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【落武者魂】 12 BRM519宮城300km

落武者魂

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12 BRM519宮城300km

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山形タンデム300kmブルベ

 さて、みちのく旅も417青葉200も書いてませんが、さくっと宮城300kmブルベのことを。

 それはひと月くらい前。5月半ばの予定を考えていた時のこと。
 今年はあまり長距離のライドに参加してないなあ、このままじゃ6月のCascadeが不安だと思っていて、千葉の400kmにエントリーをしようとしておりました。そんなとき、ふいに宮城のコースって山形よりを走ることが多いよなあと頭に浮かび、覗いてみるとルートラボのコース予定が掲載されています。どんなものかとリンクを踏んでみたら……。なんと300km全部山形県内。と、いうことはタンデム走行可。まだコースは決定ではないので、一応、主催の方に変更が、どの程度ありそうか問い合わせてみました。タンデムで走りたいんだけど……と。
 すると、変更があっても県外に出ることはないだろうという返信をいただいたので、さっそく細君に電話をして当日のスケジュールを確保。翌日は昼には東京にいなくてはならないとのことだけど、当日はOKらしい。ということで申し込み。

 コースを眺めてみると、山形県の内陸部、寒河江から新庄まで北上して、そこから最上川沿いに酒田の北を抜けて日本海へ。帰りは山形県の北側の山間部を抜けて戻ってくる感じ。変形8の字?っていうのかな。標高差的には行きはよいよい帰りは怖い系。でも全体で2000メートルも登らない比較的フラットなもの。

 前日に寒河江まで車で移動。スタート地点至近に宿をとって当日を待ちます。タンデムなので、18時間くらいかかることを覚悟。24時ゴールで、自転車をクルマに積み込み、東北道を郡山で降りて東洋健康センターで風呂&仮眠。翌日昼前に東京へ辿り着ければいいか、というスケジュール。家に帰るまでがブルベなのです。





 当日の朝は気温10度を下回って肌寒いくらい。防寒をしっかりしておくようにというコメントがあったので、念のため背中にモンベルゴアジャケットを背負っていくことにします。二人分。ただ、日光が直接あたっているところはかなり暖かい。天気予報は晴れ曇り。その割合は地域によってまちまちながら、雨の可能性はなさそう。もし、酒田の方で晴れてれば、鳥海山が素晴らしい姿を見せることでしょう。



 スタートを切ったのは、だいたい20人前後。寒河江からしばらくは平坦なのでタンデムらしく、さくさく進んでいきます。やがて日が昇ってきたら暑くなってくるので、自転車を脇に停めてウィンドブレーカーを脱ぎ、さらに進もうとしたところで前輪がバースト。思い切りバースト。タイヤが外れちゃって、びろーんとだらしなくはみ出たチューブはずっぱり裂けてます。

 なんだこれ、なんか踏んだか? と見てみても、タイヤには傷なし。長いこと使っていたチューブは、摩耗によって薄くなってきていて気温が上がったことによる気圧の上昇に耐えられなかったのかな。28cのタイヤは、はめやすいのでパンクからの復旧もあっという間……と思ったら、ポンプにチューブのバルブが噛みこんでしまうトラブル。空気を入れても入れても外すときに、バルブごと抜けてしまう。何度かやって、ようやく空気を保ったままポンプを外すことに成功。一時は15kmでDNFかと……。原因がはっきりしないまま、残りのほとんどの距離をスペアチューブ一本で過ごすのは不安、でも止むなし。28cのチューブはクロスバイクと同じだろうから、アウトドア系の店や大きなショッピングセンターなら取り扱っているかもしれないと自分に言い聞かせます。

 そして、すっかり最後尾になってしまったけど気を取り直して再出発。今回のコースでは国道13号の交通量に注意とのこと。たしかに、そこは県東部を南北に貫く幹線なので、大型車も多くちょっと気を使います。でも、バイパス部分では雪捨てのため(?)に路肩が広いのと、ドライバーも大きく譲る人が多いので走りにくくはありません。もっとも、どうしても積雪で道路が傷んでいる部分が多いのと、雪の季節に積み上がった砂礫には注意が必要。



 他に今回独自の注意点は学校行事。各地で運動会が開かれていて、関係者らしき車両の渋滞があちこちに。それはいいんだけど、学校の運動会でも屋台とかが出てるのって、ちょっと面白かったですね。



 月山(の連なりだと思う)なんかを横目に眺めながら、最上川沿いに入っていきます。山形県は蛇行する最上川の流域をカバーしている県なので、何度も何度も最上川を渡ります。つうか橋が多いよね、とにかく。

 最上川沿いに入ると、一気に向かい風が強く。スノーガードの多い道ですが、広いので走りにくさは無し。でも、スノーガードのあるところでは、路面は特に悪くなります。あとはひたすら流量の多い、濁流の最上川を見ながら向かい風を耐え忍ぶのみ……。



 酒田の内陸部。風力発電の風車も林立しています。このあたりは日本海から吹き込んでくる風が名物。下り基調だったのだけど、時速20kmくらいを維持するのがやっと。タンデムなのに。速度をキープするために脚を止められない! ケツが痛くなる!



 これは庄内名物……というか東北地方には多いのですが、地吹雪ガード。左側が西、つまり日本海側です。右側にはこの設備はありません。つまり、ほぼ確実に西風は強いぞ、ということです。この写真からわかることはもうひとつ。曇っているので、鳥海山は見えないということ。がっくし。

 がっくししながら、PC2手前のちょっときつい丘を越えて日本海側へ。海岸沿いなので、日本海が一望……と思ったらちっとも見えない。これまたガッカリ。



 さて、ここまでで約140km。全体平均速22km/hくらいで走ってます。バーストで30分前後取られてしまったにしては、ありえないほどの好ペース。このままいけば、15時間台も見えてくる。ミートソーススパゲティを食べて出発。しばらくは折り返しルートですが、やがて真室川沿いに逸れていきます。そのまま渓谷を伝って上りが続きますが、激坂には至りません。道路は広くゆったりとした作りながら、交通量も無し。斜度は一番きつく5%くらいかなあ。標高も三百メートル半ばとさして高くは無いものの、ほぼ海面高度から登るので距離はありました。頂上は差首鍋(さすなべ)という地名。かつて差首鍋館という山城があったそう。どんな由来なんでしょうね「さすなべ」って。

 チェーンが落ちてしまうトラブルがありつつも、無事クリア。こういうトラブルにもずいぶん慣れてきました。ふたりで慌てず騒がず車体の安定を保てば、タンデムといえど簡単に落車することはありません。重量が重たい分、安定していると思うほど。パニクったりすると、転倒することもありますが、どちらかが落ち着いていれば、転倒するときも挙動はゆったりしている傾向があります。低速時の経験しかありませんが。



 さて、PC3はPC1のちょっと北側。そしてPC3から低い峠を越えてPC1を通過して南下します。ここは下り基調。というか、PC2を過ぎてから、基本追い風基調なのか、差首鍋の登坂もちょっと楽だったかも。この国道13号線も追い風にのって一気に距離を進めます。やがて往路から外れて最上への登り。



 景色は単調で、わざわざ停まるほどのことはないかなあ、とか、最上川の白糸の滝が一番のシーニックポイントだったねえ、なんて話していました。けど、こうやって撮影した風景を見ていると、どこも良い風景。そのせいで感性が麻痺していたのかな(w



 もっと良い場面もあったのですが、撮影員がへぼで……。

 最上のPC4。残り距離は60kmくらい。最後に一番標高のある峠を越えます。その名も山刀刈峠。松尾芭蕉も難路と記している道です。これはやばそう。しかし、ここまでのペースも結構よくって、なんだか15時間以内のゴールもできる可能性アリ。こうなってくるとアサイチのバーストが恨めしいのです。なんとなれば、ゴール近くの温泉施設は午後9時までは入館できるからです。しかし、走り出す前は18時間(午前0時)ゴールと思っていたくせに、ちょっと調子がいいと午後9時ゴールを望むとは。人間の欲望は恐ろしい……。



 赤倉温泉を過ぎると、山刀刈峠。今回の最高標高……なんですが……さきほどのPCの標高がすでに結構高いので、その差は100メートル~150メートルくらい? あっさりトンネルで鞍部を抜けてしまいました。なんだか拍子抜け。

 そしてそこからは疾風怒濤の下り基調。追い風もあるのか、40km/h近い速度がキープできてしまいます。あれ? このままいくと午後9時どころか8時半にはついちゃうんじゃね? それどころか、もっといけんじゃね? そんな皮算用をしているうちに日没。やがて寒河江の町に再突入。



 バーストさえ無ければ十分に13時間台に入ったのに……という完走時間。ブルベのタイムはあまり意味ないと思っていても、これだけあっさりと戻ってこれると、なんだか欲が。これが人間の業か。
 けれどあれですね、ブルベは長く走っている人たちは強いですよ。長くってのは、競技時間ぎりぎりまで使って楽しんでいる人たち。やっぱり早く帰りたいもの。速く走るより、早く帰るという方が、僕にはモチベーションに影響します。

 参加者数がほどほどということで、変則的なペースの僕らは、後半ほぼ誰とも遭遇しませんでした。ただひとり、淡々と走っているという懐かしい感じ。あ、ひとりじゃなかったは。いや、まあタンデムはいいです。「羊羹!」といえば、羊羹がでてきますし、「ウィダー!」といえば、ウィダーが出てきます。ちゃんとキャップも開いてます。ごみ処理もやってくれます(僕の背中に突っ込まれるんだけど)。



 BRM519、気候にも恵まれ、大変楽しいブルベでした。ちょっと郊外へ出ると信号の数がググッと減るのと、交通量がなくなるのが本当にありがたい。純粋にタンデムライドを楽しめました。
 次回は米沢牛を食べて帰りたいので、また機会をとらえて。
 
 今回はゴールした後のドライブが一番つらかった。車内、疲労ですごく険悪だったし……。
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