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【落武者魂】 台湾ブルベ 中壢獅潭200公里 其の一
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落武者魂

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台湾ブルベ 中壢獅潭200公里 其の一

 2012年の初ブルベは、なんと台湾で走ることになった。
 東京から飛行機で3時間ちょっと。交通費は京都へ新幹線に行くのとそう変わらないし、宿泊費を考えると断然オトク。それになにしろ南国! 暖かいはず!(東京比)

 参加までの詳しい経緯や、参加のための方法は別に記すこととして、今回のコースのお話から。
 タイトルは「中壢獅潭200公里騎乘活動」。略称仙山200km。中壢市と獅潭という山間の町との間を折り返すルートで、獲得標高は3200mほどらしい。ほんとはこんなきつそうなの嫌だったんだけど、台湾ブルベの一覧を見ると、どれも獲得標高が200kmで3000を超えているので選びようがない。
 スタート地点となる中壢市は、台湾の国際空港である桃園空港からタクシーで20分くらい。2012年2月レートだと、だいたい750円くらいで移動できる。タクシー、安い……!



 さて当日。直前までバタバタしていたせいで、あんまり眠れなかった。
 スタートは朝6時、車検は5時からということで、まだ真っ暗な街をそろそろとタンデムで走りだす。台湾の街中は、クルマとスクーターの混沌たる怒涛に溢れていたので、おっかなびっくりだったのだけど、さすがにこの時間では交通量は少ない。

 スタート会場にはテントが張られていて、すでに参加者やスタッフの方々が賑やかにやっていた。
 僕らは宣誓書をもらってサインをして、車検を受ける。宣誓書にライトや反射ベストなどのチェック欄があって、ひとつひとつ判子をもらわなくてはならない。けっこう、厳格だ。そのあと、ブルベカードやヘルメットに貼るゼッケンシールなどが入った袋をもらう。ちなみにキューシートは数日前にメールで送付されるだけ。今回はGPSデータだけwebに用意されていた(公式かどうかは不明)ので、それを事前にいれておいた。

 ブリーフィングが終わると、みんなでスタート。40人以上が走りだす。まだ交通量が多くはないけど、帰りはどうなっているのかなあという一抹の不安。中壢はそごうなどもある中核都市なので、夕方になったら交通量は大変なことになるだろう。
 中壢から国道1号を南下。信号待ちが多い。しかも結構長い。カウントダウン式の信号が多いんだけど、1分以上待たされるのがざらにある。そして集団で走っているんだけど、先頭以外はあまり速度を出さず、しかもふらふらしている人がいたりするので結構怖い。それで前方がクリアになったりしたら、思い切って前へ出るようにしてるんだけど、すぐに信号で止まる。
 そんな感じで、郊外へ出るまでの10kmちょっとで、平均時速が17km/hくらい。あまり芳しくない。というのも、このコースで平坦なのはこの最初と最後の10kmくらいだから。今回は中盤に仙山という結構な峠を往復したり、獲得標高があるので、時間を稼げる所では稼いでおきたい。



 緩やかにコースは登り続け、350mくらいから下りに転じて、国道三号へ。それからはアップダウンが続く。よくある幹線道路のアップダウン。
 そうそう、今回の200kmブルベのPCは6箇所。かなり多い部類。基本的にはコンビニチェックで、買い物をして店員さんにブルベカードに判子を押してもらい、あわせてレシートを受け取る。コンビニはセブンイレブンとファミリーマートだった。ファミリーマートは台湾では「全家」と表記される。ロゴやカラーリングは日本と同じ。売っているものも、だいたい似ている。セブンイレブンではウィダーインゼリーやランチパックもあった。おでんなんかも。それに、たいていイートインのスペースが用意されているのもありがたい。



 内湾線というローカル路線沿いに竹東を抜ける。街中に入ると急に交通量が跳ね上がる。特にスクーターが一気に増える。はじめは怖いなと思っていたけど、スクーターが大量に走っているおかげで、かえって走りやすいことにも気づいてきた。というのは、スクーターが走るスペースが確保されているということなのだ。また(日本にも昔あったが)、信号では二輪の停止線が別に用意されている事が多いので、渋滞していても大きな顔をしてそこまですり抜けていける。
 また、スクーターがすぐ脇をすり抜けて行ったり、ぐいぐいと割り込んでいく車はよくみかけたが、意図的っぽい幅寄せや、煽られたりすることは今回は全くなかった。スクーターがママチャリのように扱われているので、ママチャリのようにゆっくり走るスクーターも多い。そして路上の誰もが、そういう混沌を前提にして走っているからだと思うのだけど、意外と慎重で、歩行者を無視して突っ込んでくるようなことは少ないようだ。
 そんな感じで、わかってくれば、恐怖感はなくなる。けれど、もちろん安全だというわけではなくって、なんというか、(混沌は)お互い様的なルールが根底にあるというだけ。台湾って、もっとクラクション鳴らしまくりだと思ってたから、そのイメージの差から安心しちゃったのかもしれない。
※北部~北東部のトラック街道はかなり怖いみたい。



 竹東から三湾までは広いけど交通量が少ない。アップダウンは続くけど、ダウンのときに一気に速度が稼げる。そのうち、前方の方に異様な車列がゆっくり進んでいるのが見えた。なんというかお祭り? 政治集会? あまりに遅いので、追越車線側から一気に前へ出ちゃおうとやってみたら、この車列が長い長い。





 長い長い……やばい……、道が上りになってきた。それなのに、車列の先頭が見えない!
「加油! 加油!(ジャーヨウ! 頑張れの意)」と声をかけられたりしながら、ふんばる。
 日本のデコトラみたいなトラック。上に載せられているのは関羽のような中国武将なのだけど、かかっている音楽はヒップホップだったりする。太鼓を載せて叩いているトラックも。ロケット花火を打ち上げているのもいるよ! しかし……どこまで続くのこれ?





 急に左側からデコトラが追い抜いていって、ちょっと先で止まり、並んで走るトラックの運転手と何か話している? しかたないのですり抜けようとしたら、ドアがバカッと開く。でも、もう台湾的混沌を理解しているので、そんなのは既に予測済み。自転車を倒しこんでそれを避ける。余裕です。





 ドンドンバンバンと花火や爆竹の音がどんどん派手に。
 PC2の三湾はすっかりクルマとバイクで埋め尽くされてる感じ。その先では、たくさんのカラフルな祠にたくさんの人が集まって大騒ぎしている。戦争みたいな騒ぎ。たぶん、これは台湾のお墓で、先祖を祀るお祭礼みたいなことをやっているんだろう。路駐禁止とかここには無いみたいで、停める場所を探す車でなかなか進みにくい。それでも、気づけば平均速度は20km/hを超えるくらいまで回復。やっぱり信号の連続は山岳くらい時間を食うなあ。



 コースはここから県道124號へ。三湾南庄道路へ。南庄っていうのは、台湾で最近有名な観光地になっている町。客家が多く暮らす土地だそうだ。昔は炭鉱で賑わったみたいで、そういう施設なども見かけることができた。現在は台北などの都市圏から近い自然地区として親しまれているらしい。
 そんなわけで、ルートもぐっと山間の景勝地へ入っていく。先の方にはそびえる山脈も見えてくる。なにしろ台湾には4000メートル級の山もあるのだ……。



 つづく
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コメント

* 台湾の空

空が綺麗ですね~
2012/02/15 【ささき】 URL #YcotG/sE [編集] 

*

一瞬でしたけどね。
街中はスモッグというか……。
2012/02/15 【さとう◎】 URL #- 

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