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【落武者魂】 2009年11月
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落武者魂

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自転車の神様は甘くない Tour de Foothill

 今年前半のテンションはどこへ行ったのやら、の不調の後半。さらにここんところのダブルセンチュリー、ブルベを連続でDNF。このまま年を終えるのはあまりにも気分が悪い。何かをしっかり完走しておかないと、負け癖がついてしまう・・・。ということで去年も参加したTour de Foothillへタンデムでアサイン。距離は100km。もう落ちるところへ落ちてしまったのだから、ゼロからの積み直し。どうにもこうにも足首の靭帯(前距腓靭帯?)にGGR以来痛みが消えないので、それも後半の嫌な気分に繋がってるのだけど、ペダリングではそれほど痛みがあるわけでもないので大丈夫とする。いずれにしろ12月はまるまる休まないと駄目かな・・・。

 ぼやきはそれくらいにしておいて、Tour de Foothillは名前こそ威勢がいいのだけど、距離は説明した通り100km(50kmも選択できる)。総上昇は1000mと平凡で、コースも全体的に平凡なもの。ロサンゼルス内陸の郊外住宅地をくるりんと回る感じ。自宅からはクルマで1時間前後かな。7時スタートというので6時半には到着するように家を出発。気温はやや低めということなので、年のため長袖ジャージに防風ベストを着て。

 さて、会場に到着するものの、去年と同じく駐車場は埋まってしまっているので、やはり去年と同じようにほんの少し離れた会社の駐車場へ置くことにする。誰も停めていなかったけれど、僕が停めるとあっという間に皆が続きすっかり駐車場は埋まってしまった。アメリカ人でも「あの人がやっているから・・・」という意識はあるんだなあ。でもまあ、別にこの駐車場は停めちゃいけないわけじゃないのだけどね。早速クルマから自転車を降ろそうと外へ出ると・・・寒い。キーンと冷え込みが! 気温は約6度。初秋装備じゃちょっと寒い。走り出せばちょうどいいんだろうけど、暖かい車内から出てくるとかなりきつく感じる。細君は気分悪くしてしまうものの、いつものことなので様子を見ながら準備をする(なんだかマラソンとかツーリングとかの寒い朝になると酷い吐き気がするんだそうで。どうにもならなないけど)。しかし、去年は寒かった記憶なんて無いけどなあ。天気も曇ってるし。まだ山火事が続いているようなので、その影響で日が翳っているのかね。地面が若干濡れていて、少し雨が降ったのかも。そういえば、周りの参加者のウェアも去年より厚着のよう。

 落ち着いたので、受付を済ませスタート地点へ。若干人が少なくなっているような気もするけど、それでも十分な参加人数。隣と前にタンデムの人たちがいて、横のタンデムはなんと5本もボトルを。三カ所もレストストップのある100kmライドで、しかもこの気温ならどう考えてもデッドウェイトだろう・・・。と思っていたら「君、Cool Breezeでも走ってただろう」と言われる。Cool Breezeは8月頃にベンチューラで開催される自転車イベント。僕らは200kmの部に参加したのだけど、200kmは僕らしかタンデムはいなかったのでどこかで話したわけではなく、どこかで僕らを見かけたらしい。まあ、タンデムも十分少ない上にアジア人だからな。来年も出るの?と聞かれたので「来年は日本に帰るんだ」と細君が答える。




-寒そう・・・。

 スタート前に懐かしいLiveSTRONGの黄色いバンドが配られ、合図とともにみんな腕を突き上げて欲しいとのこと。日本ではバンド「ブーム」として終わってしまったけど、別にブームのためにやっているわけじゃないんだよね、この黄色いバンドは。アームストロングの自伝を読む限り、人となりは好きになれないけど、活動を続けていることは素直に尊敬。日本のホワイトバンドはいったいどこへ行ったのか。世界から貧困は消えたのだろうか。

 スタートしてしばらくは街の大通りを数百のサイクリストが埋め尽くす。寒いうちは関節がこわばって、とくに足首がきしむので軽く軽く。そのうち体から発する熱で寒さも感じなくなって来たのでタンデムらしくぐいぐい加速。なにしろずーっと平坦な大通り一直線なので、こういうところはタンデム自転車は得意な場面。ああ、気持ちいいねえ自転車サイコー!



 そのうち農村ぽいエリアに入り、小さなアップダウンが繰り返されダンシングなんかも入れながら走る。今日は調子いいよ本当に、ヘメットダブルセンチュリーのときはダンシングもろくに出来なかったもんねえ、あれは長旅のあとだったからやっぱり無理だったんだよ、いやいや長い出張の直後に300kmブルベとか大丈夫だったぜ、とか会話しつつ短い急坂を立ちこごうとした瞬間、後ろの方でガリガリガチャン!という不穏な音が。なにか落ちた?でも普通に走れてる、ように思える。なんかしゃりしゃりいう?かな。坂の上の方で一旦とめてサドルに座りながら見ると、特に変わったことはないかな。そのまま登り切って広い通りに出たところでフロントディレイラーを変速しようとすると、変速しない。え?何?と停止して自転車から降りる。すると・・・フロントディレイラーが台座ごと下方にスライドしてしまっているようだ。しかもガイドプレートも歪んでいる。マジかよ、と考える。とりあえずフロントディレイラーを諦めてフロントの変速は諦めるか、手でかけ直すというのが思いつく。昔、糸魚川ファストランで変速機をぶっ壊したときと同じように。しかしまだ30kmくらいなのにこれか・・・。100kmでもDNFしかねないな。神も仏もありやしない。足を痛めつけ、心を砕き、自転車までを壊すとは。神なんかいない。悪いことは確率論なんか無視して重なッていくんだ。

 すると、スタート地点で前横にいたタンデムの人たちが現れて「大丈夫か」と聞いてくる。正直に「大丈夫じゃなさそう。フロントディレイラーがね・・・」とやっていると、彼らも自転車を置いて変速機をグイグイとひっぱりあげようとする。台座を緩め、ワイヤーを外し、総掛かりで。さらにSAG(サービスアンドギア)車までやってきて、大手術だなと言ってくる。確かにフロントディレイラーだけが問題なのではなかった。チェーンも半ばぶち切れそうになっていて、あるチェーンのコマは片側だけのプレートだけでかろうじて繋がっているのみ。よかった、ダンシング中に切れなくって・・・。二人分の体重と脚力をこめた立ち漕ぎ中に切れていたら、酷い落車になっていただろう・・・。彼らは手を真っ黒にしながら僕の自転車を直してくれる。なおすったって、元通りになるわけはなくフロントの変速は限定的なものに。限定的っていっても、歪んだプレート、歪んでしまった台座、歪んでしまった変速機である程度は変速できるのだからありがたいというほか無い。僕のタンデム「さくら号」はフロントトリプルなのだけど、そのうち一番内側が使えなくなってしまった。一カ所だけ大きな坂があるけど、なんとかなるだろう。足首への負担がでかくなったことは、今日以降の問題になるだろうけど。

  彼らが来るまでは、最悪は3連続DNFかとも思っていたがなんとか心を完走側に引き止めることが出来た。もしここで、あるいはこれが原因でリタイヤしていたらなかなか立ち直れず、来シーズンへ突入するところだった。10kmほど進むと休憩所。水を足し、マフィンを食って再スタート。片足のタンデムライダーの女性をみたものの、自転車に乗っているところは見かけることが出来なかった。そういえばマラソンでも片足の人は結構みかける。そうだ、どんなどんなことにでも立ち向かうことができるはず。ようは気持ちの置きようだ。信じればなんでもできる。強く信じれば、明日にでもサマージャンボ宝くじが当たるはず!本当に、強く願えば!

サマージャンボ





 さくさくさくっと走って、このライド最大のクライムポイントへさしかかる。さっきの故障を知っているサポートの人が「グランニーギア(フロントの最小ギア)が使えないんだろう?大丈夫か?」と聞いて来たので「練習に丁度いいぜベイベー」と答えておく。たしかに厳しい場面は数度あったものの、なんとか立ち漕ぎでクリアできる範疇。むしろ、最近は29Tに頼り過ぎで坂をしっかり上ることを怠っていたのでちょうどいい考え直しの機会となったくらい。



 坂を上り切ると給水があったが、それはパス。このあと下り切るとすぐに次の休憩所だし。実際にはその休憩所もほとんど長居することは無くゴールまで走る。長い長い直線はタンデムの持ち味発揮でシングルライダーたちをごぼう抜きできるものの、信号ストップがあると加速が悪い僕らのタンデムは一気に追い越される側に回ることに。それでもなんとかお昼ちょっと前にゴール。去年はメキシカンだったが今年はイタリアンの給食。残念ながらアイスクリームの配給が無くなっているところに不況を感じるが、そもそも寒くて食う気はしなかった。最後に助けてくれた人たちに挨拶すると、次回の参加イベントの話になりどうやら2月のエルカミノリアル&ポーカーライド(320km)で顔を合わせることができるようだった。そのときを楽しみにしながら、今日の日はお別れ。危うかったけど、楽しい一日であった。

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サイクリングマンハッタン

 世界の経済首都ニューヨーク。摩天楼に埋め尽くされたその街はとても自転車にフレンドリーとは言えないものの、セントラルパークや外周、また一部の幹線道路に自転車レーンが整備されていてエクセサイズで走る人たちも多く見かけられた。ただ普通の町中は東京で言えば・・・うーん・・・表参道あたりの明治通りを30%ほど危険にした感じ。それでも走る人はいるし、自転車タクシーも盛んだ。その自転車タクシーって日本のあれを想像しては駄目で、自転車の後半にリアカーを溶接したような感じ。ちなみにタクシー乗った方が全然安いです。

 レンタサイクルショップでツアーをやっていたので、参加しました。ブルックリンブリッジを自転車で走ろう!というもの。ブルックリンブリッジは公共交通機関で行くのは面倒くさく、また歩くのも大変なので自転車はまさにうってつけ。予約の自動返信メールに10時集合とあったので行ってみると、午後2時からとのこと。くそう、文面直しとけよ・・・。












 コースはマンハッタン島の西岸から南下して東岸を北上。その南下したあたりでWTCの跡地を見ます。現在では「ものすごい建設現場」という他無い感じ。実は新婚旅行のときに、WTCのてっぺんでディナーをとったことがあったので、911はそれなりにショックでした。

 東岸を北上してまずはブルックリン橋をわたらずにもう一本向こう側の橋へ。そこからブルックリンへ渡ります。しかし外周を離れるとサイクリングレーンの設定は無茶苦茶であったりなかったり、車線の内側だったり外側だったり。ただし、サイクリングレーンに路駐しているクルマは存在しませんし、ちゃんと車道側に設けられています。まあ、混沌としているところもあるけど。

 ブルックリンへ渡り、ブルックリン橋を渡って戻ります。この橋は2層構造で1層目が自動車、2層目が歩道・自転車道になっています。狭く人が多いところを自転車・歩行者にわけているので多摩サイなみに危険。

 でもまあ、非常に楽しい時間を過ごすことが出来ました。おわり。

弾丸列車

 アメリカの旅客鉄道会社アムトラックは、ご存知の通り基本的に車両と人員しか所有していません。レールなどのインフラは全米の私営貨物鉄道から借り受ける形で運営しています。これは日本のJR貨物と旅客各社との関係がちょうど逆転しているようなものです。 しかし東海岸にあるアメリカの中心地、つまりニューヨーク周辺ではアムトラックはいくつかの路線を旅客専用として確保しています。さすがにこの地域では旅客需要が大きく、十分な収入が見込めるからでしょう。ここらの路線は毎年解散が議論されるというアムトラックにおいて数少ない黒字路線になっています。

 機会があって東海岸を訪問した際に東海岸のアムトラックに乗車しました。しかもアムトラックの誇る超特急「アセラ・エクスプレス(以下アセラ)」です。アセラはフランスのTGVを導入したもの。その意味ではお隣韓国のKTXと同じなりたちなのですが、さすがに米国市場パワーは大きく、北米向けに大幅な改造を施した北米スペシャルの車両になっています。



 どことなくスマートな感じもしますが、実物はかなりマッシブな存在感を示します。なにしろでかいからねえ。ボストンからワシントンDCまで730kmほどを最短6時間強でつなぎます。あんまり速くない?その理由はおいおい。



今回はNYからフィラデルフィアまで乗車しました。乗車時間は約90分。NYの駅はタイムズスクエアの近隣にあり、地下にホームがあります。どこのホームから乗り込むのかは特に決まってないようで、駅員に聞いても「10分前に告知があるから黙って座ってろ」と不機嫌に言われるのみ。告知つったってアナウンスがながれるでもなく・・・。数少ないモニターを不安げに眺めることしか出来ません。だいたい10分前ってぎりぎりすぎだろう、と思うけどこの国ではデフォです。



 10分前に表示が出たのでホームへ向かうエレベータへ。随分並んでます、ってことは決まったホームにくるんだろうな。なんで教えてくれないんだろうブツブツブツ。エレベータの前に係員がいてチケットを確認。アセラはファーストクラスとビジネスクラスに別れていて、それぞれ席の指定はありませんがチケットの発行数は決められているとのこと。かつては指定されていたそうですが。

 

 車内というより「機内」と言った感じ。手荷物は車両の端の手荷物棚か頭上の収納へしまいます。座席は広々としていて足も十分にのばせ背もたれもグイッと倒せます。今回はビジネスクラスへ乗車しましたが、ビジネスクラスの名に恥じない快適性。これは本家TGVよりはるかに素晴らしいという乗車記もあるほどです。ちなみにほぼ満席。NYと大都市の中心を短時間で結ぶ路線のためビジネス利用が非常に多い様子。クルマで動くのは厄介だし、さりとて飛行機はもっと面倒くさいという距離なので、日本と同じような状況なんでしょうね。



 それほど長く無い路線ですがちゃんと食堂も。思ったより発進時は揺れません。というか非常にスムーズ。でも走っているとときどきカクン!と揺れがあったりします。アセラは日本の新幹線やフランスのTGVと違い在来線を利用して走っているので、超高速鉄道向きとはいえないインフラを利用しているということになります。そのせいか揺れも場所によっては多いし、あまり高速性を発揮できる場面も無いようです。




 
 ゆったりとした弾丸列車の旅はあっという間に終わってしまいました。とある用事がなければDCまであと90分ほどの鉄道の旅を楽しみたいのですが、残念。運転席の脇に四角いパネルが飛び出ているのがわかるでしょうか?エアブレーキかな、と思っていたのですが、引き込み式のバックミラーでした。
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Janre:旅行