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【落武者魂】 10 BRM703埼玉400km

落武者魂

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10 BRM703埼玉400km

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BRM703 落武者る その弐

 PC2、カヤノ平からは林道をしばらく下る。この下りには各所でグレーチングが横切っていてちょっと嫌な感じ。グレーチング嫌い。雨が降ってたら多分泣いてたけど、幸いにも路面はドライであまり恐怖感は無く進んでいく。一ヶ所分かりにくい五差路があったものの、GPSを頼りにクリア。下り切ると埼玉スタッフグループがレインウェアを着込んでいるところに遭遇した。・・・そう、雨が降り始めたのだ・・・。一人で走り続けるよりグループで走ったほうが疲労感が軽減されるので、こっそりこのグループへ紛れ込むことに。


なんか丸くなってる人がいる・・・。

 雨は降ったりやんだり。レインウェアも途中で脱ぐことになった。カヤノ平から菅平手前までのこのセクションは時間を稼ぐチャンス。千曲川の方まで下りて中野などの人里を走っていくので信号は多いが厳しいアップダウンも無く、PC3へ到着する頃には2時間の余裕が出来ていた。一気に1時間以上の回復ができたわけだ。残り160kmちょっと。夜が明ける前に終る・・・という希望的観測も出てきたものの、そうはさせじと雨がぱらついてきた。時刻にして午後6時。天気予報が降雨始まるとしめした時間だ。そしてこの雨は明日まで上がることはない。



 菅平のヒルクライムは全長約14km、上昇量850m、平均斜度は6%。雨はどんどん強くなってくる。途中でグループからははぐれてしまった。一人雨の中。気がめいることには、さっきから内股がパッドかウェアと擦れてしまって痛みがあることだ。PC3のトイレでシャモアクリームを塗りなおしたが、やはり違和感は消えない。普段は400kmにシャモアクリームを持ってくることなんかなかったのに、たまたま持ってきていてよかったとは思えたけど。

 いろんな人に抜かれていく・・・。ザンザン降りになってきたところでようやっと”ひさし”のある建物をみつけてレインパンツを履くことにする。ロンググローブとネオプレーンの靴下を持って来るべきだったかとも思ったが、結果的にはそこまでは必要なかったようだ。以降このスタイルで最後まで走り切ることになる。

 たくさんの人に抜かれるが、道路の規格の割には照明が少なく誰が誰とも知れない。今日が寒くない日だったのは幸運だ。1400mほどの菅平、平地に比べて10度近く気温は低いはず。濡れた体に低い気温は致命的。特にダウンヒルでは・・・。



 菅平の山頂はしっかりとした観光地っぽい。ホテルと、おみやげ屋さんが立ち並ぶ。久々に見る文明の光景。人間の暮らしの匂い。そこを過ぎて下りだすと・・・やっぱり怖い。ダウンヒル怖い。特に雨の中では涙目だ。涙目といえばPC3からずっとサングラスをはずしたまんま。水滴や曇りで見えなくなるから、最近は夜間は素目部状態。あまりよくはないんだろうけどね。



 下って下って・・・緩やかなアップダウンになったところで、前方に多角形コーナリングをしている弱ったサイクリストの姿が。追いついてみると果たしてそれはkskさんだった。ずいぶん先に行ってたはずでは、と思ったが、もうすっかり睡魔に襲われてしまっているようだ。弱ったkskさんのレベルが現状の僕のレベルはあまり変わらないので、なんとかはげましつつ軽井沢へ向かうことに。軽井沢へ登っていく浅間サンラインは日中の逆方向の進行であればどれほど楽しいだろうとしか思えなかった。だらだらだらだらと長く続く登り。このセクションは115kmほどあるのだ・・・。

 

 本降りの雨。森林。登坂。闇夜。疲れを感じ無い者はいない。痛みや苦しみの無い者も少ないだろう。いったい・・・なんなのだこれは。いったいなにをやっているのだ。残り約80km。



 軽井沢からは碓氷バイパスを一気に下る・・・と言いたいけど、僕はブレーキを引きっぱなし。歩いておりようかと思うくらい怖い。大型のトラックがごんごんと水しぶきをあげて行き過ぎる脇をちまちまと下りてく。GPSの画面を見るとしばらくの間はキューカーブの連続。泣きそう。標高の表示を出して少しでも下っていることだけを安心材料にする。しかしまあ、雨さえなければ菅平もここも一気に下りきってしまえるのに!なんというテイタラク!

 下りきったら気温もあがってきて謎の体力気力回復。覚醒したかのように一気に脚が回り始める。少し長めの登りになると失速するものの、ある程度は勢いとダンシングで一気に駆け抜けられるほど。そういえば今日は補給はうまくいったようだ・・・。それほどしっかり食べた記憶もないが。なんとか埼玉スタッフグループに追いつき、追いぬいてしまうくらいの心意気と勢いでPC4、最後のチェックポイントへ滑り込む。さすがに腹へった!



 PC4を出るとそろそろ夜明けも近い。残り50kmで3時間半ほど。なんとかなるだろう。睡魔に危険を感じたkskさんたちは仮眠施設へ退避するけど、僕の眠気はまだ危険な領域ではない。一気に終わらせてしまったほうが得策だ。とある信号で待っていると駅舎から仮眠していた竜胆さんがやってきて合流。最後は二人で走り続け・・・越生を登ってゴール!



 ゴール会場につく頃にはようやく雨もあがり、ブルベカードをチェックしてもらっている間に自転車を倒しているとフレームエンドの排水口から水がじょろじょろ・・・。なんという負可錬・・・。しかしまあ、このコースは一度「好天候のもとで走ってみたい!」な。天候によって難易度が全然変わってくると思う。そして前週の静岡600kmはやっぱ僕には無理ゲーだったなあ・・・。



 あ、ケータイおいてきちゃった・・・。

 おわり
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BRM703 落武者る その壱

 前週の静岡をDNSしたことがなんとなく心に残りながら「いや、あのブルベは走らなくてよかった」と思う僕がいた。でも、今週だってしっかり十分極悪なブルベ。なんでもかつては「厳しすぎてブルベコースに適していない」とされていたとか何とか。標高1400メートル級の山がふたつ。標高2200メートル級がひとつ、1000メートル級がいくつか。そして天気は夜間に雨ときた・・・。今回ばかりは鉄血長征号(デローザ ネオプリマート)はやめようかな・・・。スッピンにしてカーボンバイクのアイドルとの重量差が4kg近くあるというのは知らなければよかった事実。そういって鬱々と考えていたのだけどふと思った。そういうふうに事前にいろいろ情報が入ってきちゃうのがよくないんじゃないかな。ほとんど何もわからず、出たとこ勝負で出ていた去年のブルベのコースだってけっこう酷かったぜ。見ろよこれなんか650kmで9000メートル登ってるじゃんか・・・こっちも登りっぱなしで400kmまで20時間で行けてたみたいだし・・・何事も頭でっかちはよくないんじゃないかな。ウーゴを信じるんだこういう時は。ちょっと前まではトッププロだってみんな鉄の重っちぃフレームで山ぁ登ってたんだ。オレみたいな素人にはそれで十分。いくぞ鉄血長征号!負け戦にむかって進軍だ!目指すは突破撤退戦。渋峠を越えて雨中敗走の覚悟で参加するのだ・・・!

 当日朝・・・。午前3時ごろに集合場所に到着すれば4時のスタートには余裕だな。自宅からは1時間ちょっとかかるらしいから午前3時に出れば大丈夫、という謎な計算のもと起床。クルマに乗り込むまでその過ちに気づかない。結果、到着はみんながスター卜しきった午前4時5分くらい。スタート申請や車検などをしていると・・・kskさんとたけさんが来ました。たけさんは6時発ということで、kskさんと一緒に4時30分前にスタート。今日の戦略は最初と最後の60kmくらいある平坦、ここを活かしてはじめに平均速度を稼ぎ山岳での遅れの保険をかけておく・・・予定だったんだけど・・・いきなり30分のビハインド?



 夜明け・・・そして



 このころは皆楽しそうだった、うれしそうだった。走るのって楽しいと素直に思えていたね・・・。

 二度上峠に入る頃に単独走へ。群馬の平野部からだらだらと1400メートル近くまで登り続ける。雲が厚いおかげでそれほど熱くもなく・・・雨の雰囲気も今のところはない。斜度もひどくはなくただ長いだけの坂が続く。ところで、なにこれ?群馬海軍?榛名湖に配備されてるの?



 こまかく距離を示してくれるのは悪くないんだけど・・・小数点以下2位まではいらないんじゃない?



 Unpaved!聞いてないよー



 なんだかB級の突っ込みどころ満載の二度上峠、終了。ダウンヒルは記憶にありません。北軽井沢のPC1へ到着すると埼玉スタッフグループが出ていくところ。時間貯金は1時間半くらい。まあ、なんとかなるかな。よくわからないけど・・・。30分ほど補給などで過ごしていると午前6時発の人たちがちらほら現れる。人間を超える領域に踏み込み始めようとする人たち。あるいは超えちゃった人。

 北軽井沢からもしばし下り続け、標高600メートルくらいから登り返し。まずは草津まで。この登りが結構きつい。草津という有名観光地なのにアプローチ道路はけっこう厳しく車通りも少なくないので気苦労も。他の参加者に「大丈夫ですか?」と声をかけると「体は大丈夫です。心は折れそうです・・・」と返ってきた。体が大丈夫なら大丈夫だろう。足切りにあわないようにね・・・と思いながらひとり「ツール・ド・草津」始まります。



 ひとり・・・応援してくれるのはGPSだけ・・・。がんばれって言ってくれる。



 きばれって言ってくれる・・・。



 自然は時に厳しい。この勾配の坂を延々と・・・日本国道最高地点まで登るのに・・・息を吸うなと毒ガスを噴霧しやがる・・・。



 とっくに森林限界など突破したさ。



 世界がゆがんでいる・・・。



 だけど、自然はときに美しい・・・。



 自分の限界はまだ先にあったようだ。僕はただの貧脚サイクリストだが、登らねばならないから峠に立つ。走り切らねばならないから走り続けよう。そうすればもう少し限界を先延ばしすることができる。いくぞ鉄血長征号、限界を観に行こう。



 渋峠のダウンヒルはダイナミック。ただ、中央車線を割りこんでアウトインアウトをしてくるクルマがいて超怖い。ちゃんと曲がれよアクセル踏むだけで登ってこれるんだろう畜生。そういえば、登りでランチア・デルタの集団をみかけた。全部エボルツィオーネ以降のやつだったが、さすがに8vとか16vは維持するのが難しいんだろうな。まあ、どのみちエヴォがいっちゃんかっこいいし。



 道は一気に細くなり、これが奥志賀林道か。腹もへったのでジェルをちゅーちゅー吸う。人里離れて久しいけど、渓流釣りなのか駐車しているクルマはちょくちょくみかける。また、道もそれほど悪くないしうねうね度合いも少ないので走りやすい。それはそれとして、どんどん下っているのはいいけど、PC2までけっこう登り返さないとならんぞこれは・・・。まじかよ。どのくらい時間の貯金は残るんだ?

PC2は牧場の駐車場。タイムアウトまでまだ1時間ちょっとはあった。時間を稼げてもいないし、遅れてもいない。ここはコンビニなどではないのできっちりした補給はできないものの、用意されていたお菓子をぱくぱく食う。本当は「ぱく」しか食ってはいけなかったらしい。ごめんなさい・・・。さあて、ここで200kmは超えた。後半分。なんだ、けっこうちょろいじゃんかよ。

 と心の底から思えなかったのは「雨」の予報があったから・・・。

 つづく


※応援ありがとうございました!
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