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【落武者魂】 10 AlpsAzumino Cenury
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落武者魂

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2)アルプスあずみのセンチュリー by タンデム

 木崎湖!仁科三湖のひとつ、木崎湖。初めて参加した雨中の糸魚川ファストランのとき、ここらへんで雲が切れて陽の光が水面に差し込み、まるでどこか遠い国の高原のように見えたことをいつまでも思い出せます。その木崎湖はいつも国道の上から見ていたけど、今回はすぐ脇の湖畔から。


しかしクルマの少ないコースだねえ・・・。

 木崎湖から一旦国道へあがるものの、すぐに中綱湖、青木湖の脇の道路へ。そういえば国道ではクラシカルスタイルの暴走族がワンワンいわせてたけど、そのうち何人かがタンデムの僕らをガン見(w 

 青木湖湖畔から糸魚川街道を交差してしばらくは存分に下り。下って下って下りまくる。へたをすると「下りよりも平坦の方が速い」くらいの僕が安心して下れるのは車重のズッシリ感のおかげもあるけど、なによりホイールベースが長いからじゃないかと思う。集団の中で細かく位置取りしたりいきなり飛び出したりするための軽快な機動性が必要なロードレーサーの1.5倍ほどの長さが作り出す安定感が僕のもつ下り恐怖症を払拭してくれる。簡単に言うと、楽しくって仕方ない。一応、あんまり急な坂道やつづら折りの狭い下りなどを考慮してドラムブレーキを減速用ドラッグブレーキとして装着してある。これを使うとハンドブレーキを引きずって走るような感じになるので、速度がむやみに上がって危険なことになるのを防ぐのだ。でも、今回はそれを使う機会はまったくなかった。いやじつに愉快。



 直線的なゆるい下り。もはやタンデム自転車に敵なしのシチュエーション。ゲラゲラ笑えるほどの高揚感のまま白馬へ突入。そっからは登りなので一気に減速・・・。まるで壁にぶつかったかのように・・・。



 折り返し地点。このエイドでは豚汁と古代米を炊き込んだおこわが配られている。第二エイドでもらっておいたねぎ味噌付おにぎりもあわせて食し、しばし休憩。レースじゃないし急ぐことはない。ジャンプ台を見ていると、雪がなくてもジャンパーは練習しているのね、ときどきぶわっとまう人影が見える。すげえなあ、下りを怖がっている僕には絶対できない。ショートスキーではねる練習をしてなんども靭帯を痛めちゃったし・・・。怖くて固まっちゃうんだよね、体が。


※パラグライダー?なんでもあるんだな、ここには。

 さて、雲行きがあやしいので帰路へ向かうことに。天気予報では白馬が先に雨天になり、夕方前には安曇野にも降るはず。でもいまのうちに白馬をでれば安曇野まで雨から逃げられるんじゃないかな。もっとも、昨日と同じく天気予報がハズレて今日も何も降らないのかも知れない。空気もそれほど湿気た感じがしないしね。と、轟轟と下ってきたゆるい坂道を淡々と走る。すれ違うマビックのクルマが手を振ってくれている。その先には安曇野アートラインのきつい上り坂があって、ついにインナーへチェーンを落とすことに。インナーローでこつこつと登っていく。確かにきっついのだけど、それほど長さがあるわけでもなくなく前には終了・・・。



 青木湖・中綱湖を戻り木崎湖はさっきの対岸を行く。木崎湖の前のコンビニは一部の人に有名だったのだというので写真を。2台のビートが「一部の人」っぽい雰囲気をだしているが確証はない。その先にイギリス系旧車のお店。こういう雪深いところでもこういう趣味はあるんだねえ・・・。ガレージがあるんだろうねえ、いいなあ。男にはガレージが必要だよ。

 信号なんかで待っていると他の参加者に話しかけられたりする。タンデムが珍しいってのが大きいけど、なにより「タンデムが速い」ってことに皆さん驚かれているようだ。一般的にみかけるタンデム自転車って観光地や遊園地でおいてあるものだから、そのイメージが強いのだろう。二人の出力でパワフルに走り、なおかつ(後席の)乗り手はさして辛い様子もなく結構なペースを維持し続ける、というのは意外なのかもしれない。たしかに僕らもタンデムをグレッグたちから借りて乗り始めた頃は、そのあまりの速度感の違いにずいぶん戸惑ったものね。先頭交代をしながら走る列車集団をしのぐくらいの勢いで走り続けることが容易にできるというのはやっぱり驚き。その分、登りでの減速感にも驚いたけど、後席の人にとってはそれでもずいぶん楽らしい。それになにより、引き離されちゃう心配が全くないのが後席の人にとっては大変嬉しいことらしい。それはタンデムを好む人たちが皆一様に口にする。



 さて結局、最後のエイドまでショートカットせずに走ってしまった。おにぎりも豚汁ももっかいもらったりして。途中で先頭がゴールと言う声も聞いたけど、なんというもったいなさだろう。途中でしゃくなげの園を堪能したり、寺社仏閣を見学したり、白馬のケーキ屋さんでスイーツを楽しんだりしながら行くべき。自分的にも反省。北アルプス農場でソフトクリームを所望しようとしたのだけど、ちょっと寒かったのであきらめる。ふたたび広い畑の広がる場所へ戻り走っていると、やや、向こうから二人の自転車が。でももう折り返していないと無理なんじゃないか・・・と思ってすれ違う瞬間にお互い気づく。タンデムだ!おそらく地元のサイクリストなのか、タンデムに乗って走っている!お互い猛烈に手を振って・・・すれ違った。



 いやー他にタンデムの人(たぶん参加者じゃない)がいたねーなんて話していたらやがてゴールへ。これはまたすっごく面白い一日だったねえ、こんなに走りやすいとは思わなかったよ。なんて話しつつ、じゃあ明日もタンデムライドだね、とか思っていた。山賊バーガーをくったり、マッサージを受けたりしてから温泉へつかり、明日のコースの下見をクルマで。すっかり暗くなってしまった山道を走っていると予定していたコースの大事なポイントが工事で封鎖中とのこと。困ったなア、どうするかなあ、雨も降ってきたし、と思っているとやがて朝が来て目が覚め・・・こんなことに!





おしまい
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1)アルプスあずみのセンチュリー by タンデム

 先週に引き続いてまたもや北信州入り。今回は安曇野から仁科三湖をめぐって白馬で折り返す140kmコースを走る「アルプスあずみのセンチュリー」に参加なのです。仁科三湖といえば、糸魚川ファストランの終盤で心の力を回復できる素晴らしい景色のポイント。ファンライドをタンデムでゆっくり楽しみたい、そういう気持ちで走りました。結果的にそれは大正解。日本にこれほどまでに走りやすい、タンデムライドを楽しめるコースが有ったのか、と思わせるパーフェクトなルート。特に厳しくもなくさりとて単調でもなく。本当にすばらしい体験となりました。

 受付は土曜日。渋滞を避けて遅めに家を出ると松本への到着は午後2時過ぎ。だいたい東京から3時間半ほど。受付をすましゼッケンを受け取って、ウェルカムイベントのセルフマッサージを見学。ピナレロとトレックの試乗ブースなどがあって、後に聞いたところによると試乗コースは7kmもあったらしい。他は地元の野菜を販売するブースやハンバーガー屋さんなど。野菜は日持ちしないから難しいんじゃないかな。僕もりんごジュース欲しかったけど、滞在日数を考えるとちょっと購入できなかった。

 さてずっと飛ばして、翌朝。朝6時前にホテルをでてスタートへ向かおうとすると、独特のスタイルの自転車乗りたちとすれ違う。こんな朝早くに、あの装備・・・ブルベ軍団以外にありえない。そういえば今日はどっかで600kmブルベをやっているはず。ここを通るのか・・・。じんじんさんやinainaさんらも参加しているはずだけど、まさかちょうどここらへんを走ったりしてないよな・・・なんて思っていたら、セブンイレブンの前に自転車集団。ここがCPになっているのか!と走りすぎる一瞬、緑と赤のPBP埼玉ジャージがちらりと。こ、これはまさかと戻ってみたら果たしてそれはじんじんさん。皆さん仮眠明けなのか走り詰めなのかわからないけど、一昼夜走ってきた集団らしい、どこかくたびれたこの雰囲気はまさに600kmクラスのライド。時間が無かったので車の中から声をかけさせていただいて失礼いたしました。いやあ、あの雰囲気楽しそうと言うかなんというか。残り200kmとのことだったけど、頑張ってください(もう終わってますが)。

 天気予報的には昼過ぎから雨。僕らはタンデムを組み立てなきゃなんないので、地面がドロドロだとちょっと困る。なのであえてスタートから離れた第二駐車場へクルマを止めることにした。タンデムの組み立ても数をこなしてきているので結構スムーズ。本来は三分割できるフレームを二分割しているだけなので、ケーブルの接続だけを気にすればいいだけ。気になっているのはアメリカで組んだせいで左右のブレーキが逆に設定されていること。左がフロントで右がリアのブレーキに接続されているのだ。それで問題になったことはないのだけど、いずれ入れ替えようとは思っている(けどメンテする場所がねえ)。



 開会式はかなりあっさり風味。地元の名士と主催者の本当に短いスピーチ。いいと思います。スタート前に歌っていた方が「I want to "run" a bicycle」と歌っていたのが気になる。あれは「I want to "RIDE" my bicycle」ってけっこうはっきり「ライド」って発音してた気がするんだけど。スタートは長い距離の参加者から始めるんだけど、一気に路上へ出ると大迷惑なので5人くらいづつ区切って走り出す。ちゃんとゲートもあっていい感じです。コースには各所に方向指示の看板がおかれていたりボランティアスタッフが待機していて、参加者へ指示をだしてくれる。もともと迷う箇所の少ない直線的なコースなのだけど、このおかげで迷う心配はまったくない。もう少し看板に頼ってもいいのではと思うほどスタッフの方々がいらっしゃる。さらにコース上にはマビックのニュートラルサポートカーが行き来していてメカニカルトラブルを助けてくれるらしい。まさに至れり尽くせり・・・。


※カメラは後ろの人の仕事・・・。

※そして画像が多いので「read more」を使ってみる。Please click it!