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【落武者魂】 11 BRM130埼玉200km

落武者魂

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11 BRM130埼玉200km

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 埼玉200kmアタック霞ヶ浦といえば、2008年に初めて参加した記念すべきコース。超フラット。あれから数年たち、ノウハウも機材もレベルアップしてきたはず。もしかしたら8時間きれちゃうんじゃないか、まあカミさんと一緒に走るから前回のタイムと同じくらいの9時間切りくらいで勘弁してやるか。と思い上がっていました。

 週の半ばに細君が風邪っぴき。病院でもらってきた薬をガリガリかじってます。もしかして二人して風邪でダウンでDNSになるんじゃなかろうか・・・。という前夜。ここで僕は槍投げの溝口選手が、あえて体調を崩して大会出場し結果を出したのだというエピソードを言って聞かせます。本当の本番のときに体調が悪いといって延期できない、だから体調不良でも戦えるようそれに備えておくのだという話です。備えよ、常に。そしてとりあえず自転車を二台積み5時おきにセットして就寝。おきてみると少し顔色が良くなっているようで熱もでてないようだ、ということで特に意見を交わすことも無く出発。車内では重い沈黙が続きます。やはり昨晩聞かせたエピソードが胸に染み渡っているんでしょうか。それに思いを馳せての沈黙だと思われます。

 6時半前くらいに川口の集合場所へ到着。受付を済ませ細君は自転車の準備を済ませると自動車の中へ黙ってこもります。気温0度。風速5メートル。風邪をひいてちょっと前までは声も出なかった人が薄着のサイクルウェアで立ってられる状況ではありません。しかしそれをおしての参加。そこまでして自分の可能性を確認したいのかと、僕の胸に熱いものがこみ上げてきます。

 さて7時スタート。なぜかこの期にいたってチェーンを張りなおすために自転車をひっくり返している人を見かけましたが、見なかったことにして先に出ます。なんといっても目標は大きく8時間台前半ですからね。



 スタート後も人数が多いのでどうしても団子状の列車に。ペースもまったりっぽいので前へ出たいのですがどうも細君がすでについてこられなそう。どうしたんだいったい!先週の千葉200キロでは余裕でついてこれたじゃないか!情け無い!しかし・・・行きは追い風って話だったのに・・・向かい風だよな・・・。と南越谷あたりで前へ出ていいという声が後ろから。道が広くなる越谷の先で前へ出ます。ようやくウォーミングアップも終わったのか細君もついてくるように。このペースをまもって・・・なんか風きつくね?



 なんかかなり風吹いてるきがするんだけど・・・と堤防から右手を望めば・・・



 あれに見えるは筑波山よと左手に振り向けば



 日本の山、富士山がはるかに。




 ちょうどいい感じの列車に追いついたので細君を前に出して最後尾へ。しばらく走っていたらチェーン落ち・・・。彼女を先に行かせてチェーンを直します。なんかひっかかっちゃってちょっと時間をとられ、信号待ちでなかなかおいつけない。すると・・・



 こ・・・これは孔明の罠だ!




家は焼け 畑は コルホーズ
君はシベリア 送りだろう


 期待していた追い風での筑波りんりんロードは不発。細かくポールが立つ交差路があることもあってあまり速度が上がらない。なんだか不完全燃焼のまま霞ヶ浦。



 ようやく追い風の恩恵を受けることができた。でもショッキングな場面や工事迂回路でミスコースしたりとなんだかモヤモヤ。PC2は有人でサインのみ。少し落ち着こうとだらっとしていたら、寒い気持ち悪い吐きそうとのことなので出発。そういやこの時点で4時間30分ほどが経過。残り100キロを3時間半はきついな・・・。9時間台に目標を下方修正しよう。



 気温5度弱。風速10メートル。次のPCまで60km。霞ヶ浦が憎い。



 筑波りんりんロードが憎い。



 小貝川が憎い。

 小貝川のあたりで少し追い風になるので速度を上げたら後続が完全に千切れる・・・。もうかなりやばいらしい。僕に対しののしりの言葉さえ無い。そして明らかに寒い。フグジャケットを貫通して風が入ってくる。気温マイナス6度まで耐えられるこの特殊装甲を打ち破るとは坂東の寒気恐るべし。しかし進まねばならぬ・・・。10マイルだから、10kmだから、5kmだから、となんとかPC3へ突入。あんまんはなかったけど、いろいろ食べてゆっくりミニストップ休憩。いすがあるっていいねえ・・・。そうそう、ここまで100キロをウィダーインゼリー一個でクリアできたなんでいい経験じゃないか!と励ます。

 外へ出て走り出すと・・・おや?風が弱ってきてませんか(気象庁的には向かい風5メートルだとか。大和魂が加味されて無いんだと思う)?ここでまたトラブルありつつももう会話を一切交わすこともなく利根川を越え江戸川を越え、途中ワークマンによりつつも日没前にゴールへ。いろいろと必死だったので写真なんか取る余裕もなく。kskさんたけさんがわざわざ待っていてくださってた。この寒いのにありがたい。

 ゴールチェックを終えると彼女は声もなくクルマへ。暖かい飲み物も用意されたお菓子類に見向きもせず。まるで食欲がない、何も口を通らないと一言。10時間を回ってしまったとは言え、このステータスで完走できたことに胸いっぱいだったに違いありません。そしてきっといつか訪れる「本当の本番」「ハルマゲドンの日」に向けて決意を新たにしていたのだと。
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