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【落武者魂】 2011年01月

落武者魂

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ふりだしにもどる>>BRM130 埼玉200km

 埼玉200kmアタック霞ヶ浦といえば、2008年に初めて参加した記念すべきコース。超フラット。あれから数年たち、ノウハウも機材もレベルアップしてきたはず。もしかしたら8時間きれちゃうんじゃないか、まあカミさんと一緒に走るから前回のタイムと同じくらいの9時間切りくらいで勘弁してやるか。と思い上がっていました。

 週の半ばに細君が風邪っぴき。病院でもらってきた薬をガリガリかじってます。もしかして二人して風邪でダウンでDNSになるんじゃなかろうか・・・。という前夜。ここで僕は槍投げの溝口選手が、あえて体調を崩して大会出場し結果を出したのだというエピソードを言って聞かせます。本当の本番のときに体調が悪いといって延期できない、だから体調不良でも戦えるようそれに備えておくのだという話です。備えよ、常に。そしてとりあえず自転車を二台積み5時おきにセットして就寝。おきてみると少し顔色が良くなっているようで熱もでてないようだ、ということで特に意見を交わすことも無く出発。車内では重い沈黙が続きます。やはり昨晩聞かせたエピソードが胸に染み渡っているんでしょうか。それに思いを馳せての沈黙だと思われます。

 6時半前くらいに川口の集合場所へ到着。受付を済ませ細君は自転車の準備を済ませると自動車の中へ黙ってこもります。気温0度。風速5メートル。風邪をひいてちょっと前までは声も出なかった人が薄着のサイクルウェアで立ってられる状況ではありません。しかしそれをおしての参加。そこまでして自分の可能性を確認したいのかと、僕の胸に熱いものがこみ上げてきます。

 さて7時スタート。なぜかこの期にいたってチェーンを張りなおすために自転車をひっくり返している人を見かけましたが、見なかったことにして先に出ます。なんといっても目標は大きく8時間台前半ですからね。



 スタート後も人数が多いのでどうしても団子状の列車に。ペースもまったりっぽいので前へ出たいのですがどうも細君がすでについてこられなそう。どうしたんだいったい!先週の千葉200キロでは余裕でついてこれたじゃないか!情け無い!しかし・・・行きは追い風って話だったのに・・・向かい風だよな・・・。と南越谷あたりで前へ出ていいという声が後ろから。道が広くなる越谷の先で前へ出ます。ようやくウォーミングアップも終わったのか細君もついてくるように。このペースをまもって・・・なんか風きつくね?



 なんかかなり風吹いてるきがするんだけど・・・と堤防から右手を望めば・・・



 あれに見えるは筑波山よと左手に振り向けば



 日本の山、富士山がはるかに。




 ちょうどいい感じの列車に追いついたので細君を前に出して最後尾へ。しばらく走っていたらチェーン落ち・・・。彼女を先に行かせてチェーンを直します。なんかひっかかっちゃってちょっと時間をとられ、信号待ちでなかなかおいつけない。すると・・・



 こ・・・これは孔明の罠だ!




家は焼け 畑は コルホーズ
君はシベリア 送りだろう


 期待していた追い風での筑波りんりんロードは不発。細かくポールが立つ交差路があることもあってあまり速度が上がらない。なんだか不完全燃焼のまま霞ヶ浦。



 ようやく追い風の恩恵を受けることができた。でもショッキングな場面や工事迂回路でミスコースしたりとなんだかモヤモヤ。PC2は有人でサインのみ。少し落ち着こうとだらっとしていたら、寒い気持ち悪い吐きそうとのことなので出発。そういやこの時点で4時間30分ほどが経過。残り100キロを3時間半はきついな・・・。9時間台に目標を下方修正しよう。



 気温5度弱。風速10メートル。次のPCまで60km。霞ヶ浦が憎い。



 筑波りんりんロードが憎い。



 小貝川が憎い。

 小貝川のあたりで少し追い風になるので速度を上げたら後続が完全に千切れる・・・。もうかなりやばいらしい。僕に対しののしりの言葉さえ無い。そして明らかに寒い。フグジャケットを貫通して風が入ってくる。気温マイナス6度まで耐えられるこの特殊装甲を打ち破るとは坂東の寒気恐るべし。しかし進まねばならぬ・・・。10マイルだから、10kmだから、5kmだから、となんとかPC3へ突入。あんまんはなかったけど、いろいろ食べてゆっくりミニストップ休憩。いすがあるっていいねえ・・・。そうそう、ここまで100キロをウィダーインゼリー一個でクリアできたなんでいい経験じゃないか!と励ます。

 外へ出て走り出すと・・・おや?風が弱ってきてませんか(気象庁的には向かい風5メートルだとか。大和魂が加味されて無いんだと思う)?ここでまたトラブルありつつももう会話を一切交わすこともなく利根川を越え江戸川を越え、途中ワークマンによりつつも日没前にゴールへ。いろいろと必死だったので写真なんか取る余裕もなく。kskさんたけさんがわざわざ待っていてくださってた。この寒いのにありがたい。

 ゴールチェックを終えると彼女は声もなくクルマへ。暖かい飲み物も用意されたお菓子類に見向きもせず。まるで食欲がない、何も口を通らないと一言。10時間を回ってしまったとは言え、このステータスで完走できたことに胸いっぱいだったに違いありません。そしてきっといつか訪れる「本当の本番」「ハルマゲドンの日」に向けて決意を新たにしていたのだと。
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予告)アルプス安曇野センチュリー2011

去年、爽快痛快なコースを楽しんだアルプス安曇野センチュリー。なんといってもタンデムで走れるのが素晴らしいのですが、今年はコースバリエーションも増え、160kmコースも追加での開催だそうです。2月1日から受付開始とのこと。

http://www.aacr.jp/

今年もタンデムで行きますよ!

千葉200km。

 この時期の千葉200kmといえば、去年は通りがかったオートバイのライダーさえ押し歩いていたという(公式サイト情報)暴風に苦しめられた超フラットコースの記憶。今年はそのコースと、その翌日に南房総をぐるりと巡るコースが用意されていたので後者に参加。ほどほどに登りもあるし最南端をめぐれるしでなんだか楽しそう。もしかしたらもう菜の花もさいているかな?


※BRM123千葉200km



 東京湾を越えて袖ヶ浦へ行く途中、じんじんさんのクルマとランデブー。そのまま受付したのでスタート時間は同じ8時10分。千葉ブルベでは受付順にスタートタイムが割り当てられるのです。他に同じブルベを走るぽんちゃんたちは8時発とのこと。しかし、やっぱり寒いなあ。普通に寒いのと、海際ってことでちょっと冷たい空気が吹きこんできている気もする。それでも陽が当たってくれば耐えられるはず。



 風も穏やか。日差しも暖か。明るいうちに帰って来られるかな。こないだ(静岡)より1時間スタートが遅いけど、日没もそれなりに遅くなってるはず。出来る限り日差しが残ってる間におえられますように・・・。



 走りだしてしばらく。国道16号で後ろを振り向くと1月末の「真冬」に半袖ゆびきりグローブの人がいます。一体何が起こってるの!?そしてこんなペースじゃ体が暖まんねえんだけどな!って感じで怒ってます!ががががんばんないと!が、が、がんばんないと!





ボーラロードが ひらかれた
カンパのロゴが こころうつ
ボーラの力 まわりだす
オレのアイドル 天にとぶ



恐れるな パンクすること
へたれるな オレの脚力
すごいペースだ 追い風だから
風向き かわり 速度が落ちる



海と大地と フラワーライン
ボーラバトラー がんばれ
ボーラライダー がんばれ
アタック アタック アタック ペダルまわせ
 「ボーラとぶ」(ダンバインとぶ、の節で)





 ボーラロードが開かれてしまいました。ほどほどの追い風とほどほどの向かい風。そしてほどよいアップダウンの好コース。期待していたオーシャンビューは防砂林で途切れ途切れなものの、それでも十分以上に目を楽しませてくれます。今回は”実はそれほどピンク色が好きなわけではない”うちの細君を連れてますが、PC2を杉田あたりから遅れが目立ち始めます。そのたびにじんじんさんがカバーしてくれてなんとか持ちこたえる。去年の神奈川200kmブルベのようなパターン・・・。ありがとうございますありがとうございます。



 さて、そろそろ鴨川だなという景色。南房総ってけっこういいところだと思うのですが、なぜだかあまりパッとしたイメージがありませんね。まあ、このまま変な観光地化もされず程よい感じでいてもらったほうがよいですが。鴨川の最後のPCになっているローソンで「ぽんちゃん、このままいくと10時間はきれるんじゃね?」って話をふるとこのコースは200kmではなく208kmであることを知らされます。なんというトリック。しかも、こっから長い登りがあるらしいし。



 たしかに長い上りでしたが、そこは房総半島、ほどよい程度です。むやみに長くはありません。



 下りは怖いという噂を聞いていましたが、まだ日没まで時間もあり明るいので問題なし。少し狭いところもありましたが斜度もきつくはなくこれまたほどよい感じ。



 こういうところが真っ暗だと怖いかな、と思うのですが急カーブがあるわけでもないし、すぐに広いところへ出るのでそれほどでもないかも。しかしまあ、細い道の下り嫌いです。ずっと自分が転がるところを想像してしまう・・・。



 あとは下り基調の内陸部を抜けて終えるだけ。残り20kmのところでお腹が減って急減速したり(細君の残していたウィダーインゼリーで回復)、数百メートルのミスコースをしたりしたものの、なんとかぽんちゃんをゴールまで10時間以内で配達する任務を達成しました。途中でペースが乱れると後ろから煽られたりしてとても怖かった・・・。僕は先頭で走るキャラじゃないのに・・・ブルブル・・・。

アラフォーからのクロール-7

 いまだ水泳教室は続けている。通っているところでは三ヶ月に一回、コーチが交代するのだけど新しく来たコーチが今までにない指摘をしてくれた。それは水中で息を早く吐きすぎ、というもの。たしかに顔を上げて息を吸った後に水中に戻すと同時に息を吐ききるくらいの勢いで息を吐き出していた。鼻からだから吹出すというのかな。

 これはかつて鼻から入ってくる水を恐れて空気を吹き出すようにしていたものなのだろうけど、もう少し息を吐き出すのをこらえなさいということに。そうするとたしかに毎ストロークごとに苦しくなって息を吸わなきゃ!って感じではなくなってきた。あまり息が吸えなかったりしても我慢できたり。息継ぎの数を減らすとそれだけ泳ぎもスムーズに安定するようになってスピードもでてきた。

 といっても25mを連続して泳ぐとすぐに肩があがらなくなるし、やっぱり息が苦しくなるしでまだまだクロールのマスターには遠いのでした。

たんたんと始まる2011シーズン★200km

 2011年のブルベシーズンが始まりました。えーと、ブルベって言うのは決められたルートを決められた時間内で走り切るというスポーツです。一応、人力で車輪のついた乗り物を使うことが許されています。普通の人は自転車、特に舗装路を走ることに適したロードレーサーを使います。普通は舗装路がコースだからです。でも世界は広く、非舗装路を延々走らされるコースもあるようなので油断はなりません。この世の中を甘く見てはいけないということです。桑原桑原。

 さて、話は戻って僕にのって今年初のブルベ、静岡200kmに参加してきました。静岡の袋井というところがスタート。早起きは嫌で、早起きしてすぐに運転はもっと嫌なので前の日に袋井入り。前泊です。こういったところのビジネスホテルは結構安いので・・・。ついてみるとホテルは新幹線駅の真ん前で、スタート場所もホテルからそう離れていないので新幹線輪行での参加も容易かも。便利な立地ですね。

 さてコースはこんな感じ。



 袋井から北の山の中を走りつつ東へ向かい清水へ。帰りは海側を焼津経由で牧之原台地を越えて袋井へ戻る、と。200kmで1400mくらいかな。年の初めには手頃なんじゃないか。


  ,j;;;;;j,. ---一、 `  ―--‐、_ l;;;;;;
 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;  たいした登りも無いしイージーだな・・・
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゛
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>  そんなふうに考えていた時期が
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゛: Y;;f.   俺にもありました
    ~''戈ヽ   `二´    r'´:::.
 `!


 袋井に到着してみたら・・・なんだか風が強いんですが・・・。びゅーびゅーそよ風が吹いています。そして・・・僕の自転車はこんな感じ。

48463.jpg
※イメージです。


 や・・・やばい?なにがやばいかってホイールのリム(周りの輪っか部分)の高さがある(幅が広い)と横風に弱いというジンクスがあるのです!というかジンクスではありません!風を受ける面積が大きいのだから横風に弱いのは当たり前です・・・。

  ,j;;;;;j,. ---一、 `  ―--‐、_ l;;;;;;
 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;  ディープリムは横風に弱い・・・
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゛
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>  そんなふうに考えていた時期が
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゛: Y;;f.   俺にもありました
    ~''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!

 いや、だから横風に弱いんだってば。




 静かな袋井の夜を越えて翌朝5時おき。もし前泊じゃなかったら2時起きでも間に合うのかどうか・・・と思うとぞっとする朝。5時でもしばらく体が動きません。なんとか6時くらいに受付へ到着。実は道に迷ってたらみかけたサイクリストに連れてきてもらいました。ありがとうございました。ディープリムは横風に弱いんじゃん、やばいんじゃんと不安を煽られていたところ、その向こうからごろごろという不穏な音が・・・ディスクホイール+ディープリムホイールが登場です。不安は一気に解消されました。このびゅーびゅーのそよ風(すいませんが事情があってそよ風と言い張ります)の中ディスク・・・。なんにも問題ないみたい(あったようです)。

 さて、実は今回はコースについてあまりよく知りません。PC1(チェックポイントです)がやたら遠くにあるらしいということは知っていますが具体的にどのくらい遠いのか。いままでで一番遠かったPCはたぶんSD1000のときの160km。折り返しだったので160kmが二回連続でした。寝坊してたので休憩なし。超ウケる。次に遠かったのは北海道1200で区間間100kmオーバーが何度かあったはず。今回も同クラスですね。100km無補給無停止というスキル?を得るとロングライドを走ることに対しかなり気分的に楽になれると思います。スキルというか慣れというか。

 さて、走り始めてしばらくは一人です。スタートがまばらだったので走者もまばら。前の方に走者が見えますが信号のタイミングが悪くなかなか追いつけず、後ろの人はいつの間にかいなくなりました。やがて道は山の方へ導かれます。そして増えていく茶畑。ああ、ここは静岡なのだなと実感させられます・・・。



 オダックス埼玉の人たちに(勝手に)合流しました。ディスクホイールの方がいらっしゃいます。ごうごうという響きがなんとも・・・。山のてっぺんではシークレットコントロール(隠しチェックポイント)がありました。そこから下り。ここまでは暑くなるほどだったけど、下りで体が冷えるかな・・・と思ったらクルマ一台ぎりぎり幅のワダチ以外は砂利や苔が覆う道で下りヘイトの僕には汗が冷えるような速度がでません・・・。後続の人に抜いてもらいながらおっかなびっくり下ります。


ディスクホイール・・・。

 途中ちょっとした扇状地にでて川を長い自転車歩道橋で渡ります。変な形のコンクリートウォールのせいで風がまいてちょっと怖い・・・。その先で再び登りに。



 しかし鼻水がひどい。たらーんたらーんたれーらんってくらい垂れてきます。まいったねこれ・・・。強い風が吹いたら風にのって鼻水が・・・。もうやだ。やがて道は海岸ぺりへ。ここはたしかいちごロードと呼ばれています。なぜかというといちご直売所が並んでいるから。急に直売所に曲がるクルマと急に出てくるクルマに注意しながらいちご娘にも注意。直売所の呼びこみさんをいちご娘と呼ぶようなのです。けっこう「娘」でも許されそうな感じ。平日だと「娘だった」人たちが呼びこみなんだそうで・・・。



 クルマが途切れるとものすごい快走モードに。ペダリングをちょっと休んでも45km/hが継続されます。真面目にこいだら50km/h超えちゃうでしょうね。なんでって?そりゃ追い風だからですよ!そしてね!この道を戻るんですよ!こがなくても40km/h出ちゃう道を、戻らなくちゃならないんですよ!!!

 折り返しは清水の先のセブンイレブン。僕が勝手に追走してきたオダックス埼玉の他の方々は牛丼を食べに行く様子。でも僕はさっきからあんまんが食べたくってしょうがなかったのでここでおわかれ。本当にずっと食べたかったんだよね。さっきから腹減って頭がふらふらしてたもの。朝からアンパン一個で補給食も持たずよく走ったもんだ。絶対筋肉が分解されちゃってる。でも、アンパン一個で100km(115kmだったらしい)走ることが「できる」とわかったのでひとつ自信になった!!

 戻りは向かい風を自ら切り開いて行く・・・。後ろに人がいたりいなかったりするようだけど、よくわからない。振り返れば鼻水が飛んでいくから振り返らない。いちごロードを戻るころにはもううんざり。もうすっかりうんざりだよ!

 いちごロード半ばで先程のグループが脇を抜けていく。「ファイトーいっぱーつ!」という掛け声と共に。申し訳ない!のせてください!と心で叫んでケツにつく。このケツに喰らいつくことだけがこの生地獄から逃れる最後のアリアドネの糸。


   / >
 / ×           これはっ・・・!?
へ/ \          埼玉トレイン・・・・・・!
       \       列車・・! 風除け・
>、      \
r勹       \      これがあの風を避け・・・
匕勹       \ ♀   ゴールに至る起死回生・・・・・・
 匕勹        `ヘ
\ 匕勹    /\  \  逆転・・・・・・
  \匕勹、 /  /      生き残りの道か・・・・・・・・・!
   ヽ匕ノ  /
     \/


 振り返れば・・・富士が・・・僕の背を押してくれているようだ・・・。







 ちくしょう・・・おわらねえ・・・。ドラマならこれで終わるのに。あるいは後日談へ飛べるのに。僕は飛べない。翼がほしい・・・。



 大崩(おおくずれ)の海上道路。これだ、ここに来たかったんだ。この内陸側には東海道線・東海道新幹線・国道150号・東名高速という日本の大幹線がいずれも日本坂という高台を穿って走る。そしてもっとも海側を走るこの旧国道150号線は海と山との狭間にかろうじて立っている。海上道路から内陸を眺めれば大地のひと槌でたたきつぶされた半隧道道路が。先の海上を見れば山から削り取られらた鉄路の巨大隧道の残骸が。「海と山との合戦場」「日本の頸動脈」、この大崩を見て、走ることができて本当に満足です。ありがとうございました。さて終わりかな・・・まだまだ終わってないのかな・・・。

 大崩の小気味良い眺望の道を抜けると焼津。あまりコースを知らなかったのでもう終わり近くかなと思っていたけど、全然そうではなかったみたい。内陸に入るからか風は横から吹きつける感じ。幹線道路で車がやや多いけど危険を感じることもなく走りやすい。さすがにディープリムは横にクルマが通るたびにつよいそよ横風に煽られて左右に進路がブレるけど(4人の列車中3人がディープリムなのでわかりやすい)、怖いという程ではなかった。下り坂で煽られたら恐怖だろうけど、幸いそんな場面も無し。

 道はやがて牧之原台地へ登る。嗚呼、知ってる。牧之原台地といえばどうでしょう班。大泉さんがこれを走ってれば四国に行かずにすんだのに・・・。って風がどんどんものすごいよ?なんでこんなとこに空港つくるん?横風スキルを上げるため?



 残り22kmというところでPC2。セブンイレブン。自転車から降りてもごうごうという音が鳴り止まない。風切り音じゃなかったのか。風の音だけでこんなことに。もうびゅーびゅーなんかじゃないんです。ごうごうオウオウぉぉうおうおうごうごうごう!みたいな響き。なんて恐ろしいそよ風!遅刻しても「今日は風が強くって」で許される土地柄というのは嘘ではなさそうです。



 このペースならなんとか陽が沈む前にはもどってこれそう。スタート時にはとりあえず9時間は切ろう、とか思っていたけどなめてました。ごめんなさい。もうグローブは鼻水を拭く場所がないほどです。涙と鼻水で水分がどんどん失われているのに水はボトル一杯しか飲んでない・・・。

 しかしこのあたりの景色は楽しい。なんとなくNケージのジオラマの中を走っているよう。茶畑のある小さな窪地を抜ける道を走っていると新幹線がひゅーっと抜けていったり、ちょっとした坂道を下っていると奥のほうを長い編成の貨物列車が過ぎて行ったり。狭い範囲に立体感があるような感じっていうのかな。

 最後は昨晩宿泊したホテルの前から新幹線をくぐってストレート。なぜかスプリント勝負が始まって・・・ずっとケツについていたのに参戦!結局負けてゴール。9時間45分位でした。なんとか陽が残っているうちでよかった。陽が落ちたら轟々と言うそよ風がどんどん冷たくなって・・・。死ねた。



 おしるこが美味しく、コースもほどほどで天気も良く、景色を楽しむことができる素晴らしいライドでした。