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【落武者魂】 400kmブルベの夜

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400kmブルベの夜

6時みおきて飯を食ったり用意したり。9時にスタート。それからずっと自転車に。そろそろ15時間。その日、15時間自転車に乗っていた。休憩時間を多めにみて除いても14時間は自転車をこぎつつけている。もうすぐ12時。ここまでそろそろ320キロを走り抜ける。暗い田舎道は前にも後ろにも誰もいない。時折、自動車が数台連なって追い抜いて行く。静かだが無音ではない。昼間はあんなに暖かったのに、寒さがキンと響いてくるよう。もう少しペースを上げれば体も温まるのだけど、独りで走っているとどうしてもモチベーションがあがらないのだ。

今日の終わりに思う。いろいろなことがあった。ものすごいペースでの第一区間。100キロ以上を3時間半程度で走りきった。目のまで事故があった。接触落車した人が路肩で座り込んでいた。僕もポカをやらかした。タフな一日だった。嫌なことの多い一日だった。

なにが楽しくてそんなことをするのか。辛いことばっかりではないか。人はそう言う。でも楽しいことなんか自分で見いだし、掘り起こしていけばいい。楽しいことをただただ与えてほしいのならディズニーランドへでも行っている。

ぽつんぽつんと街灯が立つ田舎道。左手は田んぼで低く濃い霞がかかっている。ときおりそれが路上に流れてきて視界がソフトフォーカスになる。ペースはあがらない。筋肉が疲れているのか心肺が疲れているのか、そんなこともわからない。多分、どちらも目一杯なんじゃないか。

ふと気付くと、誰かが追い上げてきている。大型の二灯を下げた自転車が斜め後ろに。ぐいっと追い上げてきて、そしてたぶんラジオだろう「ポーン!12時をお知らせします!」のアナウンス。二灯の自転車に乗るサイクリストが「12時になりましたよ」と。「あと6時間くらいですかね」と僕。ひと言二言言葉を交わす。ひどく眠いと言う。さすがにこの田舎道では仮眠を出来るところも無さそうだ。凍えてしまう。

やがてすすぅっと彼が後落していく。微妙についてこれないようだ。というか、12時を伝える為にわざわざ追い上げてきてくれたのだろうか。暗闇深まる中で、また独りになって走る。

あと80キロ。
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