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【落武者魂】 2008年12月20日
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落武者魂

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パサデナ ローズボール ハーフマラソン記

本当はマリブで行われるクリスマスセンチュリーライドへ参加する予定が、家庭サービスのためにハーフマラソンへ変更された。その前の週にも200kmライドでマリブを通過しているので、似たようなコースを続けて走るのもなんだしまあいいかと。カタリナ エコマラソン以来、まったくランの練習はしてないけど風邪引いてたあの頃よりは体調はいいし、コースも見た感じフラットで舗装路だろうから随分楽なんじゃないかなと予想。当日の朝を迎える。

早起きして出発。しかし前回の200kmのときと同じようにI5(高速国道5号線)とI10(高速国道10号線)の交差点でGPSがルート計算不能状態になる。なんか延々と行ったり来たりを繰り返させるのだ。前回は僕が道を間違ったりしたのかなと思ってたけど、どうも違うようだ。だいたいこのジャンクションなんか通らなくていいんじゃないか?

結局、パサディナへ到着し、クルマを止めたのはスタート15分前。駆け足で受付しゼッケンやセンサー、そのたお土産袋をもらう。しかしスタート前にもらっても困るんだけど・・・。細君はトイレへ行ってしまったが、センサーを持っていったのかどうかわからぬ。わからぬというのは残された荷物にセンサーがないから。困った。よく見ればゼッケンをつけるためのピンも無い。駆け回ってピンを集め、細君にゼッケンとピンを渡しウィンドブレーカーをはぎ取ってクルマへ走る。5分前。間に合うのか?

間に合わない。駐車場から戻ってくると人の波が。タイミングを見計らって人の波を渡る。で、待ち合わせ場所まで行くと・・・おやいませんよ?と振り返ると荷物を片付けに身を挺していった夫を見捨ててスタートしている細君が・・・。な、な、な!

取り急ぎゲートまで行き、たった独りでスタートを切る。てろてろと待っていた細君に追いつき、いかに人非人な行いをしたのかわかってんのかとグダグダ説教。反省しる反省しる。スタート前からなんでスプリントしないとならんのよ、それにこっちだってトイレ行きたいのにぃ?。2miles弱走ったところで工事用のトイレが置いてあったのでそこで用を足す。随分体が軽くなる。しかもグダグダ罵り合っているうちに3kmほどは走れてしまったわけで、精神的には随分楽。会話なんかすぐにネタ切れするけど、口喧嘩ならおんなじことを繰り返しまくるのみ。あっという間に時間がすぎる。

スタートからしばらくはゆったりした下り基調。そこから折り返して登り戻る。コース全体は大きな長楕円というかオーバルというか。南下して北上×2してまた南下してゴールへ至る。その北上×2を僕らは走る。長い長い直線路だ。
クルマは片側車線規制されていて混雑しているようだけど、道を封鎖されて文句を言っているドライバーは見当たらない。道路封鎖している警官も手慣れたもので、人が通っていない隙を見つけては交差点で待たされているクルマを通す。完全に閉鎖されているわけでも無いので、トレーニング中とおぼしき自転車や、トレイルランの練習をしているランナーなどがコースに入って来ることもある。それらもまったく問題にならない。

沿道には旗を振る多数の国民が、いない。でも時々家族連れが皆で手を振っていたりバンジョーをかき鳴らす夫婦がいたり。補給所では近所の子供たちだったり、高校生くらいだろうか?そういった若者たちやローカルの草スポーツチームの方々がボランティアスタッフとして大勢で手伝っている。もちろん普通のおじさんおばさんたちも。

イベントを盛り上げるために走りに来た訳でなく、走る人たちのためにイベントを作っているという感じがある。気持ちのいい雰囲気だ。

途中でセンサーが足首あたって気になるというので立ち止まり、靴ひもをほどいてセンサーをつけ直す。いずれにしろスタート前のがたがたやトイレなんかがあったからタイムはもうどうでもいいや。目標数値も無いし。やがて長い直線は終わり、左側の公園へそれる。公園に入ったところは舗装ではなくって地面。公園の向こう側の道へ行くのかなとか思っていたら、ここからは非舗装路。ええ??全行程舗装路だろ普通。どこにトレイル走りますとかあったよ!?

でもあるのだからしょうがない。急な斜面を駆け上り、雨で削られてひどく洗削された道床をぴょんぴょんと走り、砂地に足を取られたりしながら走るのをやめない。さすがに30%くらいの斜度の幅の狭い場面では抜くこともできないので歩いてしまったけど。人の頭くらいの岩を飛んでつなぐようなこともあって、とても1000人以上が(3000人?)参加しているマラソンイベントと派思えない様相。乗馬軍団とすれ違ったり、大型犬の散歩とすれ違ったりイベントフルだ。

このころになると心肺のきつさは無いのだけど、足が前へ進まなくなる。なんか歩幅が小さくなっているのは感じる。下手すると細君に遅れをとるんじゃないかという懸念が生じ始めるが、もう少しゆっくり走ろうとは死んでも言えない。自分が苦しいときは敵も苦しいのだ。こちとら耐久することにはなれている。

トレイルを下っていく。パサデナは思ったよりもずっと高低差がある町だった。むしろ大きな谷間に発展した町のようだ。LA近郊の古い町として観光拠点のひとつとなっているらしいが、今はただこの地獄を終わらせることだけを考える。あと3?40分くらいだろうか?

細君が体調不良を訴え始める。腹が痛いとかそういった類いのこと。渡りに船だ。減速してもいいよ、と声をかける。そう、「減速してあげてもいいよ」と。それから「苦しいと思うから苦しい」「痛いと思うから痛い」という説教を始める。チョコを食ったのが悪かったとか言う。なんだ?チョコってなんだ?朝食べたのかな。

とか思っていたら補給所にチョコ発見。なるほど、どっかの補給所で黙って独りで食ってたな。そういう卑怯なことをするとバチが当たるのです。とはいえ、こちらもいい加減辛くなってきた。心肺は特に苦しい訳ではないのだけど、足が出にくい。歩幅が狭い。ときどき心にカツを入れてみるが、さすがに36年の運動不足は如何ともしがたいな。

12milesを通過。つまり残りわずかだ・・・としばらく気力を奮い立たせているとなぜだか「残り1mile」と声をかけられる。あれ?もう20kmいくだろう?と思っていたら細君が「実際には21kmちょっとある」と言い出す。ええ?20kmじゃないの?ハーフマラソンだから42.195の半分、21.5くらいあるってことか。うーん、足が前に行かないよ。でもフェンスの隙間からローズボウル(アメフトの球場)がちらちら覗く。あそこまで行けばいいんだ、あそこまで。

ゴールゲートが見えてくると二人とも速度をあげていく。ゲートへ飛び込むと大勢のボランティアスタッフが完走メダルを首にかけ、水を飲ませてくれる。はー終わりました。終わった終わった。タイムは2時間20分くらいだろうと細君が言う。ふーん、そんなもんなのか、と思って会場を後にした。
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