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【落武者魂】 北海道1200km 「男たちはふたたび北へ」-5
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落武者魂

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北海道1200km 「男たちはふたたび北へ」-5

 ずいぶん間があいてしまった。どうもこのライドの最後の方はざんざんと降る雨と暗闇と孤独とでだれすぎてしまったのと、こういったわけのわからない極限状態でのズレたアホ話というのはどうにも伝わらないので・・・なんだかだらだら長くなってしまって書いててもちっとも面白く無い。でも、終わらせましょうか・・・。

 さて、北海道を走っていて不思議なのは、走行しているのになぜかいつのまにか蜘蛛の糸が張られていることだった。ふと気づくとハンドルのあたりやヘッドチューブのあたりに蜘蛛の糸がすいっとかかっている。そのたんびに振り払うのだけど、しばらくするとやっぱり蜘蛛の糸が。もし気づかず放置していたら蜘蛛の巣が完成されちゃったりするのだろうか。あるいは糸をひいて空中を移動する類の蜘蛛をひっかっけているだけなのか。いずれにせよ頻度が高い気がする。

 というような他愛も無い話をzucchaさんとしながら北上する。明らかな南風?つまり追い風で進むのには苦もない。もう残り距離も100km程度となって完走は時間の問題。そう、単なる時間経過を待つだけの話だ。ブルベはなんというか「追い込む走り」をすることもなく、さりとて景色や何かに楽しみを見出していることもない状態の退屈さに耐えることが最大の困難なんじゃないかとか。いかにしてこの退屈をしのぐか、そういうアイテムが必要だとか。そういうとりとめもないアホな話をしつづけていると、なぜか小さい羽虫が無限に湧き出すエリアに突入。しばし閉口・・・文字通り。よく夏の頃に蚊柱がたっているところをつっきることがあるけど、これはそのスケールアップ版。雨交じりで小さい虫がコンコンと全身にあたってくる。うんざり。

 そして雨がぱらぱらと・・・。そんなだらけた雰囲気の中でふとあることに気づく。GPSが表示している速度はなんと15km/h以下。人によっては追い風を活かして40km/hで走り続けたというこの道路を15km/h。いやいや、ふと見ると14km/h・・・しまいには13km/h台にまで・・・。「おいおいこれはまずいんじゃないの?」と言うと「考えてくださいよ、さとうさん。ここには信号がない。つまりそれって・・・」ピンときた。「なるほど東京換算なら信号がたくさんあるから20km/h弱出ているってことになるな!」「そのとおり!全然問題ない!」なるほど、そのとおりだ。問題がないことがわかったのでダラダラ走行はさらにグレードアップ。たらたらたらたらたら・・・・。



 夜になると雨は本降りになってくるようだ。ざーざーという音が聞こえてきそうな降りっぷり。札幌都市圏に近づいたのか、交通量も多くなってきたところでzucchaさんがコンビニへ離脱。ひとりになったのでつまんないしさっさと帰ることにする。細君にゴール予想時刻を伝えてあるので、できるかぎりその時間に遅れないようにしないとならない。雨がざんざん降ってくるが気にしない。ただ内臓の調子がおかしいので次のPCでは何も食うまいということだけを決める。最後のPCでは二人ほどの参加者と一緒になるが、ばらばらで走りだした。残り距離は50kmも無いはず。2?3時間あればゴールできるかな・・・。



 雨は降り続く。道は交通量の多い幹線道路をはずれ静かな郊外の道路になったようだ。もはや真っ暗でここがどんなところなのだかわからない。そしてここで眠気が襲ってくる。クルマもめったに通らない整備された直線道路ということで緊張が保てないらしい。時折歩くような速度にまでなって、まぶたがくっついてしまったり。そういうときは道の端によせて自転車にまたがったまま少し眼を閉じて休む。雨に打たれながらだけども、冷たい雨ではないから心地良い。さぁーっという雨の音だけがあたりを包んでいる。誰かが僕を追い越していって、少し目が覚めた。そうだよね、ここでリキ入れればゴールは近いのに・・・。でもその一息の力が絞り出せない。自分ひとりという状況だから、いくらでも自分に甘えてしまうのだ・・・。



 やがて・・・見覚えのある場所についた。スタートからしばらくした地点、石狩川に通ずる道路だ。ということは札幌に通ずる道。心の力がすこしばかり回復し、ロードレーサーっぽい速度へと加速し始める。雨に包まれた夜の風景はどこか幻想的で、後ろへ過ぎ去っていく街灯はまばゆい。そういえば雨の中ゴールしたことって無い気がするなあ・・・。雨の中ゴールだと片付けが面倒くさそうだなあ、と実務的なことを考えたり。だって、自転車をしまわなくちゃなんないけど、車内積み込みだし、濡れた体でクルマに乗るこまなきゃならないし・・・。クリートには泥がつまるだろうしぐだぐだぐだ。道はモエレ公園へ入り・・・はいろうとした入り口は夜間閉鎖されていて、スタッフの人にとなりの歩道側から入るよう誘導された。以前と同じようにゴールを動画として撮影していたのだけど、なにせ一人なので面白みがないなあ・・・そして・・・ゴールした。

 ゴールには休憩用の天幕と、手続き用の大型車が置かれていてまず手続きを済ませる。それからスタッフの集う天幕へ向かいフグバッグから羊羹を取り出してみなさんで分けてくださいとテーブルへ。いやー羊羹は密度が高いから重いんだよね・・・石の板みたいなものだものだ。さらに自宅へおみやげ用としても買い込んでいたからかなりヘヴィだった。でもとってもおいしくいただきました。八木菓子舗の三石羊羹http://www.mitsuishi-youkan.com/です。日高へお立ち寄りの際はぜひお試しください。
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