いましたが……交通ラッシュが怖くて、歩行すらマジで危険を感じるので退避。



 FB……。
 いや、なんでもないです。

 夜になって、迎えが来ました。
 台南の夜市は有名なんだ、ということで、連れてってくれるとか。
 その前に……。



 いま、台南で超人気なプリン屋さん。



 有名な牡蠣フライなんかのお店。普通にガイドブックなんかにも載ってました。



 それから肉スープ(というのかどうか知らぬ)のお店をまわってくれました。この肉スープ、好きなんですよね。フォーの麺抜きみたいな感じです。フォーも好き。香菜をよければ。
 あと、青菜の炒めものは必ずおいしいです。見かけたら食べましょう。



 台湾、なんでも美味い。
 臭豆腐はトライできなかった……。



 夜市。ナイトマーケットです。お祭りの縁日みたいなのがずらっと並んでいます。
 台南の夜市は規模の大きさと、毎日はやっていないのが特徴だそう。毎日はやっていないといっても、何箇所もあるので、どこかではやっているということです。
 酒はありません。何かあると、すぐに酒の席になるのは日本と韓国くらいなのか。



 これはパン屋さん。正直なところ、期待していなかったのですが、朝食に買って帰り食したところ、クオリティ高かった。正直なめてた。



 日式のお茶だそうです。どう見ても、飲んでみてもミルクティーかチャイのようですが。
 まったく同じ物を泰式としているところもありました。なんでもいいんだろ、お前ら。



 ゲームをやってぬいぐるみを持ってきなよ、と言われて謎の台湾ゲームをチャレンジ。
 伏せられた麻雀牌を、決められた数だけ選び、それを用いてテーブルに貼られた麻雀牌の表とあわせてビンゴをやります。という説明でルールはわかりますよね。


 
 結局、全部おごってもらっちゃった……。
 お茶も買ったんだけど、なんか安くしてくれるわ、おまけをいろいろくれるわで……。
 いやあ、遊びに行こうと誘われたときには、いきなりで面食らったけど、台湾の南のほうでは「よくあること」だそうで。台北で話していると「あっちの方の人は、そんな感じ」ということをいろんな人に言われました。
 けれど、僕は非常に人見知りが激しく、引っ込み思案なので、誘われたときはどうしようかと。
 でも、とても楽しい一日となりました。翌日は雨になってしまい、どこもまわらず台北へ戻りました。こんどはゆっくり行ってみたいな、台湾南部。

 次回は「台湾高速鉄道の旅」をお届けします。
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コメント

* 縁

異国で知らない人との奇縁を結ぶのは素敵なことですね。
パックンなんかそんな事ばっかりやってるけど、僕も引っ込み思案だから…この間の練習走でも、周りの人は初対面同士ぺちゃくちゃ喋ってるのに、僕は一歩引いて見てる感じでした。

「シュタインズ・ゲート」途中までしか観てないなぁ。768K の遅いネット環境だけど、ストリーミング試してみるか…。
2012/02/21 【ささき】 URL #YcotG/sE [編集] 

*

毎日ラジオ会館の前通ってるけど衛星落ちてこないよ。
2012/02/21 【ksk】 URL #- 

*

>>ささきさん
僕も、アーバインの地元サイクリングクラブやショップの走行会で走ってたときは、ほとんど会話なんかできませんでしたよ。それでもにぎやかな中にいるだけで楽しかった。半分くらいで振り切られちゃうんですが……。
時々、遅いおっさんやビギナーの人が一緒に走ってくれたなあ。

>>kskさん
世界線が変異している!?
2012/02/21 【さとう◎】 URL #- 

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