さて、当日朝にスタート会場に到着してみると、自宅から20kmも離れていない地元ブルベと言ってもいいくらいなのに、知った顔を見ない。まあ、人見知りするので知り合い少ないし、しかたないんだけど。それ以上に初ブルベの人が多いようだ。GPS装着率も相当低い。スタートからしばらくは、住宅街をこまこまと進むのでGPSがないと道に迷いそう。僕だったら絶対迷う。
さてスタートしてからは早速、河川敷公園をくねくね。それから多摩川沿いの一般道路を立川の方へ。僕は高校くらいまで府中国立あたりで暮らしていたり、スポーツ自転車を乗り始めてからも多摩川沿いをよく走っていたので、なんとなく方向はわかるんだけど、それにしてもよく繋いだなあと思えるようなルート。
やっかいな交通量は思ってたほどでは無かったけど、自転車がゾロゾロ走っているのは少し気になる。
頑張って前へちぎれるか、後ろに脱落しようとするも、信号が多すぎてうまく行かない。福生のあたりをすぎて青梅をまわりこむころにようやく普通に走れるようになった。
GPSパワーで二番手にPC1に到着。コンビニで買い物を済ませて出てくると、僕のバイクに禍々しい雰囲気のTTバイクが重ねてある。なんだ? この忌まわしいバイクはと思っていたらプロzuccha氏登場。見送りにきたというので、せっかくだから秩父まで行こうよと誘うが帰るといって聞かない。残念。
ここからは名栗の方へ入って行って、山伏峠越しに秩父へ。山間に入っていくと、まだまだ桜も綺麗だ。夕方から雨の予定があるものの、今のところは日差しさえ感じられる。これは最後まで降られず行けるかもな。やっぱり日頃の行いは良くしておくに限るね。
秩父駅手前の有名なお肉やさんで、コロッケを買おうと立ち寄るけど、揚がっていないのでしばし待つことになるという。しょうがないので断念。PC2のコンビニでスパゲティを食う。ここでだいたい半分。後は帰るだけだ。グルベの人たちは秩父の美味しい店なんかに行くのだけど、僕はいつも早くブルベを終えたい一心で走るので、このまま帰る。
秩父の町中を抜けて定峰峠へ向かう。名前はよく聞いたことがあるのだけど、行ったことの無い峠道。
それほど斜度があるわけでもないのだけど、それなりに長い。とりたてて思うこともなく、峠を越えた向こうの下りの途中に通過チェックポイントの和紙の里があった。
ここは桜のきれいな御庭があったりして居心地がよかったのでしばらく散歩したりして過ごした。シューズをロードレーサー用(LOOK KEO)のものから、MTB用(SPD)のものに変えたので、うろうろしやすい。
ルートは越生の方から青梅へ向かう。この途中で先行していたグループと遭遇。僕だけがGPSを付けているので、先頭に立って次のPCへ。ついにおそれていた雨が降り出した。
あれ? 降り出しがやけに早くなってねえか? とPCで語っている間にも雨足は強く、夏の夕立のような勢いに。いつまでこの雨は降るんだろうかと、携帯でアメッシュをみてみると……なんだこりゃ。この場所だけ''赤い''エリアになっている。つまりどしゃぶりってことだ。こんなこともあろうかと、このときのために背負ってきたバックパックからモンベルのゴアレインウェアを取り出して装備。上から下まで完全装備で走り出す。
再びコースは町中に。あとはGPSと土地勘を頼りに走るまで。帰宅ラッシュの時間はまだ遠く、交通集中は始まっていない。でも、でっかい水たまりを通るクルマから跳ね上げられるスクリーンのような水ハネがキツい。
もうそろそろ二子玉だ……というあたりでサッと雲が割れて日差しが入ってきた。あの強烈な雨のエリアは通過していったようだ。なんというか、キツい雨を降らしていた雲と一緒に北から南へ走っていたというわけか。
GPSのおかげでゴールへ一番乗り。まあ、僕より速い人たちが秩父でゆっくりご飯を食べているからなのだけど、やっぱりなんか嬉しい。
また雨が降ってしまったけど、いい桜を眺めることがきたし、気温もすごしやすくらい。春のライドを楽しんだ1日だった。