アクセス解析
【落武者魂】 2010年01月21日
FC2ブログ

落武者魂

L  O  S  T     S  Q   U  A  D  R  O  N  .

カテゴリ

検索フォーム

2010年01月21日

2010/01/21  強制収容所

強制収容所

 Eastern Sierra Doubleに参加するためにカリフォルニアの内陸部を北上していたときのこと。辺境の辺境、ロサンゼルスへの導水のため水が枯渇した広い谷間を走り続けているとManzanar National Historic Siteという看板が立っていた。なんか聞いたことがあるような無いような、と思っていたが、やがて思い出した。日系人強制収容所だ。





 帰りに立ち寄ってみた。国立公園局の管理する施設として残っているものの、実のところ当時のものはゲートくらいのもので、後はすべて自然に帰ってしまっている。広い敷地には当時の宿舎などの建っていた跡地が示されているくらいで、ここに1万人以上が暮らしていたとはとても思えない。こういった収容所が西海岸周辺を中心にいくつも作られ、日系人が送り込まれたという。2008年に日系人収容を描いたドキュメンタリー映画が公開されていたが、それを見たと言う知人の日系人は「両親は収容されていたとは言っていたが、詳しいことは何一つ話してくれていなかった」とのこと。恨みつらみを後世へ継がないためだろうか、日本にルーツを持つ他の知人もその辺のことはあまり聞いたことはないそうだ。



 掘り起こされた「日本庭園」。かつては水がたたえられせせらぎが流れていたらしいが、まったく想像できない。



 ビジターセンターの展示はかなり立派。なんでも最近になって史跡に指定されたらしく、展示も真新しいのだろう。当時の暮らしなどの展示よりむしろ解放後の元の自宅の写真が目を引いた。暴徒に破壊されたり落書きされた自宅の前に佇む日系人家族。収容にあたって多くの土地家屋、資材がタダ同然で買い叩かれたとのこと。政府は申請者に対する資産保護プログラムを提供していたが、いろいろな理由で利用は少なかったそうだ。

 マンザナールは日系アメリカ人に対するアメリカの負の歴史を記録するものなのだけど、同時にこのようなことは大なり小なり、どのような立場であれ、いつでもどこでも起こりうることなのだと思い起こさせてくれた。

スポンサーサイト