楽しみにしていたのに、前夜になって急に体調がおかしくなり、朝方はげっそり。すこし楽になってきたな体温を測ってみたらなんと38.9度。妻も前日から体調が悪かったので、医者へ行ってみるとインフルエンザではないとのこと。朝がこの体温だと、これからあがるかもしれんね、と告げられ、解熱剤とかをもらって帰宅。
まいったなー。Pさんに連絡して出発時間を少し遅らせてもらう。昼過ぎに目が覚めると解熱剤が効いたのか、体温は平熱近くまで戻っている。じゃあ、とばかりにウェアなどを袋に詰め、準備して静岡へ向かうことを決断。
翌朝、出走場所近くのホテルで目を覚ますと、薬を飲み、それからさっそく準備を始める。テーピングをして、アンダーを着て……おや? おやおや? ウィンフォブレイクジャケットがふたつも入っている……。そして、タイツが入ってない。
うーん。うーんうーん。
ジーパンで出走も考えたけど……。これで風邪をぶり返したりしたら、家に帰って何を言われることか……。
無事これ名馬という言葉もある……。

集合場所でDNSを告げて、静岡スタッフに丁稚奉公させてくれとお願いする。
雨に打たれている捨て犬のように憐れな僕は、こうしてお手伝いをさせていただくことに。
僕に与えられた任務は折り返し地点ので、出走者のリストを埋めていくこと。もし、これに失敗すれば、出走者の安全の確保が危ぶまれる重要な役割だ。日本平へ移動する車内で、その重責が肩にのしかかる。心を晴れやかにしようと車窓を眺めれば、富士山は……雲で覆われて見えない。うーむ。

さっそくPC1設営。日本平の上。はじめてきた。
ちなみに今日は強風注意報がでていたはず。去年、静岡ブルべは風との戦い。そこんじょそこらの強風は、ここじゃそよ風さと聞かされていた。だから、ほんとうの「風」を知りたい。
(僕は、走らないことだし)注意報にふさわしい風よふけ! 嵐となってランドナーたちを吹き飛ばすのだ! と思っていたのだけど、あまり風がないようだ。
午後になればきっと……。
ぼつぼつと折り返していく人たち。なんでも風がいい具合でペースがでるとのこと。僕はひとりひとりに、折り返し後強風の向かい風の呪いをかけ続ける。

しかし、いろんな自転車がくるね。アンドロイドタブレット搭載とか。落ちそうというか、空気抵抗的にどうなんだろう? それからブリヂストンのロードマン。さらに超小径車とかも。

終わりの方になってくると、心配なのか「自分が最後ですか?」と聞いてくる人がちらほら。そのたびに「いやいやそんなことはないですよ」と答える。
だいたい、最後尾はベテランというか慣れた人が走っていることが多いのだ。そういう話をしていると、みかんや伊予かんを積載して日本平を上ってくる人たちが。PCの脇でお互いの荷物(みかんとか干し柿とか)を交換しあって、お茶会のようになっている。

まあ、ブルベの最後方ってのはこういう感じです。本当に体力ぎりぎりで走っている人たちと、全時間を最後まで楽しもうという人たち。特に慣れてくると、時間の読みがうまくなってくるので、ゆっくりおみやげをみて、名物のご飯を食べてということも。
ただ、競技時間そのものは延びるので、楽しいようでかえってキツいので要注意。
そんな感じでみなさんを見送って帰還。途中シラス丼を食べたり。
結局強風注意報は早いうちに解除されたとか。ちぇっ。

ということで、みなさんありがとうございました。本当のスタッフの方々は、ゴールの撤収や、その後の膨大な事務作業などもあるかと思うと、頭が上がりません……。