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【落武者魂】 2008年10月
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落武者魂

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まさか最後まで完成してたとは!

全9話!
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Inland Express 完走

Riverside bike club主催のInland Express Centuryへ行ってきました。先週のTour de Powayに比べると参加人数もぐっと少なく(他のコース50,30などもあわせて200人くらいかしら)コースもより平坦。

一番きついのは朝。起きれません。必死の心でベッドから降り「なんでこんな早起きしてまで自転車に乗らねばならんのか」と悪態をつきます。なんとか着替えて自動車に乗り、いくつか忘れ物を思い出して悪態をつきつつ回収。するとインストゥルメントパネルにタイヤの異常をしめすワーニングが点灯しています。一応クルマから降りて全部のタイヤをたたいてまわり、まあ大丈夫だろうとスタート。おそらく空気圧が足りないんだと思うね。タイヤが変形しない程度で走っていれば、タイヤ内の空気があったまって解決するだろう、とか思いつつ朝5時。まっくら。こちらでは午前7時前(サマータイム)まで陽が出ません。そして午後7時前には陽が沈みます。ロングライドには厳しい季節になってきた気がします。

そして寒い。ウィンドブレーカーを着ようかどうか悩むものの、結局やめて長袖のインナーでトライ。長袖のインナーもチャレンジです。なにしろ日中は30度を超えちゃうし、今回のInlandってのは内陸の乾燥した地域で有名。いったいどうしたらいいのか。

眠くて眠くてなきそうな中、1時間ちょっとでスタート地点に指定された病院へ到着。寒くて降りていられません。クルマの中でしばらく暖をとり、見計らって受付へ。たくさんおみやげ入った袋をもらいましたが、スタート前に渡されてもなあ。その辺においておいたら片付けられてしまったのかゴールしたときには失われてしまってました・・・。

ガードマンが来て、クルマは通り向こうの駐車場へ移せとのこと。アメリカの良いところは駐車場だけは売るほどあることですね。こういった郊外の町なら町の面積の半分は駐車場です。

スタート時間になりそうなので、バルーンゲートへ。僕の前にたっていたおっちゃんが僕を見るなり「Tour de Powayもでてただろう!」と声をかけてきます。「ええ」「どんくらいかかった?俺は5時間57分だった。だいたい同じくらいだったよな?」「えーと6時間数分ってとこです」「そうか。あのコースは昇降があったからなあ」とかいう会話。急に話をふられると対応に困ります。アドリブききませんから。

スタートからしばらくはまったりとしたペース。寒くて震える。今回のコースはこんな感じで何度かクロスするポイントがある。まずは南西へ。先頭の集団に混じって走る。集団とはいっても前回のような数十人というようなものではなくって、僕もあわせて4人くらい。途中信号待ちなんかで増えたり減ったりだけど最大でも10人前後のようだ。いずれにしろ、この集団に入っていれば楽ではあるのでできる限りついていこうと試みる。

この中に1台、タンデムが入っていた。タンデムと一緒に集団を形成しているとなんというか空母を護衛する艦隊というかB17と小さな友達みたいな気分がしてくる。その存在感は案外大きい。

スタートからしばらく、まったりムードだったものの、だんだん加速していきやがて移動平均も30km/hを上回るようになる。今回のコースは市街地というか郊外の住宅街っぽくて信号なんかで速度を殺されるシーンも多かったのだけど、全体平均速も同じくらいのようだ。走りながら考えていたことは「今回はエイドステーションあるのかな?」というようなこと。そんなことも知らずに走る僕。

やがて60km地点くらいでエイドステーションに。しかし数人は通過していってしまう。入ってきたサイクリストも、水も汲まずに再スタートしていくので、僕も水を入れクッキーを一個チョコレートを数粒だけ食って再スタート。入れ違いに僕に声をかけてきたおっちゃん(以下おっちゃん)らの集団が入ってきた。今回、これが最初で最後の補給食であった!

まだ余力があるので追い風(気づいていなかったけど)の力も借りて40km/hくらいで追い上げ、エイドステーションを通過した数人にくっつく。しかし無念、10キロちょっと一緒にいたものの75km地点を前に完全に脱落。一人旅が始まる。なんでもう少し食っとかなかったんだろう・・・と思いつつ。まあ、60kmの次は100?120kmあたりだろ常考ということでがんばる。

北東へ登り、川沿いのサイクリングロードを少し走ってその出口に小さなエイドステーションを発見。しかし何を狂ったか通過。まだ80kmちょっとだからあと30kmも走れば次のエイドステーションがあるだろうという計算。水がちょっと乏しかったけど、なんとかなるだろう。

ここからはRedlandという町をずっと東へ。少しずつ少しずつ登り続ける。水は口へ含む程度にして少しずつ少しずつ使う。だんだん速度が落ちていき、20km/h維持が精一杯に。移動平均速もついに30km/hを割ってしまい、以降回復することは無かった。後ろから集団が来ないかと振り返るものの、中途半端に引き離してしまったのだろう、誰も来ない。サブプライムで売れなくなってそうな新興住宅地を通っていく。こんな僻地の住宅地、誰がほしがるというのか・・・。異常な安値だけど。

サンベルナルド自然公園の前で北へ。ここらで一人のライダーに追い抜かれる。他の人がいると張り合いが出るので少し速度が回復するものの、彼が追い抜き様に言った「戻りはすげえ向かい風だぜ!下り基調だけどな!」という言葉が気になる。また向かい風かよ!PCH600kmブルベの悪夢が・・・。

彼が通過していったので、ついつられてエイドステーションらしきものを通過。せめて水だけでも・・・戻ろうかと思ったけどばかばかしいので前進。さっき通過したところまで戻れば水は必ずあるのだからね。そこまで20km程度じゃないかな。下りということもあるなら1時間はかかるまい。

ハイランドという町の緩やかな下り。幹線道路をほとんど漕がずに30km/hくらいで下っていく。やがて男女二人組においつかれ、この男性と先頭を回しながら向かい風を走る。僕の方が先頭に立つ時間は短いけど。やがて例のおっちゃんもおいついてきて4人の列車をひいてくれる。レッドランド空港の脇を走りサイクリングロード出口の小さなエイドステーションへ。エイドステーションのスタッフは「あと10milesもはしらんうちに大きなエイドステーションがあるぜ!もうここにはほとんど何も残ってない」という。そういわれても水がエンプティなのでボトルに70%くらい汲んで出発。他の三人はありがたいことに待っていてくれた・・・。

本当にありがたい。なにしろここは糸魚川ファストランで言う「オリンピック道路」、直江津ダブルセンチュリーで言う「千曲川CR」なみに吹きさらしの向かい風エリアだ。何人かで走らないと簡単に心が折れてしまうだろう。やがて大きなエイドステーションが見えてくる。女性サイクリストが「エイドステーションよ!」と叫ぶが先頭ふたりの男性は完全に無視して通過。調子を崩したくなかったので僕も通過。腹が減ってきた気がしているけど・・・。残り30kmちょっとだしな。

しかし残り20kmになるあたりで如実に遅れ始め残り15km(実際には20km)にして完全に脱落。陽が当たっても寒く、腰には力が入らず、という明らかなエネルギー不足の症状を呈し始める。そして最悪なのは水が尽きそうということ。一時は5時間30分くらいでゴールできそうだったのに、なんでこんなことに・・・。ああ、背中のポケットが何のためにあるのか、よく考えておくべきだった。パワーバーがまずいからって置いてこなきゃ良かった・・・。

しまいには筋肉が痛み始める。残り5kmくらいでKFCをみかけ、いっそ入ってしまおうかと思ったものの、ランチが出るはずなので後少しがんばることに。もう歩くくらいの速度になりつつ、でもゴールが近くなったら必死のダンシングで加速し、病院へ・・・?おや、病院にゴールが無い・・・。歩道の人に聞いたら道向かいの駐車場の公園でやっているという。まさか許可無しで病院をスタートゴールに設定していて移動したの?もともとゴールは道を渡らないで済むように公園だったの?病院の駐車場に置いてきた僕のお土産バッグは・・・?(なくなりました)

すべての謎を残したまま6時間12分 167km(記録値)でのゴール。ゴール会場にいたおっちゃんたちにカタコトで挨拶。そのうち飯を食ってたら他の参加者に自転車をほめられて値段を聞かれる。適当に答えておくけど、なんか不安。そして帰宅。センチュリーライドくらいだとお昼くらいには終わるので一日が長く使えていいな、と思いきや・・・。

やはり食べてなかったのが行けなかったのか、家に帰ってすっかり動けなくなる。タオルケットにくるまって横になっていたものの、寒気と空腹がやまないのでピザを食いにいってくる。また戻って2時間くらい寝ると、ああすっかり外は暗い・・・。なんか一日を無駄にした気分だよ・・・。

ということで無補給で走れるのは100kmくらいにしておいた方が良さそうです。あとパワージェルとかウィダーインゼリーとか薄皮あんぱんとか、そういったものを必ず携帯するようにしましょう。水はこまめに補充しましょう。みなさんも気をつけてね!

Inland Express 2008 (century)

今週末にRiversideで行われる160kmライドに行くんです、と言ったら「治安がちょっとよくないところですね」と返された。おい、よけいなことを(w
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距離と顔



100km(PCH600)


160km(Tour de poway)


300km(アタック福島)


350km(PCH600)


400km(アタック福島)


550km(PCH600)


600km(アタック福島)


600km(PCH600)

Tour de Powayとジャージ事情

日本から戻ってすぐにTour de Powayなるサイクリングイベントに参加した。いわゆるセンチュリーライドということで、まあショートディスタンス。気楽に走れそう。相変わらず自宅周辺40?60kmくらいのルートしか走ってないので、こういう機会でも作らないと・・・という感じ。

このコースはPoway gradeという8%3miles(だいたい5kmですね)のヒルクライムが売りだそうだ。スタートして30分も走らないうちにPoway gradeを登るのだけど、この先までは片車線通行止めとなっていて走りやすい。Poway gradeはなんかカタログスペックから比べると拍子抜けで、リアのギアを2枚くらい残して通過できた。うーん8%もあるのかなあ。あるんだろうけど。

コースは163kmくらいで獲得標高1500mちょっととのこと。今回は参加者も多かったので集団の中で走ることも多かった。数十人の集団の中で走ると超楽だねえ。小集団からこぼれ落ちてもそういった大集団に入ればアラ不思議、先行していた集団なんかあっさりと飲み込んでしまいます。

今回も補給は控えめ(パワージェル×1 ビスケット×8 バナナ×2 ジャムサンド×1)ということで後半のアップダウンでがっくりスピードダウンしたものの、なんとかほぼきっかり6時間で走りきりました。平均移動速度約30km/h 総合平均速度約27.5km/h。信号が少ないってのはいいねえ。

こちらの方々のジャージを見ていて気がつくのがイベントジャージが多いこと。割合的にはクラブジャージが一番多く、次は吊るしジャージなのですが。イベントごとに必ずと言っていいほどジャージが販売されているので、それを着ているサイクリストも多いのです。コロラド・ラストチャンス1200とかロッキーマウンテン1200とか・・・は今回は見かけませんでしたが、どこかのヒルクライム(といっても登るだけ、ではなく山岳コースという意味のようです)とか、センチュリーライドとか。

軍事作戦に参加した将兵がそれを証する勲章を身につけるように、そういったジャージを身につけ「ああ、あなたもあのダブルセンチュリーに参加したのですか」「ええ、15%の完走者のひとりです」「苦労されたでしょう・・・」とかそういう会話のきっかけになるんでしょうね。

ついでに。どこかのクラブジャージだと思うんだけど、クラブ名の下にキャッチフレーズとして「It is all downhill from here.」と書かれてた。しばらく一緒に走ってたので、登りでなんか言ってやろうかと思ったけど、結局話しかけられなかった・・・。