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【落武者魂】 2009年03月

落武者魂

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LAフレッシュ最終案


参加機材
タンデム×3
ロード ×2(護衛機)
総計 8名

走行日程 4月18日-19日
走行距離 360km

作戦名「The riders from Camino de Cielo」
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SD600km予習

4月4日サンディエゴ600km予習。オーシャンサイドの海辺をスタート地点としてスタート地点を二回経由する3ループ構成。

まず130km。山岳。7時スタートとしてお昼すぎには次のループへ。

250km。よくわからないけど、前半は登りっぽい。メキシコ国境まで結構近そう。オーシャンサイドへ戻って合計380km。午前2時くらい?おそらく仮眠。

230km。風の強さ次第。えーと、約200kmほど海岸線ですね往復で。12時間くらいで走り抜きたいが・・・。本当に風次第で天国か地獄か・・・。

実は家庭接待でこの直前にハーフマラソン走ることの方が不安・・・。膝にくるのよ、フォームがおかしいから・・・。
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人情のSD400k:後編

 おいつけません。つうかどうも農場っぽくって木立があるのか前走者のライトが見えなくなりました。でもこのあたりがWATER STOPのはず・・・21時前に到着すれば食事のできる店があるとあった。けど犬の吠える声しか聞こえない。行き過ぎたかな、と戻ったり。「WATER STOPはどこ!?」と半狂乱になって叫ぶものの、犬がどこかのフェンスにガンガン当たる音しか返答は来ません。ここから、現状の物資で次の街まで行けるのか!?たしかRANOMAの前にSanta Ysabelがあったはず。スーパーとレストラン、雑貨屋がひとつづつ荒野にたっている交易所みたいなところだけど、そこでなにか手に入るかも。50kmくらい?

 今日は新月が近く、ほぼ完全な闇。不安は募りますがやってみるしかない。携帯?つながりません。でも最悪路肩で倒れてればマイクが助けに来てくれる・・・野犬に食われる前に頼むな、マイク。

 そこから8kmほど走ったロードサイドになんか明かりが。おお、ドライブインだ!バグダットカフェのようなドライブインがあって、ロードバイクが何台も。そして彼らが。「ハンガーノックです・・・(ボンキングですね)」といって挨拶。ここは飯が食えるからしっかり食えと。店はにぎやかでスターウォーズにでてくる酒場みたいな感じ。リストランテの方へいってカウンターに腰掛ける。ウェイターが何にする?と聞いて来たので「おすすめで、すぐできるやつ」「パスタ?スープ?どんなのがいい?」「パスタ」「OK」。

 トイレへ行き、お冷やをボトルへつめ・・・待ち時間を無駄にしないように。ここからは一人旅だ。と決意を固めていく。「また会おうな」と誰かが言う。「またね」。


 ふと、アントニー夫妻が両サイドに座ってくる。「ねえ、どのくらいで走るつもり?」「20時間から24時間くらいで(注:まだタイム的には20時間以内もいけそうな感じでした)」(どのくらい休むつもり?と聞かれたのかも)。「どうする?私たちを見送って次のチームへ合流する?私たちはあなたを待つのは苦じゃないんだけど」「でも、僕のペースは遅いから・・・(日本人的?)」「いい?私たちは待つのは苦じゃないの。ゆっくり休みたいならそれでいいし」「正直なところ・・・みなさんと一緒にゴールしたいんですが」「OK!それでいいのよ。待つわよ。大丈夫!もう注文した?ミートボールパスタ?ミートボールちょっと頂戴ね」。

 のびまくったアメリカ風パスタをかっこみ、外へ。待ってくれている皆に「ありがとう!」と言うと、あるサイクリストが「ようやく笑顔がもどったわね」と。よっぽど酷い顔をしてここに着いたんだろう。お客さん扱いだろうけど、仲間としてくれたような感じが。ありがたすぎる・・・。



CP3 Ranoma。ようやく文明へ帰って来た。HEMET郊外からここまで100kmにわたって信号無し。ペースは相変わらずゆったりでストップも多くまったりした感じ。さすがに疲労は隠しきれず、「I got tired」とつぶやいて脱落する女性ライダーにクリスとつきあって並走する。彼女が「止まって!」と叫ぶので何事かと思ったら、リアのトランクからRedBullを取り出した。そんなの積んで走ってるから疲れるんだよ!(w

誰もGPSを持ってないので、ときどき立ち止まっては道が正しいのか協議する。手戻りも少なくないけど、独りじゃないってのはいいねえ・・・。このあたりから胃腸がおかしくなってくる。前からも後ろからも何かでてきそう。つうか腹を食い破ってなにかがとびでてきそうな・・・ウェップ。


最後にPCHへ戻ってからは、それぞれ自分のペースで走り始める。結果は21時間50分。一緒に走ってくれた皆に感謝。主催者のマイクに感謝。感謝感謝の嵐の中、帰路につくのでした・・・。

おまけ:
こちらには深夜開いているお店は多くありません。ガソリンスタンドくらい?それも郊外には多いわけではなく、じゃあトイレはどうすんだと。と思ってたら小休憩のたびに誰かしら「ティンコー!」と叫んで野ションしてました。性別問わず。でかいほうはさすがにできないと思いますが。

人情のSD400k:中編


のどかな田舎道です。今日はゆるやかに登ってワイナリーで有名なテメキュラを目指します。


暑いお!


主催者のマイクです。こうやって先回りしては応援を繰り返してました。ありがたいありがたい。


登って下って・・・新兵器のリア29Tが火を吹くぜ!


登ってゆるやかになって登って・・・。あの先はもっかい登ってテメキュラへ下ります。29Tが火を吹きまくり。さすが大口径、この程度の登坂なんざブリキ缶だぜ。


CP1(100km)からCP2(160km)まではほぼ平坦です。このあたり今回唯一の平坦エリア。6人集団にまじって走る・・・あれ!パンクですか!まじかー。

・・・脱落・・・。


脱落後の顔。一気に余裕が無くなりました。ここまででフロントバッグに入れていた補給食は食い尽くしたし、水は足りなくなるし・・・。パンクの原因は木のとげ?がタイヤを貫通していました。すごく小さいヤツが。水が無い水が無い・・・。あせりのせいか、ミスコースを繰り返します(結局16kmも多く走りました)。


暑いお・・・。

CP2、HEMETコントロールへは午後3時すぎに到着。さっきまでいた集団がでていくところに滑り込み。ドロップバッグ回収とライト取り付けとか写真におさめる余裕はありません。挨拶もそこそこにライトをくっつけ、ドロップバッグを背負い、アントニー夫妻が出発するところへ食らいつきます。ひとりでルートファインディングは怖すぎる!とくにここから次のCP RANOMA(300km)までの荒野でミスコースしたら死ねるから!



CP1で「こんなに日中暑いのに、夜は氷点下前後なんて信じられないよ」と主催者のマイクに言うと「砂漠の山間部だからねえ」と言われました。乾燥しているというのも善し悪しですね。だんだんと山間に入ります。


沈み行く夕日。気温がぐんぐん下がっていきます。


あの山の向こうはパームスプリングスのはず。


すこしづつウェアを着込んでいきます。稜線のためか風が強く厳しい山岳になってきました。とある登りでアントニーが「incredidable」とつぶやきます。「信じられん」と訳すより「やってられねえ」という感じ。

この荒野の前半終わりくらい、まさに陽の光が完全に消え去ること、僕らはクリスたちのグループに追いつきます。彼らが峠の上で休憩しているところに。多分、ある程度ペースを落として待っていてくれたんだと思いますが。そこで急いですべてを着込み、6人グループになって走り始めます。ここまでで220kくらい?半分はすぎました。

彼らといくつめかの峠を登っているときに、腹がぐうぐうなります。WATER STOPが指定されていて、そこまで20milesほど。走りきれるだろう、補給食に手を付けないでいました。厚手のグローブでは食えないから。前のサイクリストが「standing!」とダンシングを開始、前後でも同じ声が(ダンシングすると速度変化が起こるので回りに警告するわけ)。

僕も腰をあげようとするのですが、あがりません!やばいので列から離れて後ろへ回り29Tに火を吹かせようとしますが不発。脱落していきます。おかしい!いやおかしくない。エネルギー切れですか?見送る僕。でも今回のこの見送りはいつもの見送りとわけが違う。この荒野で異邦人が夜間一人きりというのはどういうことなのか。しかし力が出ません。平坦な道にもどっても、足が回らないというか、自転車のバランスとっているのに危険を感じる始末。つうか倒れ込みたい。俺はこんな荒野でひとり死ぬのか。

と思った瞬間、右手のグロープを歯で食いちぎらんばかりにひっぺがし、ちりちりと痛む寒気を鈍感力でカバーしてフロントバッグの食い残しをあさります。食べ残しのClifを噛みちぎり、嚥下し、さらに猛然と右手はバッグの中をあさってCP2で積み込んだジェルを一本、二本と口へ流し込みます。うまい!パワージェルがうますぎる!目に涙があふれる始末。パワージェルがこんなにうまいなんてありえない!さらにバッグの下にたまっていたパン屑なんかも指にひっつけてなめようと思いますが、それはなんとか思いとどまり、しかし自分の意思を超えてバッグをかきまわす右手に驚くほど。

そうこうしているうちに、糖分の一部が回り始めたのかヒットポイントのバーが一気に回復。ガシガシ踏み込んでいけます。遠くに赤い点がちらちらと見えることがあるのはまだ数キロしか離れてないってこと。WATER STOPで大休憩だろうからおいつけるはず!
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