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【落武者魂】 2010年07月26日
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落武者魂

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2010年07月26日

北海道1200km 「男たちはもっと南へ」-3



 雄武にたどり着いたのは日の出の直前、予定時刻より1時間早くついた。1時間弱早くでているから当然なのだけど。雄武のセイコーマートでくつろいでいると、実はここはPCでは無いときかされる。どうも新しい版のキューシートで変更されたのだという。そこで走りだしてみると、1km程先にスタッフの方が待っているコンビニがあってそこが本当のPCだった。危ない危ない。



 PCをでてオホーツク海まで見通せる場所では上がったばかりの太陽が燦々と輝き海面を照らしていた。素晴らしい光景。オホーツクの夜明けだ。感動、感動・・・ちくしょう!いつまでこのオホーツク街道は続くんじゃい!しかも日が昇るとともに風も出てきたようだし・・・しかも5時間以上寝たのになんだか眠くなってきたし・・・。くわーっ!直線続きすぎ!追い風カムバックプリーズ!



 湧別の街でようやくオホーツク海とさようなら。本当はサロマ湖も余裕があれば観に行こうと思っていたのだけど、もうこのオホーツク街道には関わりたくない。まっぴらごめんだおさらばさいさいと右折すると、風に真っ向対決する形に・・・。みかけたセブンイレブンに倒れこみ、ゆっくりと朝食を食う。デジカメの故障を切り分けるためにSDカードを買って試してみるがやっぱりダメ。これで本体故障の可能性が高まった。しかしまあ、ソニーよ。よりによってこんなところで壊れることはあるまいに。だからクソニーって言われちゃうんだぜ・・・。



 さてさて600kmは越えたぞ。ということは残り半分しか無いってことだ。このセクションは最大の峠越えが続くセクションだけど、それぞれ370mくらいと400m。どちらかというと敵は向かい風だなあ。そんなことを考えながらしばしぼんやりしている間にブルベライダーが2?3人通過。その人達はこの日320kmの走行中にであったブルベライダーの全てであった・・・。



 勇払の次は遠軽という街に入る。これはしっかりとした地方都市っぽい。このコースでDNFしやすい街のひとつと言えるだろう。そこから次のPC温根湯までは・・・なんだかぼんやりしていて記憶が余り無い。普通の田舎だったなあ。たぶん。温根湯に到着はちょうど正午のころだったのだろう。日陰がなくって辛かった記憶。そしてそこからがヒルクライムだ。



 この登りはぜえぜえはあはあしなくっても登れる程度のものなのだけど、虫の襲撃が怖かった。あぶみたいな虫がぶんぶん周りを飛ばれると気が気ではない。刺激しないようにとも思ったけど、近づかれると手をブンブン振り回し、奇声をあげて威嚇せざるを得ず、それでもふと気づくと太ももなんかにがっちりくっついていて怖い。泣きそう。泣きそうになって地面を見ると、なぜだかヤマビルがうにょうにょ動いているのを見つけたり・・・。ああ、僕もキタキツネや鹿を見たいよ。蠅やあぶやヤマビルなんかみたくない・・・。



 大きなヒルクライムを終えて下りに入ると蝶やらトンボやらに突っ込んでく仕事が始まる。蝶は走行風ではじかれてしまうのかぶつかることもないけど、トンボはごつって感じでぶつかる。嫌な感じ。そんなムシムシランドを終えて本別にたどり着いたころには日も傾き、夜が始まろうというころ。いよいよ風が強くなってきたが、いくしかない。この日320kmは全行程向かい風・単独走行だったなあ。しかし、なか日が一番辛いね、気分的に。明日になっちゃえばもうほとんど終わりだもんな。さて、行きますか、明日へ向けて。



 帯広の平野に夕日が沈んでいく。北海道の景色は広く大陸的だと聞いていたけど、西海岸の大陸的な雰囲気とはちょっと違う。何が違うのかというと華色が柔らかいようだ。あっちでは空気が乾燥しているせいかはるか遠くの景色までエッジがシャープ、くっきりはっきりしていた。日本の景色は遠くになるにつれ柔らかく霞んでいく。優しい感じ。その優しい感じの遠景がゆっくりと闇に落ちる。そしてなにも見えなくなった。この夜は誰もいない、本当の夜の暗闇・・・。


????



 あまりに静かな真っ暗闇をフグライトで切り取った視界を頼りに走る。帯広空港南にあるこの道路は舗装も良くって走りやすいのだけど、ときどき巨大な糞なんかが落ちているので気が抜けない。あとしばらく走れば気持ちのいいベッドが待っていると思うとこの辛い日の最後なのに脚がだんだん軽くなってくる気さえする。主催者の用意してくれた仮眠所をパスし、さらに1時間程走ってナウマンゾウの里、忠類をすぎてホテルへ飛び込む。寝るぞ!さて何時間寝ようか?予定より1時間ほど遅れてしまっているが・・・思い切ってしっかり眠ろう!



 だらだらと続く。
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