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【落武者魂】 PEPSI 500

落武者魂

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PEPSI 500

NASCAR。ナスカーと呼ぶ。インディと並んでアメリカを代表するモータースポーツのひとつだ。「人生物見遊山」を掲げる自分としては、こちらにいるうちにみておきたいもののひとつ。調べてみるとインディもNASCARもほとんどは中南部で行われているのだけど、幸いなことにクルマで内陸へ一時間くらい行ったところにあるサンベルナルディードという町のサーキットでも開催されていた。さっそくチケットを確保。

さて、そこで細君に「F1とかNASCARとかってどう違うのか」という難しい質問を投げられる。とりあえずクルマの形が違う、と答えておく。彼女にそれ以上に説明しうることがあるだろうか?



NASCARはアメリカを中心に行われているモータースポーツで、市販車での草レースから立ち上がってきたものらしい。そのためクルマの形状は一般のクルマのように屋根もタイヤを覆うフェンダーもある。でも、GTカーとかそういうレースのクルマとは違って、ボディは樹脂でできたみせかけのもの。中身は鋼管スチールパイプで組まれたフレームが入っている。すごく単純に言うと、ミニ四駆みたいにシャシーにプラスティックボディがのっかってるだけ。エンジンはV8でOHV。OHV。オーバーヘッドバルブ。それを10000回転まで回して600馬力ほどをひねり出す。コストの高騰を避けるためにカーボン素材やチタン合金などの使用は禁止。なんというか豪快な車両に仕上がっている。





アメリカ各軍などの公共団体?のスポンサードするクルマも。

コースはほとんどすべてが陸上競技のトラックのようなオーバル。陸上競技というか競輪だな。路面にすごい角度がついていて高速を維持していてもコースから飛び出すことの無いようになっている。オーバルコースということで基本的に一方向ーーー左回りだから左だけーーーにしか曲がらないので、ハンドルもそのように設定されていて直線ではやや右にハンドルをきらないと直進しないらしい。コストを下げるために電子装備でのドライビングアシストなどは行われない上、古典的な後輪駆動、とにかく最高速を維持するだけというシンプルさがミックスされて一見豪快ながら非常に繊細な操作が要求されるのだそうだ。



レースは予選、前座など数日間にわたって開催され、その期間を通しての観客は駐車場にキャンピングカーを持ってきて”生活”しながら観戦しているようだ。僕らが駐車場へ到着したときもあちこちでBBQの肉の焼ける匂いが漂い、よくわからない輪投げのようなゲームをやっている人たちなどなどを見かけることができた。

茂木のオーバルコースには何度か赴いたことがあるのだけど、このオートクラブスピードウェイの方が一回り大きいようだ。有名なデイトナなどはさらに大きいという。チケットを早めに押さえたおかげかフィニッシュライン近くの前列に近い席であった。しかし、それも善し悪し。前の方の席はフェンスが少々じゃまなんだね。

ドライバーがおたち台にて一人一人紹介されたち、ゲストのハリウッドスターたち(らしい)や国歌斉唱、パラシュート降下など、飽きるほど長い前座が終わりに近づくと、どこかでドラムダラダラダララララと聞こえてくるなと思ったら、各車両がピットアウトしていくのが見えた。NASCARはF1のように並んでスタートではなくって、セーフティカーという先導車に引かれて2列に並んでコースを回り、先導車がピットレーンへはずれたところから走りながらスタート。と、思っているうちにこっちへ30台以上のレーシングカーがつっこんでくる!暴力的な轟音と突風をたたきつけて彼らは去り・・・わずか2マイルの周回はたちまち彼らを連れ戻す!あまりの音のすさまじさにフードをかぶってしまう。暑いのに。



このレースは500マイル耐久。だから250周もするわけ。数十周もすると、車列がコース全体にひろがり、轟音も・・・あんまり変わらないか。80周くらいまでみていったんスタンドから降りてあたりをうろうろ。耳栓を買ったりする。外におかれたスクリーンをみていると、イエローフラッグがでたようだ。イエローフラッグはコース上に何か問題がでた時に振られる旗。全車両は追い越し禁止でセーフティカーの後について走ることになる。なので、結構差が開いていても同じ周回ならしきり直しとなるわけ。

250周あるとはいえ、NASCARはこのようなルールをうまく運用することによって最後までだれないようにしている。というか最後を盛り上げるようにしていると言うべきか。NASCARにおいて終盤までのレースは最後のスパートに対しての位置取りにしかすぎない。終盤でのイエローフラッグ時に先頭を窺える位置にいるのが重要なのだ。しかし先頭でもよくない。なぜなら先頭は空気抵抗をまともにうけてしまって速度がのびてくる後方車両にかなわないから。

イエローフラッグはレースが細かく動いているときにはあまり使われず、逆に独走状態やレースが停滞しているときには細かく運用されるという。恣意的ではあるが、競技としてフェアである範疇でエンターテイメントを重視しているのだろう。




さて、実際レースが動いたのは220周を超えたあたり。それまで80周以上もなにもなく周回を重ねていて、全車両がピットストップを終えたあたりでイエローが振られた。セーフティカーが入ってコースのチェックをする。そしてリスタート、先頭の何台かが入れ替わる・・・が2周もしないうちに後方の車両が大きく接触、2台がスピンしながらコース内のグラベルをつっきっていってしまう。ふたたびイエロー。トップ争いも熾烈だけど、後方の車両だってひとつでもポジションをあげようと必死だ。

NASCARの車両はあるていどぶつけて走ることを前提にしている。多少ぶつかったくらいなら何の問題もないし、大きくまくれあがったり、割れてしまったりしてもビニールテープを大量に貼って押さえ込む。僕はその無理矢理なおして走っている姿が好きだ。満身創痍のクルマ200miles/hでかっとんでいくのが実にかっこいい。

[高画質で再生]


再開、しかしこんどはバックストレートへ向かうところでクラッシュ。まともな速度がでないクルマもなんとか完走をねらおうとコースの内側を走り続けている。これがまた走る障害物状態。さらに再スタートで残り周回一桁・・・しかし今度はレッドフラッグ。数台が絡んだ大クラッシュでコースが塞がれてしまったようだ。レッドフラッグは全車停止。クラッシュに巻き込まれながらも動けるクルマはピットまで何とか戻り再起を図るが、そのまましまわれてしまうケースも多い。そして20分もの中断の後、わずか4周ほどのレースが。244周を走ってきて、この4周でレースが決まるという理不尽。観客総立ちですさまじい歓声の中を彼らが駆け抜けていく。レースは最後のイエロー合戦が始まるまで先頭に立ったことのないレーサーが制する。すごい!もりあがった!さあ、渋滞がひどくなる前に帰らなくては!

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