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【落武者魂】 08 長距離自転車走参戦記

落武者魂

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Tour de Foothill

週末に久々のロングライドイベント、「Tour de Foothill」へ細君と共に参加してきました。ロングライドとは言っても100km(獲得標高1000m)という非常にイージーなものです。場所は前回のInland Express Centuryの開催された町のやや北側にあるUpland周辺で、牛の牧場で有名なチノの隣町。ロサンゼルスから近いこともあってか、10分前にたどり着いた会場の駐車場は一杯で隣接するオフィスの駐車場に停めることとなりました。


スタート地点。かなりの人数です。100kmと50kmが同日開催で、これは100kmスタートの写真なのですが、1000人いると言われても「そうかな」という感じです。日本なら駐車場の取り合いで殴り合いが起こりそうなところですが。


スタート直後。この人数で街道へがーっと繰り出したらどうなるのか、と思ったら、数分前にはいなかったパトカー白バイが道を封鎖しています。はじめの交差点だけかと思ったら、その後もずーっと直線区間は交差点を封鎖。といっても日本の警察がやるようなXX時からXX時まで封鎖、バリゲード設置という感じではなく交差点の真ん中にパトカーか白バイを置いて警官ひとりが仁王立ちしているだけ。しかも後から後から白バイ・パトカーが反対車線を自転車軍団進行方向へ走り去っていきます。おそらく、自転車が通り過ぎたところのパトカー白バイが自転車軍団前方を閉鎖すべく走っていってるのですね。自転車軍団が走っている間だけ閉鎖している感じです。効率的。

そのおかげで自転車軍団は3車線にわたって広がってのパレードを続けていける感じです。やがて大幹線道路から外れると普通のライドへ。だんだんと速度差で軍団が細長くのびていくので、1車線を制圧して走る程度へ。しまいには一列になっていきます。


前半はゆったりとした登り下りを”楽しみつつ”走れる感じ。僕は今回鉄血長征号フル装備での参加。できる限り細君にペースをあわせ「せかす」ことの無いようぐっと我慢の子。牧場なんか眺めつつ。



第一補給所までは結構人口密度は多かったのですが、やがて登り始めるとばらけていきます。100kmライドということでお気楽参加の人も多いらしく、ちょっと坂が続くとものすごい勢いで脱落していきます。そんなとき細君が僕に言いました「ここ、下ってるように見えたけど実は登りじゃね?」と。ついに「登りなのに下りと思える境地」へ達せたのかと思い景色とか前後の斜度で「下っているのようなのに実は登っている」ようなことがある、と答えると、ずるずると失速していきます。まずい!「気付き」が入ってしまった!

「こ・・この道は下っているように見えて登っているように感じるが、実は下りだ!」「ほんとうはすごい下っている!」「登っていると思うな!」と喝をいれるものの、気づいてしまったものは忘れることはできない模様・・・。でも斜度がそれほどではなかったのでその場はクリア。


やがて本当の登りに。あるところから斜度がカクンとあがる。なんか押して歩いているひとが多数。それほどきつくはないだろうと、とりあえず斜度のきついところを登りきりダムの上で待つ。細君が思ったよりは早く通過していったので一緒に登っていくと臨時の休憩所が。水くれ、というが「水切れwww.。そのうち届くwwww」と。意味ないだろ。しかたないので水が無くなった細君のボトルと自分のボトルを交換。10km先に休憩所があるってことなので、なんとかなるだろう。


自然公園から一気にダウンヒル、市街地に入ったりして第二休憩所へ。水をもらってウマー。ゴールが近いのか60km参加者との混走になりはじめる。タンデム車が何台も連なって走っていたりしてちょっと楽しい。タンデム車軍団を追い抜いていくと、先頭が「3人乗り」に見えて珍しいな、と思ったら「4人乗り」だった。お父さん-子供-お母さん-子供の順で乗っている。ほんとにあるんだ、あんなの。どうやって運んできたんだろう?


あっさりゴール。合計時間は5時間ぴったしくらい。のんびりライドの占めはメキシカン料理のプレート(事前登録者のみ)です。アイスクリーム付き!
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Inland Express 完走

Riverside bike club主催のInland Express Centuryへ行ってきました。先週のTour de Powayに比べると参加人数もぐっと少なく(他のコース50,30などもあわせて200人くらいかしら)コースもより平坦。

一番きついのは朝。起きれません。必死の心でベッドから降り「なんでこんな早起きしてまで自転車に乗らねばならんのか」と悪態をつきます。なんとか着替えて自動車に乗り、いくつか忘れ物を思い出して悪態をつきつつ回収。するとインストゥルメントパネルにタイヤの異常をしめすワーニングが点灯しています。一応クルマから降りて全部のタイヤをたたいてまわり、まあ大丈夫だろうとスタート。おそらく空気圧が足りないんだと思うね。タイヤが変形しない程度で走っていれば、タイヤ内の空気があったまって解決するだろう、とか思いつつ朝5時。まっくら。こちらでは午前7時前(サマータイム)まで陽が出ません。そして午後7時前には陽が沈みます。ロングライドには厳しい季節になってきた気がします。

そして寒い。ウィンドブレーカーを着ようかどうか悩むものの、結局やめて長袖のインナーでトライ。長袖のインナーもチャレンジです。なにしろ日中は30度を超えちゃうし、今回のInlandってのは内陸の乾燥した地域で有名。いったいどうしたらいいのか。

眠くて眠くてなきそうな中、1時間ちょっとでスタート地点に指定された病院へ到着。寒くて降りていられません。クルマの中でしばらく暖をとり、見計らって受付へ。たくさんおみやげ入った袋をもらいましたが、スタート前に渡されてもなあ。その辺においておいたら片付けられてしまったのかゴールしたときには失われてしまってました・・・。

ガードマンが来て、クルマは通り向こうの駐車場へ移せとのこと。アメリカの良いところは駐車場だけは売るほどあることですね。こういった郊外の町なら町の面積の半分は駐車場です。

スタート時間になりそうなので、バルーンゲートへ。僕の前にたっていたおっちゃんが僕を見るなり「Tour de Powayもでてただろう!」と声をかけてきます。「ええ」「どんくらいかかった?俺は5時間57分だった。だいたい同じくらいだったよな?」「えーと6時間数分ってとこです」「そうか。あのコースは昇降があったからなあ」とかいう会話。急に話をふられると対応に困ります。アドリブききませんから。

スタートからしばらくはまったりとしたペース。寒くて震える。今回のコースはこんな感じで何度かクロスするポイントがある。まずは南西へ。先頭の集団に混じって走る。集団とはいっても前回のような数十人というようなものではなくって、僕もあわせて4人くらい。途中信号待ちなんかで増えたり減ったりだけど最大でも10人前後のようだ。いずれにしろ、この集団に入っていれば楽ではあるのでできる限りついていこうと試みる。

この中に1台、タンデムが入っていた。タンデムと一緒に集団を形成しているとなんというか空母を護衛する艦隊というかB17と小さな友達みたいな気分がしてくる。その存在感は案外大きい。

スタートからしばらく、まったりムードだったものの、だんだん加速していきやがて移動平均も30km/hを上回るようになる。今回のコースは市街地というか郊外の住宅街っぽくて信号なんかで速度を殺されるシーンも多かったのだけど、全体平均速も同じくらいのようだ。走りながら考えていたことは「今回はエイドステーションあるのかな?」というようなこと。そんなことも知らずに走る僕。

やがて60km地点くらいでエイドステーションに。しかし数人は通過していってしまう。入ってきたサイクリストも、水も汲まずに再スタートしていくので、僕も水を入れクッキーを一個チョコレートを数粒だけ食って再スタート。入れ違いに僕に声をかけてきたおっちゃん(以下おっちゃん)らの集団が入ってきた。今回、これが最初で最後の補給食であった!

まだ余力があるので追い風(気づいていなかったけど)の力も借りて40km/hくらいで追い上げ、エイドステーションを通過した数人にくっつく。しかし無念、10キロちょっと一緒にいたものの75km地点を前に完全に脱落。一人旅が始まる。なんでもう少し食っとかなかったんだろう・・・と思いつつ。まあ、60kmの次は100?120kmあたりだろ常考ということでがんばる。

北東へ登り、川沿いのサイクリングロードを少し走ってその出口に小さなエイドステーションを発見。しかし何を狂ったか通過。まだ80kmちょっとだからあと30kmも走れば次のエイドステーションがあるだろうという計算。水がちょっと乏しかったけど、なんとかなるだろう。

ここからはRedlandという町をずっと東へ。少しずつ少しずつ登り続ける。水は口へ含む程度にして少しずつ少しずつ使う。だんだん速度が落ちていき、20km/h維持が精一杯に。移動平均速もついに30km/hを割ってしまい、以降回復することは無かった。後ろから集団が来ないかと振り返るものの、中途半端に引き離してしまったのだろう、誰も来ない。サブプライムで売れなくなってそうな新興住宅地を通っていく。こんな僻地の住宅地、誰がほしがるというのか・・・。異常な安値だけど。

サンベルナルド自然公園の前で北へ。ここらで一人のライダーに追い抜かれる。他の人がいると張り合いが出るので少し速度が回復するものの、彼が追い抜き様に言った「戻りはすげえ向かい風だぜ!下り基調だけどな!」という言葉が気になる。また向かい風かよ!PCH600kmブルベの悪夢が・・・。

彼が通過していったので、ついつられてエイドステーションらしきものを通過。せめて水だけでも・・・戻ろうかと思ったけどばかばかしいので前進。さっき通過したところまで戻れば水は必ずあるのだからね。そこまで20km程度じゃないかな。下りということもあるなら1時間はかかるまい。

ハイランドという町の緩やかな下り。幹線道路をほとんど漕がずに30km/hくらいで下っていく。やがて男女二人組においつかれ、この男性と先頭を回しながら向かい風を走る。僕の方が先頭に立つ時間は短いけど。やがて例のおっちゃんもおいついてきて4人の列車をひいてくれる。レッドランド空港の脇を走りサイクリングロード出口の小さなエイドステーションへ。エイドステーションのスタッフは「あと10milesもはしらんうちに大きなエイドステーションがあるぜ!もうここにはほとんど何も残ってない」という。そういわれても水がエンプティなのでボトルに70%くらい汲んで出発。他の三人はありがたいことに待っていてくれた・・・。

本当にありがたい。なにしろここは糸魚川ファストランで言う「オリンピック道路」、直江津ダブルセンチュリーで言う「千曲川CR」なみに吹きさらしの向かい風エリアだ。何人かで走らないと簡単に心が折れてしまうだろう。やがて大きなエイドステーションが見えてくる。女性サイクリストが「エイドステーションよ!」と叫ぶが先頭ふたりの男性は完全に無視して通過。調子を崩したくなかったので僕も通過。腹が減ってきた気がしているけど・・・。残り30kmちょっとだしな。

しかし残り20kmになるあたりで如実に遅れ始め残り15km(実際には20km)にして完全に脱落。陽が当たっても寒く、腰には力が入らず、という明らかなエネルギー不足の症状を呈し始める。そして最悪なのは水が尽きそうということ。一時は5時間30分くらいでゴールできそうだったのに、なんでこんなことに・・・。ああ、背中のポケットが何のためにあるのか、よく考えておくべきだった。パワーバーがまずいからって置いてこなきゃ良かった・・・。

しまいには筋肉が痛み始める。残り5kmくらいでKFCをみかけ、いっそ入ってしまおうかと思ったものの、ランチが出るはずなので後少しがんばることに。もう歩くくらいの速度になりつつ、でもゴールが近くなったら必死のダンシングで加速し、病院へ・・・?おや、病院にゴールが無い・・・。歩道の人に聞いたら道向かいの駐車場の公園でやっているという。まさか許可無しで病院をスタートゴールに設定していて移動したの?もともとゴールは道を渡らないで済むように公園だったの?病院の駐車場に置いてきた僕のお土産バッグは・・・?(なくなりました)

すべての謎を残したまま6時間12分 167km(記録値)でのゴール。ゴール会場にいたおっちゃんたちにカタコトで挨拶。そのうち飯を食ってたら他の参加者に自転車をほめられて値段を聞かれる。適当に答えておくけど、なんか不安。そして帰宅。センチュリーライドくらいだとお昼くらいには終わるので一日が長く使えていいな、と思いきや・・・。

やはり食べてなかったのが行けなかったのか、家に帰ってすっかり動けなくなる。タオルケットにくるまって横になっていたものの、寒気と空腹がやまないのでピザを食いにいってくる。また戻って2時間くらい寝ると、ああすっかり外は暗い・・・。なんか一日を無駄にした気分だよ・・・。

ということで無補給で走れるのは100kmくらいにしておいた方が良さそうです。あとパワージェルとかウィダーインゼリーとか薄皮あんぱんとか、そういったものを必ず携帯するようにしましょう。水はこまめに補充しましょう。みなさんも気をつけてね!

Inland Express 2008 (century)

今週末にRiversideで行われる160kmライドに行くんです、と言ったら「治安がちょっとよくないところですね」と返された。おい、よけいなことを(w
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Tour de Powayとジャージ事情

日本から戻ってすぐにTour de Powayなるサイクリングイベントに参加した。いわゆるセンチュリーライドということで、まあショートディスタンス。気楽に走れそう。相変わらず自宅周辺40?60kmくらいのルートしか走ってないので、こういう機会でも作らないと・・・という感じ。

このコースはPoway gradeという8%3miles(だいたい5kmですね)のヒルクライムが売りだそうだ。スタートして30分も走らないうちにPoway gradeを登るのだけど、この先までは片車線通行止めとなっていて走りやすい。Poway gradeはなんかカタログスペックから比べると拍子抜けで、リアのギアを2枚くらい残して通過できた。うーん8%もあるのかなあ。あるんだろうけど。

コースは163kmくらいで獲得標高1500mちょっととのこと。今回は参加者も多かったので集団の中で走ることも多かった。数十人の集団の中で走ると超楽だねえ。小集団からこぼれ落ちてもそういった大集団に入ればアラ不思議、先行していた集団なんかあっさりと飲み込んでしまいます。

今回も補給は控えめ(パワージェル×1 ビスケット×8 バナナ×2 ジャムサンド×1)ということで後半のアップダウンでがっくりスピードダウンしたものの、なんとかほぼきっかり6時間で走りきりました。平均移動速度約30km/h 総合平均速度約27.5km/h。信号が少ないってのはいいねえ。

こちらの方々のジャージを見ていて気がつくのがイベントジャージが多いこと。割合的にはクラブジャージが一番多く、次は吊るしジャージなのですが。イベントごとに必ずと言っていいほどジャージが販売されているので、それを着ているサイクリストも多いのです。コロラド・ラストチャンス1200とかロッキーマウンテン1200とか・・・は今回は見かけませんでしたが、どこかのヒルクライム(といっても登るだけ、ではなく山岳コースという意味のようです)とか、センチュリーライドとか。

軍事作戦に参加した将兵がそれを証する勲章を身につけるように、そういったジャージを身につけ「ああ、あなたもあのダブルセンチュリーに参加したのですか」「ええ、15%の完走者のひとりです」「苦労されたでしょう・・・」とかそういう会話のきっかけになるんでしょうね。

ついでに。どこかのクラブジャージだと思うんだけど、クラブ名の下にキャッチフレーズとして「It is all downhill from here.」と書かれてた。しばらく一緒に走ってたので、登りでなんか言ってやろうかと思ったけど、結局話しかけられなかった・・・。

090608BRM アタックビーフラインUSA その三

夜の町は速度が上がらない。すこし町外れになると途端に路面がわるくなるので侮れない。対向車のライトの幻惑は相変わらずだ。発電所だか変電所だかがあって、頭上で高圧電線がジリジリとうなっている。時にスパークが散ったりしていてきれいと言えば奇麗。しかし寒い。6時も過ぎれば日も射してくるだろうと信じて走る。

いくつかの小奇麗なハーバーを持つ町をすぎて30kmほどたつと断崖絶壁のPCH、太平洋岸道へでる。微妙に霧雨(アルバムの写真ではオーブみたいなのが写り込んでますね。自動発行のフラッシュのせいです)。ここからマリブまで30kmはずっとこんな感じなはずだ。そして折り返して30kmほど走る。なんというか、こういう景色って写真とかで見ていると感動ものだけど、実際に日常に組み入れられてしまうと”それなり”なんだよねえ。あるときものすごい勢いで他のサイクリストに抜かれる。ものすごいパワフルなスピード。まるで発動機がついているような、そんな迫力が伝わってきた。いや掛け値無しに”自動車と同じ勢いで走ってる”!。まあ、こっちは400km走ってきてるんだからそのくらい差がつくわな。と思いつつもすっかり速度の乗らない自分が悲しくなる。なんとか平均時速20kmキープがせいぜいだ。

とか考えているとさっきのサイクリストが反対車線を走り抜ける。僕の名前を叫びながら。ゴールドラッシュジャージの女性。ええーもう折り返してきたの・・・?あっという間に30kmほど差がついたっぽい。あれがRAAMソロ完走者の走りか!悪夢のようだ!いやマジで!!

彼女とすれ違ってかなりの時間がたった気がする。ようやくマリブ。ここではスターバックスのあたりがCPと書いてあるが、なかなか見つからない。うろうろしていると名前を呼ばれてスターバックスのベランダ席にいるスタッフを発見。PBP完走者カップル、アントニーたちも入ってきてしばし休憩。「ここから先はだいたいフラットさ」と言われるが信じない。アントニーたちが出て行った後もだらだら休んでから出発した。しっとりとぬれるほどでもない霧も薄れ、しかし雲はまったく陽光の差し込むのを許さない。カリフォルニアらしいというえばそうだ。今日も前半曇り、後半晴れになるのだろうか。

折り返しの30kmは特に下り基調という訳でもないけど、ほんの少し短く感じられる。PCHの入り口近くで名前を呼ばれる。対向車線をマリブに向かって走るサイクリスト。僕がモーテルを出たときに入ってきた人だろう。内陸へ入る。太平洋はこれでおしまい。太平洋沿いだけで200km以上走っているだろう。内陸に入ると、なんだか千葉というかなんというか。えーと、宇都宮ライドみたいな感じ。これが水田だったら日本だなあ、と思うものの道幅は比べ物にならないくらい広い。さっきのPCHやここら辺はやたらサイクリストが多いなあ、やたらとすれ違う。

ああ、あれはLAからベンチュラへ行く途中に見かける町並みだなあ、というところを通る。そういうのってなんだか嬉しいし楽しい。と、いうことはあっちの山並みを越えるとロサンゼルス?ほう、じゃあ家まで150kmくらいじゃね?なんで同じくらいは知って遠くへ行くんだろう。ここらあたりではすっかり雲は無くなっていていつも通りの南カルフォルニアの空。暑い・・・。

新興住宅地っぽい高台を目指す。距離的にはそろそろCPなんだけどなあ。もう登りが続くとまともな速度は出てこない。歩くよりはマシかな、くらい。高台をすぎて下る。嬉しいが、CP到達距離になっても見当たらない。多分、どこかのショッピングモールの中にあるマクドナルド付近なはずなんだけど。GPSの指示通りに脇道にあるショッピングモールに入ったので「お、ここかな」と思うもマクドナルドは無い。仕方が無いので従業員さんにキューシートを示し「モースパークのショッピングモールってどこ?」と聞く。この先の??を??で??だよ、とのこと。よくわからんがもう少し先なのか。念のため「そこにはマクドナルドはある?」と聞くとあるとのこと。

しかし下った先にも無い。2マイルほど走って不安を感じ、キューシートとGPSを読み直す。どこでミスコースしたかわからない。ここしばらくは下りが続いた。もし、あれを登り戻るというならリタイヤしてもいいかも・・・と弱気に。やめようかと思いつつもじっくり考えた末に、多分、このGPSデータはルート作成のときに使ったか、あるいは過去のデータであって、今回のコースと違う部分があると判断。本当のCPの在処をGPSをにらんで推定する。しかたなく戻ってやりなおし、マクドナルドを発見。ふう、助かった・・・。

ここのスタッフはCoolBreezeのスタート&ゴールの面倒を見てくれた夫婦であった。嫁さんはどうした、とかそういう話になる。きつかったと言ってたと伝えると、あのブルベはけっこうきつかったよ、こんど一月にやる200kmはフラットだからまた連れて来なよ、みたいな話に。水やなんかをもらい、昼はマックでランチするというとついてきてくれて一緒に食うことに。僕の前のブルベライダーたちは45分くらい前にでてったそうだ。そして僕の後ろは3時間くらい開いているらしい。待つのも大変だなあ。しばらくがんばって歓談していると日本人のブルベライダーと見知ったことがあるとのこと。後にわかったことなんだけど、それはPBPのときで日本人唯一のタンデム夫婦であった。そしてこのスタッフもタンデムでPBPを完走したらしい。

2時間半くらいしかねてない、という話と家までクルマで2時間くらいという話をすると、奥さんの方が大変心配してくれてカフェインの錠剤をくれる。ここまでで500kmくらいになっていて睡眠不足もあるのだろう、マクドナルドの食い残しと一緒に携帯をゴミ箱に放り込んでしばらく気づかなかった・・・。

「ここから先は長い登り、そのあとはゆるやかなアップダウンがある程度でフラット。最後は向かい風だよ」というアドバイスを背に出発。たしかに長い登り。それをだらだら登っていると、タンデムスタッフがわざわざクルマで追ってきて「水はまだあるか?氷はあるか?頭にかけるか?」と声をかけてくる。せっかくなので少し水をもらう(あまり飲んでなかったけど)。まあ、次のライダーまでしばらくあるものなあ。

またしばらく登っていると今度はSAG(サービス アンド ギア だそうです)の張り紙をしたクルマが並走してくる。PCHのスターバックスでCPをやっていたスタッフだ。「水はいるか?大丈夫か?」とのこと。大丈夫ですよ!と答える。まあ、前回は反芻以上が(おそらく熱中症で)DNFだそうだから慎重なんだろうなあ。さらに登り続け、ようやく山のてっぺんが感じられるようになった頃にSAGカーがやってきて僕の前で止まる。「君の前に何人いるか?」そんなのわかるものか、とは言えない「5人って聞いてるけど?」「いや後ろに4人いるはず。抜いたか?」「抜いてないよ」「え?抜いただろ?」「抜いてないってば。前のCPのスタッフが僕の後ろに2人って言ってたよ」「フムン。でも二人抜いてると思うよ」「よくわからないな」「OK、もういいよ」ってな感じのやりとり。なんで僕が怒られるんだ(w

たぶん、その二人はどっかで飯でも食ってるかしてるんじゃないかなあ、と思いつつ(おそらく抜いてない)登る。でもここまで来たら登り終えれるよ。ただこの区間は追い抜いていくクルマが怖かった。この程度で怖がってたら日本に戻って走れないかもしれないなあ。峠のてっぺんからは一気呵成の下りなんだけど、あまりの雄大な景色に下る途中でとめて写真を撮ったりする。あーなんだか峠らしい峠だったなあ。もう少し日陰があれば・・・。

コースとしては一番右上の端っこへ向かって走っている。蠅がうるさい。あるとき気づいたのは25km/h以上なのに蠅が僕の周りを周回しているということ。僕が臭いというのではなくって、僕より速く飛んでいるんだ。うーん、もしかして強い追い風?素直には喜べない。喜べないんだ・・・。

ついに最後のCPへ到着。残り50kmちょっと。しかし”すごい”向かい風。午後2時15分なので、がんばれば4時半くらいにはつく。本来ならば、ここからは下り基調なんだから5時前には問題なくつくだろう。BobbiがこのCPにいたのだけど、先にクルマででていく。すごい向かい風だよねって言うと「トレーニングにぴったしだよなあガッハッハ」とのこと。だめだ。サイクリストってやつぁ駄目だ。しかたなくそのスタッフに挨拶をして僕も出発。

ここから向かい風の中、僕は心を閉ざし何も感じないように感じないようにと進んでいく。モチベーションは既に失われ、ただ時間が行き過ぎればいずれはゴールに到達しているはずという心境。2時間後なのか3時間後なのか4時間後なのか。それは知らぬ。ただ、眼前にある現実は「50km全部向かい風」という一点のみ。550km走ってきて、世界が僕に与えた答えはそれ。やがて幹線道路をはずれるところの奇麗な新しいGSでトイレを。ここらは古い開拓地らしく、当時の写真などがパネルにして貼られている。歴史を誇っているようだ。

ここからは町中を走っていくのだけど、古くからの町だから道は悪いし、車中からガキがなんか叫んでくるしでもうgdgd。そこから心をとざしたまんまで1時間ほど走ってふと気づく。あ、ここはベンチュラのはずれなんではないかな?はずれもはずれ、まだ10milesくらいあるんだけど、だんだんゴールへ来たんだなあという気がしてくるから不思議。残り5miles地点くらいの商店街に「ANIME GAME」のショップがあって気になったけどパス。残り1mileでダウンタウン。そしてゴールへ滑り込む。ゴールではBobbi夫婦(夫婦だったんだ、この人たち)がRAAMステッカーの大型バンでお出迎え。ブルベカードを提出する。あ、ブルベカードに名前住所を記載していなかったなあ、と思ったら印刷してあった。17時45分、ついに到着。

ああ、ようやっと終わったなあ。モーテルのトイレで顔をごしごしと洗い、頭に水をかける。ああ、ようやっと終わったなあ。Bobbiからピザをもらいコーラを飲む。ああ、ようやっと終わったなあ。皆にさよならを伝えてクルマへ戻る。ああ、ようやっと終わったよ。

ああ、楽しかった。多分、楽しかった。楽しい人たちと走れた。楽しい人たちと出会えた。この楽しさをしばらく反芻して楽しんでいこう。今年は参加できるブルベはもうないだろう。ああ、楽しかった・・・。
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