上半身が浮かび上がっている反面、腰が落ちて水にたいしての前面投影面積が増えてしまっています。これでは水の抵抗が増大してしまうのでとても効率のよい姿勢とは言えませんね。理由はいくつもありますが、そもそも人体の構造上の問題でもあります。
ほら。一目瞭然。上半身に「肺」という浮き袋が入っているのに対して、下半身はぎっちり身が詰まってます。さらに足は重い筋肉のかたまり。これを水に浮かべるとどうなるでしょう。
当たり前ですが、上体が浮いて下半身が沈みます。もともと人体ってのは水中で抵抗の少ない姿勢をとりやすいようには作られていないのです。仕様に盛り込まれていないんです。さらに言わせてもらえばですね、作りがおかしいんですよ。考えてみてください。二足歩行で不安定だというのに、わざわざ地面から一番高いところに頭という無茶苦茶重い部品をのっけてるんですよ。これでは転倒しやすくなるし、そのときにはおもいっきり人体で最重要器官である脳を地面に叩きつけることになります。おかしいじゃないですか。人体は水中で生きるようにできていないから、重心の問題は仕方がないではないか、と言われればそうかもしれないと思いますよ。でも、歩行時だって危ないんです。これは許せない。
でもまあ、この体しかないんでこれで戦わないとなりません。なんとか美しい水中姿勢をとって水の抵抗無く泳げるようにならないと。それはどうするんだって言われても・・・しるもんか・・・。