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【落武者魂】 09 PCHR 600km

落武者魂

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09 PCHR 600km

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2009/05/12  LA600:5
2009/05/12  LA600:4
2009/05/12  LA600:3
2009/05/12  LA600:2
2009/05/12  LA600:1

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LA600:5

 体育座りで寝ると、寝付いたころに脚に回した手が離れてはっとします。そんなことを3回ほど繰り返したところで、後続のライダーが到着したとろのようでした。「寝てるの?」「うん」という会話だけして、彼は去り、見送ると同時に僕は立ち上がりました。まだ眠いけど、行こう。だいたい20分ほどうつらうつらしてたのかな。正直、ここで寝てたのは眠いのも在るんですが、さっきの道を戻るということに対してモチベーションがわかなかったのです。でもまあ、眠いというファクターは消えた。行こう。

こんな感じで道が悪い。ここはカメラを構えられる程度の場所ですが。夜半は大きな穴が在っても避けられないことも多くて多くて・・・。パカン!ってフレームが鳴ったときには少し驚きました。

写真 写真
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 農園の中の道、クリスを追った道、と続いてSt Paulaのオールドタウン、道を間違いそうになりながらもFootHill通り。この通りで自分を動画で撮影する新しい試みを実施します。「えー佐藤です。みなさんこんにちわ」から始まるガイド付きですが、見てると情けなくなるのでさようならです。Foothillは20kmほどに渡って続く、なんというか栃木とか福島とかの郊外の住宅地を思わせるような通り。なんだか懐かしいと思ったのもつかの間。飽きる。道も悪いし・・・。ただひたすら面倒くさい。

 そしてなんとかベンチュラへ。もう何回来たことか。来る前から飽きてる。というか、こっから先は昨日の夕方走ったところで、ただでさえ好きじゃないのに・・・と思ったら、あれあれ、あっちへ行くのか・・・ああ、このキューシートを見ると・・・はあああ。

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こんどは昨日とは逆側の海へ。これを30kmほど行ってその先のCPで折り返して・・・なえるうううう。ちなみにこのキャンピングカーが並んでいるあたりはうちの細君も一回走った時点で「嫌い」になりました。

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 距離感が壊れていたので10kmくらいだろうと思ってたらどんどん続く・・・。まずい、こっちも水が手に入んないぞ・・・。ボトルにほとんど水が無くなったので、飲まないようにして我慢。そろそろやばいと思ったところでCP。キューシートに「消防署にあるXXXをXXXした人は誰でしょう?」とある。噴水を提供した人、かな?と思ってうろうろしていたら、前着していた人がたまたまいて、そこの水場のプレートのことだ、と教えてくれた。公共水飲み場(小さいよ)を寄付した人、かな。

 全てを忘れてベンチュラへ戻る。このまま休まず・・・と思ったけど、それはやめてマクドナルドへ入り最後の補給。「ワレ リンゴ力 ニテ ソ・ウ・コ・ウ チュウ」と打電してチーズバーガーとアップルパイを食う。このときトイレへゆったり行っとけば良かったと今は思う。でもやたらトイレが人気あったんだよね・・・。

 次は・・・ミサイル公園で最大のミサイルか・・・。行かなくても知ってるんだよな。ポラリスだろ。ああ、行かずに近道してえなあ、してえなあ・・・気付いたらミサイル公園をパスしてSanta Rosaを走ってたりしてえなあ。

 
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 残念、ミサイル公園に到着してた。なんかトイレ行きたい気がするんですが・・・。知る限りトイレは30km先にしかないな。もつだろうけど、気持ち悪くなって来たぞ。胸焼けがする。しかも全然スピードでてないし。うーん、こんな平坦(全部で獲得高度4600mくらいかな)なのに、こんなに疲れきり嫌になってるんじゃ、日本戻ったら到底走れないな・・・。しかしもう、ブルベはいいんじゃないかな。もうすこしペースを落として、ゆったりとロングランを楽しむべきじゃないか。好き好んでなにやってるのかわからねえな・・・。

 とか思いつつ、ようやく記憶に在る限り最初で最後のモールへ。人気の無いマクドナルドのトイレをしばらく占有。そろそろ夕方というのに、さっきから陽がでてきて急に暑くなったこともあるので、ウィンドブレーカーなどを脱いでまとめる。


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 さて、Santa Rosaを行きますよ。はあ、嫌だなあ。残り30kmなのに全然終わる気がしない。さっきのミサイル公園で残り80kmだかなはずなのに1/6の夢旅人がジャカジャン!しないよ!どういうこと?さらにさんさんと照る太陽光に日焼け止めを塗ることを忘れていたことに気付きます。そのときハッ!と「そうだ!サングラスを取れば逆パンダを少しでも抑えられる!」とビッグアイディア!サングラスを外し、背中ポケットへ。なんだかわくわくしてきました(嘘)。



 ああ、なにをやってもやっぱりここはつまんねえ!どうも初めに走ったときの辛さがPTSDになってしまっているみたい。登り切り、下り、昨晩のビッグミスコース地点を「正しく左」へ。そして、そして

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 おわった!すっげえ楽しかった!なんでだろう?あんなに嫌だったのに、こんなに嬉し楽しい気分がわき上がって来るのは!うは!シャワーを貸してください。さらにLisaの手料理をいただき、先着のライダーとも少し離しソファで居眠り。起き上がるともう先着のライダーは帰路についたよう。次のライダーはまだ来ていない。折り返しで見る限り、5?60kmほど差がついていたものな。猫もさみしそうにしている。


 Gregにひとこと、と思ったけど誰も戻ってくる気配がないので、帰ることに。今日はあれだけ眠くって速度も最後まで回復しないわ気分の高揚も無いわ、だったけど時間的には35時間35分くらい(たぶん)。いままでの600km中では一番早い(条件・状況が違うので比較にあまり意味は無い)。全部で30km弱のミスコースもあったので、この結果は悪くない。かな?

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 帰路。160kmほどの帰り道、次のことも考えながら走る。350+330+330みたいなコース構成になってるはず。ループ構成のコースは作戦が立てやすい。睡眠をしっかりとる方針で行こう。

 そして・・・Bluedragonさん。すみません、先へ行きます。

 つづかない。
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LA600:4

 「それはあなた、そこの大通りを左に曲がったでしょう?今回は右なのよ。右に曲がってずっと行って、それから戻って来るの。いい?間違ったポイントへはこう行きなさい」

 ということで、残念ながらDNFもできない。まだタイムリミットには遠すぎる。でも少なくとも20kmの手戻り。いままでうろついて部分を含めると30km近い手戻りが僕をうんざりさせる。コース復帰しながら、なんで長袖ジャージをさっき着込まなかったのかとも思う。寒い。すれ違う・・・あの明かりはクリスたちか。ニコルのペースが出ていないようだ。

 


 たどりついたCP・・・今回はCPの番号もふられてない。お湯を汲んでバナナを買ってレシートゲット。10時半。1時間で戻ろう。バナナとお湯のお陰でパワーアップできたようでけっこういい調子で戻ることができる。11時半前に主催者宅(CPです)。スープを頂き、どのくらい寝るか?と聞かれる。少し考えていると、クリスたちは12時半まで、他それぞれこのくらいの時間に起きる予定よ、とのこと。じゃあ僕も12時半に起きます。とエアマットに倒れ込み、足下に荷物バッグを入れて脚を高い場所に保持して寝る。寝ついた記憶はないけど、クリスたちが起きて来た音が聞こえたので目が覚める。目が覚めるということは寝ていたのだろう。

 用意をしていると(けっこう待たされた)、主催者のGregたちが到着。そう、コースが全面的に変わったせいかGregも走り続けている。この人先週は試走で600走ったんだよな。今回は試走できなかったから、自分自身も走って試走ということにするのかな。Lisaが僕のミスコースの話をしている。僕が「いつもあそこは左折だから間違っちゃったよ」というとGregは「俺ももう帰りたかったよ。超マジで」とのこと。

 

 


 さて、睡眠明けのリスタート。っと、向こうから誰かやってくる・・・つうか、この通りを向こうからやって来る理由はただひとつ。その老サイクリストは「このCPへの道がみつかんねえんだ」と。御愁傷様。そのCPは反対へ走っていかねば・・・。とりあえずスタッフと相談したほうがよいという話にして先へ。たぶん、DNFになるんじゃないだろうか。このあと寝ることを考えるとタイムアウトしないことは難しいだろう。

 く・・・くらい。月は満月だけど、それしか明かりが無い。注意は受けていたけど・・・というほどの暗闇。まあ、サンディエゴブルベシリーズもたいがい暗すぎるので問題無し。かな。問題は眠気。ときどきグゥラッと眠気が脳の機能を低下させる。いままで走行中にこれほど眠くなったことはなかったので、大変に困る。ここで離されたら夜が明けるまで震えて待つしかない。震える理由はあって、寒い(寒いんだよ)のと犬。犬がすごい。幸いにも完全に放し飼いになっているのはいなかったのだけど、真っ暗闇の道路脇から「ガウガウガウガウ!ガシャンガシャンガシャン!」と自転車を追いたててくる(しかも並走しているようだ)。一頭や二頭ではない。明らかに10頭くらいいそうな所もある。しかも、こっちは奴らが閉鎖環境にいるのか、どこかに出入り口が在るのかわからない。で、すごく大きな犬っぽい(明け方みかけたら秋田犬みたいな大きさばかり)。

 


 闇の丘陵地帯をぐるんぐるん回るようなルートの後、ベンチュラ北のモールへ。モールというかなんというか。つうか、ここはフレッシュのとき何か投げつけられたあたりだ。レシートをゲットする。クリスが何かを食べ、僕が体育座りで省エネモードに入っていると、ニコルは盛んに「ここはすぐでよう。やな感じだ」と言う。しってる、やな感じだよ、このあたりは。何台か無軌道な若者たちのクルマが在って、ニコルは何か声をかけられたらしい。クリスがベーグルを食い終わる前に彼女は出発。ちょっと先の幹線道路の脇で小用を足しているとクリスがやってきて「あれ?ニコルは先に?」と早合点して追い上げにかかる。声をかけても届かず、必死に追う僕ら二人。次のCPまでは約50km。20kmこの幹線道路で、その先は農園の続くゆるやかな丘陵を30km。曲がる回数は片手で数えられそう。しかもまた同じ通りを戻ってくるはず・・・。今回はこういった単調な直線をずーっと走る、CP、それを戻る、というパターンが多いようだ。非常になえる。お使いRPGみたいな気分。急拵えのコースだからいたしかたない。計算しやすいしな。でも・・・本気で萎える。

 15kmほど走ったところでクリスが待っていた。ちょっとして田園地帯。だんだんと夜が白んでいくが、霧がでてきて寒い。自転車のフレームも水滴で覆われている。かなり濃厚な霧のようだ。30kmの田園の最後で僕は脱落。彼らに少し遅れてCPへ。去年の600の最後のCP。あのときはここから50kmだったけど、今日はまだ170kmほど残っている・・・。

 CPで飯を食っていたクリスへ「僕はここで寝る」と告げる。やっぱり眠すぎる。「このCPはどこだかわかってる。去年の最後のヤツだろ?」「ああ、あのときは風がすごかったな」と。「本当にこんなところで寝るのか」「うん。ここまでありがとう」。クリスとニコルは去った。僕はコンパクトな体育座りで眠ります・・・。ぐう・・・。


つづく

LA600:3

 彼らについて走ります。ここからJonesさん(主催者)の手前までは過去に何度も走ったコースと同定できるのでガイドは必要在りませんが、なにせ単調で飽き飽きしている道程でもあるのでひとりだと辛いのです。あと風対策。町を抜け、海沿い。クリスが前を引きます。ニコルが続いて、僕が後端。ニコルが遅れると僕が入ってクリスまで引っ張ります。ここも40kmくらい海沿い一直線。行ってマリブまで帰りもまた40kmあります。同じ道を。すでにうんざり。マリブへ向かって走る途中、道ばたの子供たちから「ホエール!」という声がかかりますが、残念、どこにいるのかわかりません。クリスはわかったようですが。過去にはイルカの群れが近くをはねてたのは見えたんだけどなあ。

 マリブはショッピングセンター。ここでも30分ほどの休憩を取ります。そしてレシートをとって40kmの帰路。クリスを先頭にして僕、ニコルと続きます。ニコルは自転車の調子もおかしいと訴えていて、遅れ気味。彼女が遅れると僕もあわせて遅れてクリスまで引き戻します。ある意味インターバル。クリスは完全に同じペースで走り続けます。いずれにしろ、速度はよくわかりません。速度など矮小なことです。走る意思、それだけが最後に残
る何かなのです。

 

 

 


 そこから内陸に入り・・・一番つらいんだよね、こっからが。だいたいこんなイメージが続きます・・・。30kmくらい・・・。


 そして残り30kmくらいからSanta Rosaという長く緩い登りになります。どのくらい緩いかというと、アウターで登っていけるくらい。ここで僕が先頭にたち何かに憑かれたように高いケイデンスでみんなを引っ張ります。自分でも驚くくらいすごい勢い。このSantaRosaの16kmくらいは頑張らなきゃかっこつかないな、と思いつつ残り1.5kmくらいで謎の汗がぶわっと吹き出して減速・・・こ・・これは・・・寝汗!?眠い!いきなり超眠い!ニコルがここまでありがとうと言って追い抜いていきます。さらにクリスも。そして自転車の上で寝落ちしそうな僕。だめだ。これはいけない。クリスは男がちぎれたときにには黙って去る男ですので、僕は孤立しました。まあ、このあたりはわかってるだろう?ということもあるのでしょう。主催者の家の前に一個CPが設定されていますが、たしかに何とかなるはず。たぶん、主催者の家を一旦行き過ぎてしばらく走り、CPによって折り返すという感じなはず。

 11時前には主催者の家に寄れれば、と胸算用。睡眠を取るかどうか悩んでいましたが、GPS問題、ルート問題とこの眠気では寝ること決定。決定はいいけどまずは次のCPへ・・・。

 CPがない・・・。全然ねえよ?人に・・・聞こうにも歩行者なんかいねえ。陽が落ちたんだからなおさら期待できない。GPSで検索。その通り名はこの市内にありません。iPhoneで検索。同じ通りが20kmほど先に在ります。いやいや、それじゃないだろう。同名なだけだ。いくらなんでも遠すぎる。たしか・・・あっちにアムトラックの駅が在って、すこしばかり店が在ったはず。まだ開いてればいいんだけど・・・。数マイル走って駅前の地元スーパーへ。この・・・地図に書いてあるここへはどうやっていくの?ヘイブラザー!ちょっと戻って向こうへ行けばあるぜ!すぐそこだよボーイ!ありがとう!

 夜の町は暗闇の中で無軌道な若者がたむろっていて、ときどきちょっかいをかけてきそうで怖い。それでもちょっと戻って向こうへ行くと・・・やっぱり無い。まずマデラ通りを・・・なんとかショッピングモールの中に一見だけフローズンヨーグルト屋が開いているのをみつける。そして聞き込み。なんだ、それはすぐそこだよ、と言われる。どうやってみても「すぐそこ」には何も無い。ついに諦める。もうだめだ。ムリ。異邦人が地図もメーターも無くルートスリップだけを見て走るのは難しすぎる。DNFしよう。主催者の家はここから5分もかからない・・・。DNFしたい。ああ、DNFする理由ができてよかった。「ここの前のCPの位置がわからないんだけど」ってなんて言えばいいかな。そしてI abandon to continue this ride、でいいのかな?

つづく
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LA600:2

  
 


 終わらない続いていくサバイバルダンシングしながら、「あと5kmなのに」と登り続けます。水が、、、なくなってきたよ?気温も絶賛上昇中(標高があがっているので助かってますが)。ところどころで「サラサラ」という音が聞こえます。水かな、と思うと道ばたの斜面(というか崖というあ法面)が崩れ続けていて砂の音がしてるのね。日本だったらコンクリ吹き付けなんかして抑えちゃうんだろうけど、こっちではそのままむき出しだから崩れ放題落石し放題。空き缶くらいの石がゴロゴロしてたりします。もろいからクルマで踏めばくだけるんだろうけど、ダウンヒル中に自転車で踏んだらやばそう・・・。

 さて、水を無駄遣いしないようにしながらも、きっかりなくなったところで折り返して来た先頭集団とすれ違い。「Very close to!」と叫ばれたので、がんばると本当にすぐ先にCPがありました。標高1500。通りすがりのサイクリストとスタッフが談笑しているところへ突入。時間とサインをもらいます。あと水とクッキー。スタッフとサイクリストの話は「なんでそんなことしてるの?」というようないつものやつで「クレイジーなんだよ」というお決まりな流れ。ぼんやりみていると「おまえもクレイジーなんだぜ!」って言われたので「誰も理解してくれない」と返すと「ほんとにそうだ」と笑ってもらえた。なにせみんな昨日まで「火災地帯を抜けるのにはどのようなマスクが最適か」と議論してたものな。主催(のGregの細君)のLisaが「そのような危険地帯は安全と健康のためにルートにしない」とコメントするまでは。

 

 


 下ります。来た分だけ全部下ります。ふもとまで下るとだいたい200km地点かな。60km以上登って来たわけで、登り返しやひどい舗装なんかを考えても平均30kmで2時間。爽快きわまりない自転車乗りの最高の時間の始まり。

 しかし、ここまではGPSなくても多少の土地勘だけでなんとかなったけど、こっからが心配。心配しつつも、考え方を変えてみれば、もともと最古のブルベライダーたちはサイコン(メーター)すらない時代にブルベをしていたはず。舗装も自転車の性能もはるかに悪い時代に。で、あればGPSもメータも無い今の自分は当時の彼らなみにシンプルです。そして今回はどのようなコースを走るのかも事実上よくわかっていない。キューシートにまともに目を通してさえいない。なんという無駄と虚飾を排したサイクリングなのか。どこへ行く、いつまでに行く、どれだけ走った、いまどのくらいの速度なのか、そんなことさえわからず、わかるのはただ自分が走っているということのみ。

  

 なにかが今心の中で芽生えようとしています。すると一陣の風が吹き過ぎ、キューシートを吹き飛ばしました。僕はそれをひろい、フロントバッグへつっこみます。するとどうでしょうか?もはや道順すらわかりません。ただ、そこに在って風を切る感覚のみが自分の存在を確認させてくれています。今ここに新たな自転車”道”が開かれました。

  

 しばらく走ってたら、迷子になりそうなのでやめました。せめてキューシートは必要です。ベンチュラの町外れまでおりて来たら向かい風になっていて面倒くさく、だらだらとしているとクリスとニコルが追いついて来たので後ろにくっつきます。二人ともPBP完走者です。しかしクリスはほんとうに全ての南カルフォルニアのロングライドに出場しているんじゃないだろうか?そして圧倒的に速いんですが、女性がいると必ずエスコートにつくのでそこが狙いめ。夜間が危ないから女性をカバーしているのだと思うのですが、男がちぎれたときには全然気にしません。エンタープライズ号のように去っていきます。

 ニコルは肩をいためているのか鎖骨を折って回復期なのか、調子が悪いということなのでちょうど僕がついていけそうなペース。とりあえずベンチュラで昼飯を、ということでモールのスーパーで買い物をしてゆったり休みます。

 


 いやーちょうどこのくらいまでが楽しいんだよなー。本当に。

つづく
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LA600:1

 サンタバーバラの山火事のせいで、ルートが全面見直しになった今回の600。メーリングリストにぽちぽちあがる情報によれば、その時点で想定されているのはMagoo's 200kとGrand Tour(200K)をベースにしたふたつの200kループとOjaiという町へのルートを使った全部でみっつのループを擁するルートになるとのこと。でも、すべてはスタートまでわからない。スタート地点さえスタートの24時間内に再設定、目的地ルートすべて不明な「ミステリーブルベ」だ。これいじょう待っても仕方ないので、上記の情報をもとに準備してものすごく早く寝る。朝1時半起床。なんだかワクワクしてきたぞ。

 4時、現地到着。ブルベカードはなく、キューシートに到着時間など記せとのこと。キューシートも枠もないただの箇条書き。ざっとみると三つではなく、ふたつのループらしい。400-200かな(かなりあとで350-250と気付いた)。あ!しまった!GPSのブラケットが無い!しかたない、フロントバッグへ入れて走るか。

 


 4時半、真っ暗闇のなかスタート。1ループ終了時に着替えを追加すればいいと思っていたので薄着。明るくなるまでの辛抱(だけど夜はやばい)と思って我慢。参加者は20名弱かな。漆黒の中集団で突き進み(コースがわかんないから助かった)、ベンチュラの町でいつものサイクリングロードに入ります。その先まで先頭集団にいたけど、うねるようなアップダウンがあるところで無理せず離脱。

 どんどんと山を登っていく。へーこんなに登りが続くとこあったんだーとか思いながら。しかしところどころの住宅地では道が悪くつらい。今回のコースは全体的に舗装の悪いところが多く、サドルは完璧に振動を吸収してくれたので尻は大丈夫だったけど、左手と腕にしびれが今でも残っている。はじめて直江津に行ったとき以来だなあ。

 そして寒い。霧が酷くてウェアがしっとりと濡れて来ている。風はあまりないようだし、登り(ゆるやかだけど)なので体温が奪われて困ることも無いけど、寒いのは辛い。

 そして僕の自転車 鉄血長征号にはGPS以外のメータがついていないので、距離をみるときも速度を見るときもGPSをいちいちフロントバッグから出さなくてはならない。しかも距離は小数点以下を表示させていないので、けっこう大雑把。それでも大きくミスコースすることなくMaricopa Highwayという長い登坂へ辿り着いた。ここを登り切ったところがCP1なんだけど、えーと「直進 30.1miles」ですか。えーと、40kmくらい?45kmくらいか(48.5kmくらいです。最近脳内換算が適当)。

 

 


 登ります・・・登ります・・・。途中でスタッフカーがやってきます。「お前の前に誰かいる?お前が先頭だと思うのだけど?」「いや、3人くらい前に」「OK!見てくる」。実際には前を走っていた連中は僕を置いてった直後のローカルなお店にでも寄っていたようで、この時点では僕が先頭のよう。景色が日本っぽいかなーとか思いつつ楽しく登ります。斜度も緩いし。

 標識に標高700m(たぶんあってる)という表示。いやーアメリカにもこんな長い登りがあるんだー。ごめんよ、とか思っていたのは初めのうち。いくらなんでも単体で48kmは長過ぎるだろ。大雑把すぎるんだよ、アメリカは!畜生!トイレや店どころか人家すら全然みあたらず、標識という標識はとりあえず「撃たれてる」ほどの田舎。というか射撃練習してる奴らもいるし。トイレはまあ、道ばたですますとして水は・・・どうするのかな?まあ、700mも登ったんだから、そろそろ終わりだろう。南カルフォルにあ的に。

 



 終わらない終わらない。やがて先頭集団に追いつかれました。たわいないおしゃべりを聞きつつ、質問にはこたえつつ、段々とおいてきぼりくらいつつ。彼らのひとりが「今大体54miles地点かな」と言うので(へえ、CP1が70miles地点だから、あと5kmくらいでCP1か。頑張るぞ)と思います。もちろん、全然間違ってます。距離感が壊れ切りました。それはさておき、標高1000mになったあたりで彼らが道ばたに自転車をとめて撮影してます。覗いてみると、へえ、いい感じじゃん。僕も追い抜きながらパシャリ。なんか松姫を思い出さないでもない。

   

つづく
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