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【落武者魂】 2012年02月

落武者魂

L  O  S  T     S  Q   U  A  D  R  O  N  .

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裏切りのランドヌール



 ついに新車投入のブルベです。BRM226埼玉。アタック小田原200km。
 前日の天気予報では、最高気温11度。晴れのち曇り。
「いやー日中は暑くて辛いかもな。フグジャケット(自転車用としてほぼ最高性能を誇る耐寒ジャケット)は大げさかもなあ」
 とかそんなことを思っておりました。
 思っておりました。
 思っておりました。



 集合。なんか雲が暑いです。
「今日、雨降りませんよね」
 と声をかけられました。
「雨なんか考えてもいないですよ。天気予報では10%って出てましたよ。それに晴れだって」
「じゃあ、雨具なんかいらないな」
「僕は、初めから雨のことなんか考えてませんでしたよ」
 雨なんて降るわけない。
 とかそんなことを思っておりました。
 思っておりました。
 思っておりました。

「この日本の政府や役所のうちで、唯一、日本の明日のことを真剣に考えているのは気象庁だ」
 そんな小話を「そうだなあ」
 とかそんなことを思っておりました。
 思っておりました。
 思っておりました。

 車検が始まったのですが、すごい並んでいるのでストーブの脇でくつろぎながら待機。
 だんだん人数が減ってきたなあ、あれ? たくみさんはもう行っちゃったのかな? ということでスタート。



 PC1へ。とにかくこのコースは信号が多いのです。
 停まる、発進、停まる、発進。
 折り返すと、これに渋滞が加わります……。
 思い出してきた。このコースの敵は道路設備と交通集中。



 PC1でたくみさんと合流。
 唯一の山間区間である清川村へ突入します。
 気温は3度。天候は怪しく、でもフグジャケットがあるので、ダウンヒルがむしろ快適なくらい。
 ダウンヒルに耐寒装備をあわせているので、登りはひとりだけ汗だく……。

 清川村から一気に下っていくつもりが、バスなどに阻まれてゆっくりゆっくり。
 機械式とはいえ、ディスクブレーキはたしかに楽だわ。こういうとき。
 あんまり力いらない。
 ような気がする。

 246を越え、国道一号を走り小田原へ。オダックス埼玉主催では数少ない海を目指すコースなのですが、ほとんど海は見えません。国府津のあたりでちょこっと。そういえば、アタック日本海も海岸を走るのですが、夜間なので何も見えません。本当に海沿いだったのかも怪しい。

 小田原のわんぱくランドとかいう施設が折り返し。
 ここは「GPSを頼る愚か者のみがかかる罠」が用意されていて、そういう連中は去年の一夜城クライムを上回る激坂攻撃を受けます。僕らと一緒に走っていた方は、キューシートをきちんと確認して正しいルートを指していたのに、巻き込んでしまって悪いことをしました。
 ここでお詫びします。

 PC2でだらだらと過ごします。
 すると、だんだん寒気がしてきました。
 それになんだか胃もたれというか、気持ち悪く……。

 折り返して、小田原ラーメンのお店に。お腹は減っているんだけど、なんだか気持ち悪い……。



 しっかり食う気が起きず、麺のつけぐあいであっさりも食えるつけ麺をオーダー。
 おいしいけど、なんだか胃腸がおかしいです。おかしいってもたいしたことないのですが、なんか胸が苦しい。
 たぶん、その原因は内臓がしめつけられてるから。腹筋を締め付けるという売り文句の薄手のインナーを装着していて、それでなんか苦しくなってるみたい。そういや、以前にも同じようなことあったな。
 それともうひとつ。
 体が冷えてる。

 そしてトイレ行く時に、ジャケットなどを脱ぐと……。
 一応説明すると、肌から1)薄手のインナー 2)craftの耐寒インナー 3)半袖ジャージ 4)フグジャケット という構成。半袖ジャージがやたら冷たい。これが体を冷やしちゃってる。
 どうも、半袖ジャージが帯水層になってしまっていて、ここがいったん冷えてしまうと「ウェラブル冷えピタ」として機能してしまうようです。

 というわけで、一枚減らして再スタート。

 帰りはたくみさんが鬼曳きしてくれます。

 信号・発進・渋滞・信号・発進・渋滞。
 きつい……。

 宮ケ瀬まで再び登ります。
 なんか思っていたよりは、きつくないような。でも、すごい減速。すでに筋肉痛がでています。なんという弱さ。
 たくみさんをお待たせして登り切ると……。
 雨。


※直後2度に。

 今日は気温11度だと
 今日は晴れだと
 今日は雨などないと
 思っておりました。
 思っておりました。
 思っておりました。

 それもですよ、なんで寒くなればなるほど、着ているものが減るのか。
 わけがわかりません。

 ひとつだけ、よい知らせがあります。
 新車、泥よけとディスクブレーキが装備されているので、この程度の雨ならほとんど汚れていません!
 これは大進化。

 相模原を抜け、八王子を抜け、高尾を抜け……。200kmインターバルトレーニングは終わらない……!

 もうくたびれたので、信号にひっかかって自然にたくみさんに先に行ってもらおう(そしてだらだらサボりながら行こう)とするのですが、そうはいきません。かならずその先で待っていてくれます。逃さねえ、という熱い視線をその両方の眼に宿して。



 終わり。終わり。
 11時間40分とブルベカードに書き込むように言われます。ところが11時間45分と書き込んでしまいました。
 なんという、自分に厳しい俺。いままで、あえて遅いタイムで申告する参加者がいたでしょうか。自分の行為に感銘を受けました。

 しかし……寒いのよ。
 寒すぎて、ストーブの側面から5cmまでしか熱気が伝わってこないくらい。
 自転車をしまいにいけない……。



 そんな極寒でも業務を淡々と続けるスタッフの方々。
 どこまでもついていきたくなります。

 その後、松屋でひとり晩飯を食い、外に出ると雪が……。

 最高気温11度……。
 気象庁めェ……。
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台湾中速鐡道の旅



 またまた西部幹線。この日はmさんのはからいでPacific cyclesの工場と博物館の見学をすることになっていました。ただし、現地集合。工場は郊外にあるので、どうやっていこうか悩みましたが、台北から富岡という駅まで行けば、タクシーで至近のようです。けれども、富岡に停まるのははベンチシートの通勤列車のみ。工場からは倍以上離れてしまうのですが、隣の駅の楊梅駅には急行列車が停まります。
 ということで莒光号で行くことにしましょう。
 この切符は指定席。3車45號というのは3号車の45番座席ですね。



 まだ発車まで時間があります。弁当を買いに行きました。



 台鉄弁当だそうです。100元が250円(2012年2月現在)ですよ。安い! 
 けど、どれも同じように見えるんですが……。
 実際にレジまで行ってみても、どう違うのかいまいちわからず。リスクを避けて一個だけ弁当を買い、あとはパンを買って駅へ戻ります。どんな弁当かは後ほど。お楽しみに。



 良い顔付きでしょう! 
 旅のワクワク感が高まってきます。
 先頭にだけ機関車がついている編成です。
※台北駅は地下なので、この写真は順番を前後させています。



 乗りますよ。



 すごくいい。実に良い佇まいです。鉄道の旅って、こういうイメージですよね。



 おお、しっかりとした荷物スペース。行商のおばさんとかが、ここに荷物を山積みにしている光景が浮かんできます。また、車椅子スペースや脱出扉前のスペースでもあるようです。



 飲料水のコーナー。湯冷ましが入っているそうです。
 日本のようにギンギンに冷やした飲料はあまり好まれないということで、コンビニなどでも、冷やしていない冷たい飲料も置かれています。体を冷やしてはいけないという、こちらの常識によるもののようです。漢方的です。



 さっそく弁当を食べましょう。この箱絵で選びました。もちろん(w



 中はこんな感じ。
 なんとなく見た目はよくありませんね……。僕もちょっとひきました、正直に言って。
 けれども、意外とうまいんです。アブラっぽいんですが、でも見た目よりしつこくなく。夫婦でぱくぱく食いました。間違って「微糖」の緑茶を買ってしまっていたのですが、それにちょうど合うような感じ(僕はご飯とコーラを同時にやれる味覚の持ち主です。一応)。



 ペットボトルも台鉄仕様を買ってきました。こいつはただの水です。

 弁当を食べ終わり、本なんかを読んでいると楊梅に到着。車内に表示などは無いので、事前に駅などにある時刻表を見たりして到着時刻を確認しておくと良いでしょう。車内放送はありますが、聞きなれない言語なので、聞き取れないどころか気付かないこともあります。というか、ほとんど気付かなかった。

 楊梅の駅舎は複雑な造りではないのですが、なぜか脱出に手間取り、行ったり来たり。
 駅前に並ぶタクシーを拾って、窓越しに住所を書いた紙を運転手に見せて値段を聞きます。100元(250円)。妥当かどうかよくわからないけど、そんなもんな気がするな。雨の中、タクシーで走ること30分。こんな雨の中ブルベで自転車に乗らないとならなくなったらやだなあ。雨だったら走りたくないなあ、とか思っていると到着しました。

※こっからは珍しく自転車ネタです。



 パシフィックサイクルは、台湾の自転車製造大手のひとつ。パシフィックというブランド名での販売はそれほど多くはありませんが、有名ブランドの自転車を多数製造しています。特に小径折畳み自転車の製造で知られていて、あのブランドやそのブランドの自転車は、ここで生産されていることは有名ですね。僕の持っているタルタルーガもここで作られたはずです。

 かつては日本が自転車生産大国だったのですが、生産技術の台湾・中国への移転や関税の撤廃などで急速に衰退して現在では台湾が最大の生産国になっているそうです。また、この時期には素材などの技術革新もあり、自転車産業に力を入れた台湾はアルミ、カーボンなどの自転車生産で一気に伸びたとのこと。
 世界中の有名ブランドの自転車の多くが、実は台湾で生産されているというのはよく知られている話です。GIANTという会社が世界最大の自転車メーカーとして知られていますが、元はやはり有名メーカーの生産下請けのような立場でした。現在では安価で高性能なスポーツバイクのブランドにもなっています。

 つうことで、台湾は台湾自身が気づかぬ間に、世界的な自転車ブームの最先端へ踊りでました。現在、急速に自転車走行環境の設置を進めています。台湾一周自転車旅行の映画が数年前にヒットして、それがブレイクの契機になったんだそうです。さっき、Pacificの創業者のインタビューをみつけたんですが「(交通環境は)日本に学ぶな」という感じのこと言っててワロス。TBSのプロデューサーのヒキタ氏も、韓国からの取材スタッフが「日本の自転車環境に学ぶところ無し」って引き上げてったっていうエピソードを紹介してましたが、まあ、そういうことでしょう。

 と、自転車系ブログとしての体面を守るための段落でした。

 

 Pacific cyclesの工場内部の撮影は禁止ということで、写真はありません。
 ひと通り見学させてもらったのですが、やはり楽しいのは試乗のコーナー。といっても外を走れるわけでもないんですが、わけのわからない自転車がたくさん置かれていて、見ているだけでも面白い。遊園地の「おもしろ自転車コーナー」的なおもしろさでした。

 博物館の方は、旧社屋に会長が作っているとのこと。
 新旧の様々な自転車が置かれていますが、小径折り畳みのような、ちょっと変わった自転車を扱うPacificだけに、変な自転車が多かったですね。カンボジアの地雷原などを走るための自転車、とかあったらしいのですが、どれがそれなのかはわかりませんでした。
 ここは写真撮ってもよかったんだろうな……。



 夜は桃園の街へ繰り出して、遅い高鐵で台北へ帰りました。

 次回は台湾の旅、残り物です。たぶん。
Thema:台湾旅行
Janre:旅行

台湾高速鉄道の旅

 こないだのは超高速鉄道、今回は高速鉄道です。為念。

 台湾島には人口密集地である西海岸を南北に貫く幹線があると、以前記しました。いわゆる西部幹線です。ここを走る列車は、4種類に別れます。

1)高鐵
 いわゆる新幹線です。在来線と並行するように建設された路線になります。

2)自強号
 特急列車。在来線を走ります。えーと、高鐵の倍くらいの時間がかかると思えばいいのかな。

3)莒光号
 急行列車。自強号よりさらに遅い。

4)區間車
 E電。通勤列車。各駅に停まるので、かなり時間がかかる上に対面ベンチシート。マニア的には価値が低いとされるはずです。

 今回はこの自強号に乗って、台湾から中壢まで行ってみます。



 台北駅です。台北火車站と書くと正確なのかな。Google mapなんかで駅名を検索するときは火車站とつけてください。豆知識です。



 駅の中はこんな感じ。プラットホームや改札は地下にあります。
 ちなみに、プラットホームから改札を抜けずにこのフロアまで上がってくることができるエレベーターがあります。
 そこの前では駅員さんが張っていて、切符を拝見、とやってきます。
 なんでこういう設計なんだろう。このエレベーターを一般使用禁止にすればいいんだと思うんですが、それ意外バリアフリーの移動手段が無いのかも。



 地下にあるチケット発券窓口。超混んでますが、自販機はその数が少ないにもかかわらず、ほとんど並んでいません。……。
 ああ、ごめんなさい! 自強号の自販機の写真がぶれててちゃんと撮れてなかった!
 えーと、臺灣鐡道って書いてある看板の下にあります。例によって漢字だけだけど、だいたいわかるはず。
 自強号>日付>乗車駅>降車駅>座席区分>支払い方法の順だったかな。タッチパネルでの購入方式です。

 通勤列車の自販機はこんな感じ。



 これに列車種別のボタンもあったかも。そうしたら特急系もこれで買えますね。


 この日は休日だったので、利用客が半端ないです。通路にも人が溢れています。
 指定席も、座っている人がいなければ、勝手に座ってて良いのが台湾ルールだそう。
 でも、チケットを持っている人がやってきたら、直ちに退去しなくてはなりません。当たり前だけど。



 混んでいて、あまり写真なんか撮れない間に桃園についてしまいました。
 30分くらいの乗車時間だものなあ……。



 中壢駅での自強号。前後に機関車を配したスタイルです。
 でも、自強号の車両機材はこれ一種というわけではないとのこと。
 車窓から、他のタイプらしき自強号も見かけました。



 こんなのとか。




 今回はネタに乏しいので、ついでに地下鉄もやりましょう。
「台湾地下鉄道の旅」です。



 ちゃんと自販機の写真がありました。最低運賃は25元。約50円。それで市内中心部はほぼ回り切れます。安いねえ……。地下鉄路線は市内の主だった場所には通じているし、比較的わかりやすいので便利です。比較対象が東京なのでアレですが。
 地下鉄の駅が大江戸線並に深くにあるのと、地上からの入り口が階段のみってケースが多いのが辛いところかな。しかも、一旦少し登ってから、降りるという造りの入り口が多くて謎。水害対策なのでしょうか。



 自販機から出てくるのは切符ではなくって、この青いトークン。
 どうやら中にチップが仕込んであるようです。



 地下鉄の自動改札機はこれ。高鐵のやつと同じっぽいですね。
 ただし切符を入れるところはありません。SUICAのようなカードをタッチするところがあるのですが、そこにトークンをタッチするとゲートが開くのです。
 これがわかるまで、ちょっと観察が必要でした。
 ちなみに、退出するときにはトークンを投入するスロットがあるので、そこへ入れます。するとゲートが開く仕組み。



 地下鉄駅は軍事上の都合からなのか、撮影禁止が多いので緊張しましたが、特にそういう掲示は無いみたい。もっとも、掲示無くたって撮影してOKなのかはわからないので、ホームの写真などはあまり撮りませんでした。
 ん? この駅にはウォールが設置されてるのかな。忘れました。



 車内の様子。
 大江戸線ユーザーとしては車幅のゆったりさに違和感があります。
 地下鉄はまあ、こんな感じで。

 次回は台湾中速鐡道の旅をお送りいたします。

台南路線バスの旅



 さて、台南駅に到着しました。プラットホームの感じは日本の駅とそっくりですね。
 この駅ではホーム間の移動は地下道で行います。バリアフリー化されてません。他にも通路があったのかな。



 駅舎内部。エントランスホールの様子です。戦前の日本統治時代の建物が使われています。なんとなく、旧国立駅舎を思い出します。あれも古い建築だったので、こんな感じだったんですよ。もちろんスケールは違いますが。支柱に廃レールを使ってたり、面白い駅舎だったのに政治的な問題でお蔵入り(文字通り。部材はすべて倉庫にとってあるそうで)とはもったいないですよねえ……。



 台南駅外観。二階から上は、かつてはホテルや飲食店として使われていたそうです。今は多分、物置でしょうね。

 さて、台南で何をしましょう?
 古い都市なので、古い建築や遺構を見てまわるのもよいのですが、せっかくなので、普通はなかなか行かないところを探しておきました。既に行き方も調べてあります。webの時代では、誰もが訪れたことのない場所を見つけるのは難しくなりました。でも、ハードコアな旅行者ではない僕らのような人間には便利な世の中です。大抵の場所は行き方がみつかります。
 間違ってたり、情報が古かったりすることもありますけどね。


 ということで、情報を元に路線バスに乗ります。でも路線バスって一番難しいんですよ。日本国内だって地域のバス網って把握できませんよね? それをよくわからない国でやろうってんですから。
 とりあえず、荷物をガーガーひっぱって地下道をくぐり、駅前ロータリーの三番バスが到着する乗り場へ向かいます。途中、タクシーの運ちゃんに声をかけられたりして、心が揺らぎますが(だって安いんだもん)、耐えてバス停へ。ちゃんと屋根の付いたバス停には、いくつかの路線のバスが通るようです。路線図を見て「同安路口」を通る路線を確認。たしかに三番だ。
 さて、本数はあまり多くないらしいけど、と思っていたら三番のバスが来ました。
 来たのはいいけど……。なんか妙にでかいよ?
 ドアが開いたので、バスの運転手に「同安路口」と書いた紙を見せます。
 すると、ここに金を入れるんだ! みたいなゼスチャー。
 ひとり18元、あわせて36元をボックスに入れます。ちょうど小銭があってよかった。
 ちなみに36元って、えーと、百円もしないよ(w 移動コスト安すぎ……。



 さあ、バスで行きますよ。
 フロントガラスの位置が低いことがわかりますでしょうか?
 また、バスの現在地や次の停留所については赤い電光掲示がなされます。それを見ていれば大丈夫。
 でも、降りるときはどうやって合図するのかな? 普通は壁にあるボタンを押したり、紐をひっぱったりするんですが。



 頭上か……。

 三十分ほどのバスの旅を楽しみます。でっかいニトリやコストコなんかもありました。
 スクーターとクルマの溢れる街路を、この巨大なバスでよく走れるもんだ、って感じがします。僕には絶対できません。すべてが阿吽の呼吸で動いています。なぜ事故を見かけないのか不思議なくらいですが、カオスを前提にしたルールが支配しているのでしょう。個人的には散歩すらしたくないくらいのレベル。



 ああ、無情。その交通の只中に投げ出され、荷物をひいて歩いていかねば……。
 すぐに右に曲がって、てくてく歩いて行きます。
 つうか、路線バスにこんな巨大なバス必要あるの?



 目的地の飛虎将軍廟です。



 祀られているのは……この写真だとあまり見えないな。



 この方。旧軍のパイロット。大戦末期に米軍を迎撃にあがって戦死された方です。
 廟の中でうろうろしていたら、外のベンチでくつろいでいたおじさんのひとりが入ってきて、パンフレットを渡してくれました。そしてそのまま、座っていたベンチに戻られていきます。パンフレットに記された縁起はすごく省略するとこんな感じ。

 戦後しばらくして、村に白い人影が出現するという話があった。村のとある長老は、それは大戦末期に戦死した杉浦氏の霊ではないかと気付いた。杉浦氏は、襲来した米軍機との戦闘に敗れて村に墜落しそうだったのだけど、最期の力を振り起こして被害のない場所へ墜落して亡くなられた方だとのこと。
 そこで祠をたててお祀りしたところ、村の守り神となってくださり、その繁栄をささえてくださっている。

  詳しい情報を知りたい方は飛虎将軍廟で検索してみてください。
 検索して見つかるサイトの説明は、おそらくかなり肩肘はったものばかりと思いますが、パンフレットの説明から浮かんでくる風景はちょっと違って見えます。
「不思議なことがあったので、非業の死を迎えた人を祀ったら、村が栄えた」というあらすじで、田舎の祠や旧跡の説明板に記されている由来のような、そういう素朴な感じ。

 建立は1970年代です。もっと質素だったころの建物の写真もありました。
 台湾の政治的な状況下で、いろいろとあったようですが、今は静かに地元のおじさんの憩いの場になっていました。
 


 近くの小学校の劇の様子だそうです。
 杉浦氏が戦死した時の戦闘を再現した劇だとか。
 台湾の子供たちが、勇敢な日本軍操縦士と悪漢米軍機に扮して……というシュールな何か。



 異郷に残る異邦人の痕跡というのは、どこか惹かれるものがあります。アメリカのド田舎でたまに見かける古い店舗の看板が日本名だったり、もう日本人の姿はまったく感じられない元日本人街なんかの雰囲気とか、たまりません。
 加州にあるという、日本移民最古の墓も訪問してみたかったなあ。
 日本人じゃなくてもいいんです。三浦按針でもエルグレコでも。このあたりは、有名すぎてあまり惹かれないけど。

 さて、おいとましましょう。

 あ、一応行き方はこちら




 僕の趣味に細君を付きあわせたようなものなので、ちょっとご機嫌取りをしなくては……。まずはつかれたので、ちょっとお茶でも……。



 残念。
 鉄道喫茶は開いていませんでした。
 とりあえずバス通りまで戻ろうと歩いていると、新しめのお茶屋さんが。
 中でお茶でも飲めませんか? と入ってみます。
 若い女性が応対に出てきましたが、言葉がほとんど通じません。でも、なにか飲ませてくれるようです。



 烏龍茶をいれてくれます。
 この台とか、小物とかはすべて専用品です。
 って、専用品つってもわかりにくいな。一見テーブルに見えるところですが、ここは一種の流しにもなっていて、湯のみや急須をあたためたお湯を、そのまま流すことができます。ちゃんと排水口がついているのです。急須から
湯冷ましのような容器一旦注ぎ、そのあと小さな湯のみに入れたり、急須から直接注いだり、いろいろ入れ方があるのですが、それぞれの使い分けとかは聞けません。言葉が通じないから。

 飲めば飲むほど、いろんなお茶を試飲させてくれます。
 田舎のおばあちゃんが、つぎからつぎにお菓子を出してくれる、あんな感じです。



 言葉がほとんど通じないながらも聞きだしたところ、このお店は数日前に開店したばかりなんだとか。若い人達でやっているようです(もっと後になって一族が事業家で、ここの若い人達は他にも店などを持っていることを知りました)。なんでこんなところに来たんだ、と質問されたので「飛虎将軍廟に行った」というと、「拝拝(パイパイ)」と笑ってきます。お参りのことですね、きっと。私達もお店を開いたところなので、天に拝拝をしてるんだ、と指さす店頭には、繁盛祈願のお供えが置かれていました。



 そんなこんなで、なんとかコミュニケーションをとっていると「今晩、時間あるか?」と訊かれます。一緒に夜市へ行ったりしないか、とのこと。特に用事も無いので、お誘いに乗ることにしました。一旦荷物をホテルに置きに行きます。タクシー呼んでもらおうとすると、車を出して送ってくれました。そして後で迎えに来てくれることに。



 せっかくなので、ホテルの周りを散歩しようと思いましたが……交通ラッシュが怖くて、歩行すらマジで危険を感じるので退避。



 FB……。
 いや、なんでもないです。

 夜になって、迎えが来ました。
 台南の夜市は有名なんだ、ということで、連れてってくれるとか。
 その前に……。



 いま、台南で超人気なプリン屋さん。



 有名な牡蠣フライなんかのお店。普通にガイドブックなんかにも載ってました。



 それから肉スープ(というのかどうか知らぬ)のお店をまわってくれました。この肉スープ、好きなんですよね。フォーの麺抜きみたいな感じです。フォーも好き。香菜をよければ。
 あと、青菜の炒めものは必ずおいしいです。見かけたら食べましょう。



 台湾、なんでも美味い。
 臭豆腐はトライできなかった……。



 夜市。ナイトマーケットです。お祭りの縁日みたいなのがずらっと並んでいます。
 台南の夜市は規模の大きさと、毎日はやっていないのが特徴だそう。毎日はやっていないといっても、何箇所もあるので、どこかではやっているということです。
 酒はありません。何かあると、すぐに酒の席になるのは日本と韓国くらいなのか。



 これはパン屋さん。正直なところ、期待していなかったのですが、朝食に買って帰り食したところ、クオリティ高かった。正直なめてた。



 日式のお茶だそうです。どう見ても、飲んでみてもミルクティーかチャイのようですが。
 まったく同じ物を泰式としているところもありました。なんでもいいんだろ、お前ら。



 ゲームをやってぬいぐるみを持ってきなよ、と言われて謎の台湾ゲームをチャレンジ。
 伏せられた麻雀牌を、決められた数だけ選び、それを用いてテーブルに貼られた麻雀牌の表とあわせてビンゴをやります。という説明でルールはわかりますよね。


 
 結局、全部おごってもらっちゃった……。
 お茶も買ったんだけど、なんか安くしてくれるわ、おまけをいろいろくれるわで……。
 いやあ、遊びに行こうと誘われたときには、いきなりで面食らったけど、台湾の南のほうでは「よくあること」だそうで。台北で話していると「あっちの方の人は、そんな感じ」ということをいろんな人に言われました。
 けれど、僕は非常に人見知りが激しく、引っ込み思案なので、誘われたときはどうしようかと。
 でも、とても楽しい一日となりました。翌日は雨になってしまい、どこもまわらず台北へ戻りました。こんどはゆっくり行ってみたいな、台湾南部。

 次回は「台湾高速鉄道の旅」をお届けします。

台湾超高速鉄道の旅

 台南という島は、その東側に高くそびえる山脈が南北に走り、太平洋沿いは断崖のようになっています。中国大陸に面する西側は平野も多く、台湾の人口の多くはこちら側に暮らしています。人口密集地である都市もこちらに建てに並んでおり、首都である台北、近年発展の著しい現代都市の高雄が南北に位置します。
 それらの都市の中でも、特に歴史を誇る都市が台南。高雄の少し北に位置するこの都市は、鄭成功が拠点にしていたことなどもあって、古い城塞などが残されています。日本で言えば京都のような街でしょうか。今回はそこに訪問してみました。銀輪ではなく、鉄路で。

 さっそくですが、台湾新幹線で行くことにします。
 台湾は西側に多くの人口を抱えていて、南北を貫く交通路もこちらに幹線を置いています。鉄道も西部幹線ということで一般の鉄道と、高速鉄道が配されており、後者は日本の新幹線技術を取り入れたことでよく知られています。
 日本の~と言っても、単純な話ではないのですが、興味がある方は専門のサイトなどで調べてみてください。
 ここでは単純に旅を楽しみます。



 台湾の国際便は基本的に桃園国際空港へ到着します。この空港は台北から少し南にあり、まあ成田みたいな感じです(それよか便利ですが)。桃園空港からタクシーで15分くらい(2012年初頭で、250円くらいかな)のところに高鐵桃園駅があります。高鐵ってのが台湾新幹線のことです。一般鉄道路線である西部幹線より離れたところに敷設されていますが、東海道新幹線と東海道線みたいな関係と思ってください。高鐵桃園と桃園駅がありますが、新横浜と横浜駅くらい離れています。
 他の駅もだいたい似たようになっていることが多いです。

 さて、桃園駅にはいってみましょう。
 結構モダンな駅です。



 駅でのチケットの購入は窓口と自販機があります。
 チケットの窓口でも英語が使えることはまずありません。日本語はもっと使えません。
 なので一番簡単なのは自販機です。ENGLISHや日本語の表示は、残念ながら選択できないようですが、漢字なのでフィーリングでもなんとかなります。というか、窓口が無理だと思ったのなら、なんとかしましょう。



 この自販機ではクレジットカードも使えますね。パスワード入力などは、小さな青っぽい表示画面で行います。



 こんな画面。下二つの選択肢はよくわかりません(w 自由席はわかるんでOK!



 本数は結構多いので、特に確認してから駅に来る必要はなさそうです。路線も一本だけで、北上か南下しかないのでわかりやすいですね。

 駅に入ります。途中にソニーのインターネットコーナーがありました。ああ、台湾のインターネットの話もいずれ書かないとな。それはさておき、コーナーと言っても、PCが二台、ご自由にお使いくださいなだけですが。ふと画面を見ると……。



 なんか見たことある地図だな……。



 新宿? ってなんでこんなとこまで来て新宿を調べてる人がいるの? 新宿王子飯店って何? おいしいの?
 まあ、いいや。



 ホームには天井から番線表示ではなく、車両番号表示がぶら下がっていました。自由席と指定席、グリーン車があります。グリーン車は商務座だったかな。ビジネスクラスですね。



 車内はこんな感じ。2+3座です。700系新幹線をベースにしているんだとか。
 空調が強化されているのと、事故の時に窓を割るハンマーが装備されているのが乗客的に気づく違いです。いや、空調のことなんか気づかんよね。



 テーブル裏に貼られた、列車の説明。



 しっかりとした荷物スペースが用意されています。輪行もこれなら安心ですね。つうか、旅客車に大きめの荷物スペースを用意してほしいよな、JRも。スーツケース引いてのゆっくり鉄道旅とか想定してないのかな。鉄道の旅には優雅さがほしいよ。マニアじゃないから、駅寝とかそういうの興味ない。



 車両の継ぎ目。なんか、日本の新幹線より揺れるつうか、速い気がするんだけど。ほとんどカーブもトンネルもなく突っ切ってるから営業速度が速いんだっけ?



 グリーン……じゃない、商務座車は2+2。ゆったりとした作り。



 日式新幹線のグリーン車と同じですね。

 そうだ、ここらへんで台湾高鐵のサイトもご紹介しておきます。
 URLはこちら http://www.thsrc.com.tw/jp/ 
 完全に日本語化されています。予約やダイヤの確認もできます。
 特筆すべきは料金でしょうか。商務座でさえ、最大で5000円くらいです。自由座も3750円くらいなんですごいお得感。自由座も安いですね。全体的にお安いです。これは台湾の移動コスト全てにおいて言えることですが。食費も、宿泊費も安いです(台北は普通)。
 それでいて台湾の一人頭GDPって日本並だったはず。
 うーん……。 



 コーラも50円……。
 うーん……。なんかいろいろ騙されてるよな……。もしかして日本ってqdさfくぇ


 
 車内販売が来たので、気を取りなおしてお菓子を買いました。
 甘いものを食べて自分をごまかします。



 車窓。とかやっているうちに台南へ到着してしまいました。到着駅の説明は中国語(正確には北京語、台南語の両方らしい)、英語と流れます。また、客室ドアの上に次の駅情報などが表示されます。だからそんなに不安になる必要はありません。



 これが高鐵の自動改札です。たしか欧州仕様だったはず。結構な人が戸惑っています。それというのも、切符の上下、方向を正確に入れないとならないんですね。そして、実は一般鉄道には日式の自動改札が備わっていて、そちらは切符をどういれてもOKなんで、混乱してしまうようです。
 見た目はこの自動改札の方がお洒落なんですが。さらにやっかいなのは、台北の地下鉄にはこの欧州仕様の自動改札が、トークン式(コイン式)で使われているのでした……。



 左下から切符を入れると、すぐ上に排出されるのでそれを引き抜くと赤いゲートが開きます。
 QRコードも読めるようです。ネットやコンビニで切符を買った時に使うのかな?



 高鐵台湾の駅。左側にDAIKINの看板。セブンイレブンとモスバーガーが入っていました。



 セブンイレブンで売られていたお菓子……。



 さて、高鐵台南と台南駅は結構離れています。そこで、MRTという近郊路線がその両者をつないでいます。が、この路線、30分に一本……。うーん、新幹線より本数少ないじゃん?



 待つこと30分近く。ようやく来たよ、台湾の通勤列車……。



 鉄道マニアには好まれないベンチシートでしたが、荷物スペースはしっかり。これなら車椅子の方や、乳母車のお母さんも超安心。
 まあ、駅や街はほとんどバリアフリー化されてませんが。



 これといって特徴の無い車内。



 お、台南に到着しました。降りなくては……。

 次回は「台南路線バスの旅」をお送りします。
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