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【落武者魂】 12 BRM310千葉300km

落武者魂

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12 BRM310千葉300km

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続・耐久試験300km



 泥濘をかきわけ、ついに「奥の橋」のたもとへ。
 で、この写真の奥に見えているのは、前回の「手前の橋」。
 ぬかるんだ道を行く間は、これが本当のコースなのかと、たしかに不安でもあったのだけど、楽しくもあり。
 路面に細い自転車のタイヤのあとがところどころに見つかる。それを励みに進む。どろどろの路面にタイヤが捕まるでないかと恐れながら。ときにずるりと滑ることもあるが、なんとか転ばない。
 そして、ようやく辿り着く……! あの橋のたもとへ!

 上の写真を撮ったのは堤防上なのだけど、そこも荒い砂利で舗装されてなかったように見えたなあ。
 どこが指定ルートだったのだろう? 
 写真の真中に大きなみずたまりがあるのが見えると思うけど、ここに突っ込んだら脛までつかるくらいの水深があった。ペダルの上でそれだけの深さなんで、普通に足をついたら、ひざ下くらいまであったのかも。すぐに脇へ寄せて、堤防を登った。しかしまあ、まだ1300kmしか走ってない新車なのに、こんな過酷な状況にさらさなくてもねえ……。 かわいそうなカルフィー……。



 この右側。フェンスになっているところが歩道。ここを伝って向こう岸へ。
 年配の方が歩いていました。
 あの人はどこから来て、どこへ行くのだろう……。あの泥濘を越えて。

 向こう岸はこんな感じ。



 延々と、横風を受けながら一直線に突き進む。意外とディープリム(フロント45mm、リア65mm)でも問題ない。強い横風を受けると抵抗をぐんと受ける。ただ、突風は怖いこともある。特に気を付けないとならないのは、建物に遮られて一瞬で風向きが変わるとき、それと大型車が横を通るとき。でも、ディープリムでなくても、そういうときは風に煽られるからなあ。

 さっきのPCで多めにカロリー摂取したおかげか、気分的にも乗ってきてぐんぐん行ける。結構楽しいくらい。
 ただ、この写真だと綺麗な路面に見えるけど、震災一年で応急措置した路面が崩壊しているぽいところや、舗装を全部はがしてやりなおしていたりするところもあった。そうだ、道路を横断するようにキャットアイが並べられているところがあって、それは結構ヤバかったな。
 無心になって二時間ほどペダルを回し続け、銚子の街へ。



 ここは歩道側を行くのが正解だったみたい。もう何度目かわからないミスコース。
 無駄に街の中を走らされてから、コースへ復帰。

 銚子の海側をぐるーりと回っていくルートだと思っていたら、そうではなくて高台をつっきる形だった。やっぱりここでも、行きすぎてから戻ってくる。高台へあがる道をよれよれと登っていると、道路脇に自転車を直している人が。どうしました? と声をかけると「ディレイラーを破損した」とのこと。見ればリアディレイラー(後輪側の変速機)がもぎ取れている。
 チェーン切りはありますか? と問うとそれは大丈夫とのこと。チェーンをつめてシングルスピードにすれば、まだ行けますね、と言うと、苦笑いをしてすでにDNFの連絡をしたとのこと。たしかに、ここなら駅もすぐ近くだし、天候もあまり回復しないしで、それも止むない選択かも。

 PC2にたどり着いたのは午後五時くらいだったかな。九時間が経過している。
 でも、通過チェックのスタッフの方は、まだ20人もここまで来てないと言う。DNFの方はちらほら出ているようだ。つうか、まだ20人って、そんなに遅いわけない。抜かれてるほうが多いし。
 みんな銚子かなんかでうまいもの食ってるんだろ……。くそう、僕も食っとけばよかったよ、刺身定食。
 このPCには出発しようとしていた竜胆さんがいたので、ちょっと話す。つうか、脚力の違いから絶対に追いつけるはずないのに、と話すとパンクとかしてたようだ。そうか、パンクか。もう一年くらいパンクとは縁がないなあ。もうパンクなんかすることはないんじゃないかなあ。
 ニューエコノミー論でも言ってたな。景気の循環理論は終りを告げ、永遠の好景気が続くのだって。



 雨が、少し弱くなっている。
 風も、少し弱くなっている……ここから追い風に乗れると思っていたのに……。
 ……まだ風は残っているけど、佐原よりは暖かい気がするぞ? 日中がもっとも低気温なのは予報通りだけど、実感できるほどとはなあ。



 ぬれ煎餅を販売して路線を維持しているローカル線。かわいい。

 銚子からはドーバーラインなる道を走る。海岸沿いの断崖上につくられた道だ。名前はイギリスのドーバーの断崖から取られているんだろうけど、スケール的には1/35というか1/48というか。
アップダウンもあるのだけど、むしろ、ひたすら風が怖い道だ。



 以前は押して歩いた。なにしろ、立ちこぎしようとしたら、前輪が浮くほどの風だったから。
 今回はそこまでひどくはない。ふつうに漕いでいける。
 いったん道は交通量の多い国道につながり、飯岡で九十九里ビーチラインへ。海の見えない事で有名なビーチライン。あと80kmほど、これをひたすら進む。

 雨はまだ降り止んでいない。
 風は収まりつつあるけど、追い風。
 それほど悪いコンディションではない。静かな夜の道を25km/h~30km/hくらいで走り続ける。こんなに長く独りで走るのは久しぶりだ。細君と、あるいは見知った顔と走るのも楽しいけど、独りで走るのも嫌いではない。自分のペースで、勝手気ままな気楽なライド。前にも後ろにも誰もいない。
 全体平均速度も18km/hの後半に戻ってきた。このままペースを戻して行けば、16時間台には戻れるかもしれない。つうか早く帰りたい。なんだか、雨じゃない白い小さなフワフワしたものがライトに照らされて、舞っているし。どんどん楽しくなってきた。

 残り距離が三十数kmになったあたりのコンビニでトイレ休憩。残り距離はこれで100kmを切ったはず。まあ、あと五時間ってとこかな。日付が変わる前には帰りたいものだけど、それは難しそうだなあ。
 いずれにしろ、気分的には余裕な感じ。ブルベを始めた頃は、PC以外ではけして休まないほど気合入っていたけど、今はもうそんな肩肘張ってない。力を抜いてゆるく走る。

 温かいものを飲んで走りだす。
 残り一時間半くらいかなあ。そういや、このへんは歩行者多いなあ。暗いのになあ、とか思っていたら、道路の真ん中にでっかい穴が。必死で前輪だけ持ち上げて、しかし次の瞬間に「バッカーン!」と後輪がたたきつけられてしまう。
 視界の左側、歩道に何人もいるパンク修理の人たち。
 まさか……! と思った頃には、リアからゴロゴロという感触が。
 パンクした! 一年ぶりの! パンク! まさか、こんなところで!
 ニューエコノミー論が破綻した!

 カーボンのリムをあんなに激しく叩きつけて大丈夫なのか。そういう心配も頭をよぎるものの、とりあえず自転車を押しながら、さっき見たパンク修理の人たちのところまで押して戻る……。



 扱いにくいクイックシャフトを緩め、リアホイールを外す。ざっと見た感じでは損傷はなさそう。リムのふれも無い。えらいぞWheelbuilder.com。もっとも、暗い場所だし、内部でヒビが入っていたりしたらわからないけど、どうしようもない。このリムのメーカーはダウンヒルバイク用のリムも出してるんだ、この程度なら大丈夫だ、と信じるしかない。
 一瞬絶句したのは、工具袋をバッグから出した時。チューブはこんなこともあろうかと、三本も持っているのだけど、バルブ長がミドル。タイヤの中にはめて空気を入れるチューブ。その空気をいれるための飛び出している金属の細いパイプがバルブ。そこの長さはいくつか種類がある。
 僕が携えていたのは38mmのミドル。
 でも、考えてみれば、この自転車のリム高さは45mmと65mm。
 血の気がひく音が聞こえた。
 リア側は延長バルブを使うにしても、それでも足りるかどうか(フロントだったら完全アウトだった)。
 そういや、Grand Tour Double Centuryでも、ミドル高のリムにショート長のバルブのチューブを持ってって、涙目になったことあったな。あれから、ストックしとくチューブはミドル長バルブで統一してたんだった。規格統一というのは、難しいものだな……。

 背筋をぞくぞくさせながらも、まずはやってみるしかない。
 タイヤを外そう……とするのだけど、握力が失われていてタイヤレバーがうまく使えない。
 なんどもタイヤレバーを弾き飛ばし、時間をかけてようやっとチューブの取り出しに成功。延長バルブを付け替えて試してみると……。ほんの5mmほどだけど、リムからバルブの頭が出る! ネジ山が出ていれば、なんとかくいこませていけるかも。
 LEZYNEの空気入れは、バルブのねじ切りにねじこんでいく構造なので、こういうときには有利。なんとかくいこませて空気を入れる。入った! これでよし。空気を入れてホイールを自転車にはめる。
 僕よりか前に来ていた方が、四苦八苦していたのでお手伝い。空気が入ったのを確認してから店じまいをして、走り始める。

 けっこうな時間をくってしまった。
 やがて……違和感に気づく。
 ヘンな振動。
 ヘンな音。

 泥よけがタイヤにこすれているのかな、と自転車を停めて確認。
 うーん、これは……。
 ディスクブレーキのローターがこすれてる? ブレーキを引きずってるのかな?
 クイックを開け閉めしたら、普通に回転するようになったので、走りだす。
 けど、しばらくすると同じ症状……。

 交差点で自転車をとめ、キャリパーの位置調整をはじめてしまう。
 おそらく、これは間違った選択だった。
 ディスクブレーキの調整はシビアだ。暗い所でやるもんじゃない。
 そもそも、キャリパーがずれちゃうことなんて可能性的に低い。
 ローターが歪む可能性の方が高い。
 それよりももっとありえるのは、単にホイールがキチンとはまっていないこと。
 この自転車を組み立てた時も、そうだったじゃないか。
 だのに、やっかいなことに手を出してしまった。
 よりによって、この深夜。感覚の無い手で。
 それから先は、5kmほど進んではリアまわりの調整をしながら進むことになった。
 しまいにはグローブのつけはずしさえ面倒くさくなって、素手で走った。気温は3度も無いのに。
 風がほとんどやんでしまったおかげか、ちっとも寒く感じなかった。
 たぶん、感覚が死んでいたから。

 最後のPC。残り六十数キロ。
 かなり気分的には参った感じ。ホイールのつけはずしで症状が緩和されるのに、暫く走ると異音がしだすということの繰り返し。ローターの歪みの可能性もあるけど(ざっと見るかぎりでは、そんなことないんだけど。家に帰ってみたらほんのコンマ数ミリ歪んでいた。でも、もともとの歪みかもしれない)、つけはずしで改善されるってのがなあ。
 だとすれば、ホイールをとめるクイックが原因のひとつじゃないかなーとか思い始める。
 そういう懸念をいろいろ考えてコンビニをでたら、あんまんを買うのを忘れていた! ケースで温まっているのは確認していたのに。
 もうどうにでもなれとウィダーインゼリー二個で我慢することに。そしてこのコースの山場、房総半島横断に入る。

 暗く細い山道をゆく。
 まっくらい山中にトンネルだけが明るかったりする。房総半島はトンネルを掘るには土の質がよく、昔からよく隧道が建設されたようだ。雨はすでに上がっている。これだけが救い。

 気にしなければいいと思いつつ、やっぱり気になってしまって、ちょくちょく道端へよせては、ブレーキの調整の繰り返し。通りすぎる車が戻ってきて、大丈夫かと声をかけてくれたこともあった。道端で眠っている参加者もいる。



 道から少し離れた公園に、ひときわ明るい街灯をみつけた。
 そこへわざわざ立ちよって、調整している場面が、上の写真。
 新型機だものしょうがない。タンデム自転車だって、はじめのころはフロントディレイラーを吹き飛ばしたり、チェーンをぶちきったりって、あったものな。ネオプリだって、ライト巻き込んだり、やっぱり変速機を吹き飛ばしたり。F35だって、オスプレイだって新機軸満載の機体はみんなそうじゃないか。
 そうやって人は経験を積むのよ。きっと。
 うんざりだけどな。

 そういえば、アキレス腱が痛い。しかも両方。
 まいったなあ。
 これはポジション調整かなあ。

 ゴールしたのは、予定を大幅に過ぎた午前二時過ぎ。十八時間オーバー。最後はエネルギー不足でとにかくきつかった。どんどん体が冷えてくるし。
 PC4では「案外あったかい」とか思っていたのになあ。
 スタッフのかたからスープをもらう。手がかじかんでいてしまって、箸さえうまくつかえない。あそこであんまんを食えなかったことが、ここまで響いてくるとはねえ。いやはや、くたびれちゃった。
 なかなかお得なライドだった。

 二日たっても、まだ握力がもどってこない。
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耐久試験300km

 日中の予想気温2度(佐原)
 天候予報 雨
 予想風速 12m/s

 うむ。

「みんな」を逃さぬよう、twitterで「みんなで走れば楽しいよ」と書いておく。
 これでよし。

 朝。アラームがなっているのに、なんでこんな時間に起きねばならぬのかさっぱり忘れていて、細君に「おい、時間だぞ」と言って起こしてしまう。そうか、ブルベか。嫌だなあ……。雨で風で寒いんだよ? でもまあ、そんなこともあるよな。これが600kmとか、もっと長いライドだったら、途中からの天候急変ってのもあるんだし。そういったときのためにも、経験値を稼いでおいてもいいよな。
 それと自転車。
 去年秋にようやく届いた新車。まだあまり乗っていない。
 新機軸満載でF35状態なアレを、こういう状況下で試しておきたい。ディープリムがどれだけ横風に影響を受けるのかも、知っておきたい。いまのところ、速度の乗った下りで斜め前からの風に煽られるようなことがなければ、言われるよりは問題なさそうだけど。まあ、リム形状にもよるのだろう。

 という感じに自分を言い聞かせる。
 最大限の防寒防雨装備。自転車の装備も試しておこうと、リアにシートポストキャリアとバッグもつける。かなり重量感あふれる車体になった。車に積め込んで家を出る。
 雪の降る中を。


 ついてみると、思っていたより雨は強くなく、風もいままでで最悪というほどではなさそう。



 なさそう……?
 611の千葉600のときは、地面に倒してある自転車が風でずるずる流されたけど、そこまでではない。じゃあ、まあ、なんとかなるのではないか、と自分を説得する。



 ブリーフィングのときに気付いた。
「みんな」は走らないと。
 こんなに楽しいコンディションなのに……。
 ほんとうに走らないの?
 ……そう……。

 出走は60人くらいと聞いた。二回に分けての出発。僕は八時十分のスタート。
 気乗りはしないけど、まあ、ぼちぼち行きますか。

 袖ヶ浦からPC1までは約50km。今回のブルベコースの中ではアップダウンの多いセクション。
 もっとも、ここと最後のセクション以外はほとんど完全なフラットコースなのだけど。獲得標高も大したことはない。何も厄介な要因がなければ、十五時間前後で走ろうと思っていた。
 PC2までは北上し続けるので、まともに風と向い合いになる。今日はどうせ単独走行のつもりなので、サバイバルモードにして体力の消耗を抑えながら走る。ぼっち走り。

 

 千葉のコースと僕との相性は微妙だ。
 なんでか、ミスコースしやすいのだ。去年の600kmでは十回を大きく上回るミスコースを繰り返した。
 今回もいきなり道を行き過ぎまくる。どうしてかなあ、と思ったけど、勢い良く走っているところに小さな追分へ分岐するようなパターンが多いからではないかと感じる。逆に「そうか、ここを行くのか」と砂利道(当然どろどろ)にはいってしまうこともあった。普通に考えて、そんなところ通るわけない。だから当然ミスコースで、涙を流しながら戻ったりする。まあ、この「普通に考えて」たら、今回のコースはクリアできないのだけど。

 走っていれば「寒くない」。
 けっして暖かくはならない。寒くないだけ。今回使用している防雨ウエアは以下のとおり。

ジャケット)モンベルのやつ。みんな使ってるあれ
パンツ)エストロゲンで買った女性用防水ウェア。サイズがあわないので僕が使っている。股上が浅かったり、ひざのツッパリ感があったりする。でもゴアテックスはたしかにいい。
シューズカバー)モンベルのやつ。

 パンツがちょっと微妙。ちょっとずり落ちてくると、自転車をまたぐのに苦労する……。
 他のウエアは埼玉200kmとほぼ同等。すこし学んだのは、フグジャケットの下には厚着しないこと。
 汗がたまってやばいから。

 あと、今回は防水靴下はやめた。なぜかというと、結局水は入ってくるし、防水性能のせいで水が「抜けない」という弱点があるからだ。最後はバケツなみに水が溜まることになる……。人体は防水というけど、ふやけてそのうち破れるからね……。まあ、濡れた靴下でも同じ事だけど。

 さて、PC1についた。なんとあんまんが無い。うーん。しかたないので、バッグにたくさん突っ込んでおいたウィダーインゼリーを消費。ちなみに他には大量のホッカイロも重しがわりに積みこんである。結局使わなかったな。

 PC1からPC2佐原までも50kmくらい。正直、特筆すべきことはない。雨はやまない。気温はさらに下がっていく。天気予報では雪マークさえついていたな。空気がどんどん冷えていくのだけはわかる。佐原まで行けば、少なくとも向かい風はほぼ終わる。はずだ。

 PC2の佐原のコンビニでは、あんまんとごまあんのまんじゅうをゲット。他におにぎりなんかも買い込んで、もりもり食う。ただ、ここ、寒い。風がひゅうひゅう吹いていて、凍えそうだ。手なんかとっくにかじかんでいて、ペットボトルを開けるのも一苦労。ブルベカードを見ると、次のPCは銚子でまたしても50kmくらい。銚子まで行けば、そこからは運が良ければ追い風の世界が待っている。その前にドーバーラインなる強風の危険地帯があるのだけど、それでもなお、佐原まで来れば風に感じては状況が悪化することはない。
 希望はそれで十分。

 PC2からは利根川沿いのサイクリングロードをしばらく走る。
 のだけど、途中から堤防修理の工事が連続していて、しまいには堤防から下ろされてしまった。まあ、SPDのシューズを履いててよかったよ。気軽に堤防を登ったり降りたりできるからね。

 そのまま堤防沿いの道を走る。
 工事現場警備の人に、ここを自転車が通っていったかを尋ねると、何台も行ったよ、とのこと。
 その言葉にミスコースではないと確信してさくさくとペダルを回す。回して回して、やがてこんな景色の中に立っている自分に気付いた。



 このとき、左側の堤防の上に、自転車を押し上げている参加者が。
「この道はありえないと思うんです」と彼は言う。
 僕はGPSの画面をにらんで
「……とりあえず、もう少し先まで行ってきます」と伝えた。
 この画面の先にある橋(奥の方)の歩道へあがる道へつながっているはずだ。
 本来のコースは、堤防上のはずだけど急な工事でこうなってしまっているか、あるいは初めからここを走らせるつもりだったか。とにかく、こんな泥濘の道はすぐ終わるかもしれない。もうずいぶん走ってきたし。
 
 ディスクブレーキにSPDシューズ。
 全然問題無い。
 行くか!

 つづく
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