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【落武者魂】 2013年07月

落武者魂

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2013年07月

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行きはよいよい宇都宮600

 今年はいろいろあっていまだにSuper Randonnerのアワードのためのブルベを走り切っていない。具体的には600kmのブルベを走っていなかった。9月に下北600kmを走る予定なのだけど、その前にある程度走っておく機会が欲しかった。そのままだと5月松から9月末まで全然走る予定がない。ブルベどころか外を走ることさえほとんど無さそうだ。どうしようかなあ、とぼんやりエントリーできるブルベを見ていると、宇都宮の600kmブルベが7月にあるじゃないか。じゃあ、それでいこうや。

 果たしてSR600からその日まで、50km程度のライドを三回くらいだけできてしまった。ほんとに走れるんだろうか。だいたい、宇都宮ブルベってことを忘れていた。直前になってコースを確認してみれば600km/7200mだという。200kmあたりと400kmあたりにそれぞれ1600オーバーの浄土平と1400オーバーの白布峠がそびえる。仮眠場所は360kmから400kmあたりに設定したいが、そうすると380kmあたりにある米沢が良いだろう。ただひっかかるのは、白布峠。そのちょっと先にPCがあるのだけど、仮眠をどの程度とることが出来るのかは、この峠の難易度にかかってくる。そして見た感じ・・・この峠はキツい。まあ、行ってみるしか無い。

 直前になってAJ宇都宮から追加情報のメールがきた。試走した多くのスタッフがDNF、SR600より厳しいのではないかとのこと。まあ、天候不順だったらしいから、そのあたり差し引くとしても楽ではないらしい。しかも悪いことに、事情により深夜0時スタートにせざるをえない。深夜スタートはいままで徹底して避けて来たのだけど・・・。

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 スタート地点についてみると、これがまた真っ暗。清々しい程。トイレに行くにも自転車からライトを外してくわえていかないとならない始末。第一ウェーブスタートになったのだけど、ブリーフィングが長引いて23:50スタートの予定が0時過ぎに。どうなるんだろうと思いつつも、闇の中へ滑り出すように走り始めた。さすがに時間が時間だけに、交通量は皆無に等しい。少なめな信号も、ほとんどが黄色の点滅程度でスムーズに進んでいける。PC1まではあっという間。PC2へ向かっていると、なんだか見覚えのあるコンビニなんかがあって「ああ、ここは那須なんだな」と気付くけど、景色はひたすら闇の中。PC2でも平均20km/hを超えている。人数が少ないので単独走だったり、向かい風だったりするわりには快調と言っていいだろう。



 勢至堂峠を越えると猪苗代峠の湖畔。その北側へ回り込むとPC3。まだ気温は20度をかなり下回っている。運動をするには良いコンディション。ここしばらく都心では猛暑に苦しめられて来たけど、これから登る磐梯吾妻スカイラインではむしろ防寒に気をつけなくてはならないくらいだ。1600を上回るこの登りの間に、1時間での上昇量を計る。今回の調子で登坂にどの程度かかるかを把握しておけば、この先の道行きでの時間計算がやりやすくなる。ちなみに1時間でだいたい400メートルを登っていると出た。登りは不得手(得手なとこなんかないけど)だし、一発勝負のヒルクライムでもないので、そんなものだ。



 標高1400あたりから路面に標高の表示が100メートルごとにあらわれた。残り200ということは30分くらいかと目安をつける。まあ、だいたいあっていた。



最高地点から続く道の先には・・・噴煙? 浄土平ってこんなところだったのか。そういえばブリーフィングで「有害ガス発生」とかいう話をしていたなあ。しかしまあ、天気もよく今回のベストビューポイント。ウィンドブレイカーを着込んで下りへ突入する。





 途中に濃霧が発生している区間もあったものの、あっという間に下り切った。路面的に微妙なところもあったけど、まだ時間も早く交通量がさほど多く無いこともよかったのだろう。しかしまあ、自転車っていうのは頑丈だね、というか頑丈だと信じてないとやってられないね。路面の荒れにはねまくりながらも、壊れないと信じて下っていかないとならない。自分で交換したブレーキパッドとか外れちゃわないかとか、デモンタブルのカップリング部分あたりがばきっといっちゃわないかとか、そんなあれこれが脳裏をよぎらないでも無いけど。自転車本体はさておいても、GPSやライトが吹き飛ぶとかはありえるよなあ。

 PC4飯坂温泉でお昼ご飯。マクドナルドがあったら、ジュエリーバーガーを食う予定だったのだけど、なかったのでコンビニパスタ。次のPCは305km地点。ここから80kmオーバーの場所にある折り返し地点、寒河江だ。道が細く、そしてコンディションも良く無いので下りで時間を稼げない山岳エリアだと説明を受けた。ここの加減によって仮眠時間が決まって来る。出来うる限り速く抜けたいけれども、まだ半分も終わっていない長丁場。力を抜いていかないと。



 飯坂温泉を離れると間もなく摺上川ダム。真っ白いロックフィルの奇麗なダムだ。そのダム湖の脇を行く道路も広く奇麗に整備されている。交通量はほとんど無い。道路上にものすごく大きく張り出した灌木なんかがあって、交通量の少なさを伺わせる。これがダムマネーの力か・・・。ダム湖の先は、突如見捨てられたような酷道になって森の中の稲子の集落へ。足軽の里という案内が書かれた板があるものの、森の中に静かに数軒の古い家屋が並ぶだけの寂しい場所だ。このあたりやダム湖の底には、かつての国境を警備するための足軽が配置されて、その末裔がいくらかここで暮らしているのだと言う。もともと軍事的、そして街道の警固としての集落なので時代が変われば失われるのもやむなしか。

 ルートは稲子の集落を抜ける急な坂を乗り越え、さらに北上していく。たしかに道は走り良いとは言えないが、千葉の林道みたいなもので大きな問題ではない。ただ直前の豪雨の影響で「舗装がはがされたのか」と思ってしまうほどの土砂の堆積があったりしてちょっと驚くくらい。登り斜面では虫に囲まれて苛つくこともあるけど、それでも自然の中を行くのは気持ちがいい。

 県境の山地を抜ければ山形県上山市。さらに北上して寒河江のPC5に到着したのはちょうど16時ごろ。あと80kmほどで米沢ってことは午後8時過ぎには仮眠場所に到着するんじゃないか? かなり理想な感じな流れだ。PC5は公共施設内での有人チェックのため、補給を取るには数km先のローソンまで走る。コンビニの中に休憩所があったので、座っておにぎりをほうばりながら行程を確認する。

 すでに300km以上を走り3500mほど登った。次のPCまでは50km程度。そしてその先20kmで米沢だ。4時間もあれば到着は間違いない。コースのプロファイルを見る限り、大きな峠やアップダウンというのは無い。イザベラバードゆかりとかいうのぼりがいくつも立っている小さな峠があったけど、支障は無い。その先には前日までの豪雨によって土砂が堆積した町。砂埃がひどい。土砂によって道が狭められているので、臨時の信号があちこちに設置され時間を食う。それでもPC6を越えて米沢についたのは午後8時ごろ。休憩をとった割には随分と速度を回復してきている。

 そんなわけで、BRM720宇都宮600kmは、僕としてはだけども、かなり快調にすすんでいった。心配していたほどの高温ではなく、むしろ涼しい。雨もなかった。風もペースに影響をあたえるほどではない。実にスムーズで、お話としてはおもしろみのない前半戦が終わろうとしていた。
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