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【落武者魂】 09 SanDiego 400km

落武者魂

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09 SanDiego 400km

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人情のSD400k:後編

 おいつけません。つうかどうも農場っぽくって木立があるのか前走者のライトが見えなくなりました。でもこのあたりがWATER STOPのはず・・・21時前に到着すれば食事のできる店があるとあった。けど犬の吠える声しか聞こえない。行き過ぎたかな、と戻ったり。「WATER STOPはどこ!?」と半狂乱になって叫ぶものの、犬がどこかのフェンスにガンガン当たる音しか返答は来ません。ここから、現状の物資で次の街まで行けるのか!?たしかRANOMAの前にSanta Ysabelがあったはず。スーパーとレストラン、雑貨屋がひとつづつ荒野にたっている交易所みたいなところだけど、そこでなにか手に入るかも。50kmくらい?

 今日は新月が近く、ほぼ完全な闇。不安は募りますがやってみるしかない。携帯?つながりません。でも最悪路肩で倒れてればマイクが助けに来てくれる・・・野犬に食われる前に頼むな、マイク。

 そこから8kmほど走ったロードサイドになんか明かりが。おお、ドライブインだ!バグダットカフェのようなドライブインがあって、ロードバイクが何台も。そして彼らが。「ハンガーノックです・・・(ボンキングですね)」といって挨拶。ここは飯が食えるからしっかり食えと。店はにぎやかでスターウォーズにでてくる酒場みたいな感じ。リストランテの方へいってカウンターに腰掛ける。ウェイターが何にする?と聞いて来たので「おすすめで、すぐできるやつ」「パスタ?スープ?どんなのがいい?」「パスタ」「OK」。

 トイレへ行き、お冷やをボトルへつめ・・・待ち時間を無駄にしないように。ここからは一人旅だ。と決意を固めていく。「また会おうな」と誰かが言う。「またね」。


 ふと、アントニー夫妻が両サイドに座ってくる。「ねえ、どのくらいで走るつもり?」「20時間から24時間くらいで(注:まだタイム的には20時間以内もいけそうな感じでした)」(どのくらい休むつもり?と聞かれたのかも)。「どうする?私たちを見送って次のチームへ合流する?私たちはあなたを待つのは苦じゃないんだけど」「でも、僕のペースは遅いから・・・(日本人的?)」「いい?私たちは待つのは苦じゃないの。ゆっくり休みたいならそれでいいし」「正直なところ・・・みなさんと一緒にゴールしたいんですが」「OK!それでいいのよ。待つわよ。大丈夫!もう注文した?ミートボールパスタ?ミートボールちょっと頂戴ね」。

 のびまくったアメリカ風パスタをかっこみ、外へ。待ってくれている皆に「ありがとう!」と言うと、あるサイクリストが「ようやく笑顔がもどったわね」と。よっぽど酷い顔をしてここに着いたんだろう。お客さん扱いだろうけど、仲間としてくれたような感じが。ありがたすぎる・・・。



CP3 Ranoma。ようやく文明へ帰って来た。HEMET郊外からここまで100kmにわたって信号無し。ペースは相変わらずゆったりでストップも多くまったりした感じ。さすがに疲労は隠しきれず、「I got tired」とつぶやいて脱落する女性ライダーにクリスとつきあって並走する。彼女が「止まって!」と叫ぶので何事かと思ったら、リアのトランクからRedBullを取り出した。そんなの積んで走ってるから疲れるんだよ!(w

誰もGPSを持ってないので、ときどき立ち止まっては道が正しいのか協議する。手戻りも少なくないけど、独りじゃないってのはいいねえ・・・。このあたりから胃腸がおかしくなってくる。前からも後ろからも何かでてきそう。つうか腹を食い破ってなにかがとびでてきそうな・・・ウェップ。


最後にPCHへ戻ってからは、それぞれ自分のペースで走り始める。結果は21時間50分。一緒に走ってくれた皆に感謝。主催者のマイクに感謝。感謝感謝の嵐の中、帰路につくのでした・・・。

おまけ:
こちらには深夜開いているお店は多くありません。ガソリンスタンドくらい?それも郊外には多いわけではなく、じゃあトイレはどうすんだと。と思ってたら小休憩のたびに誰かしら「ティンコー!」と叫んで野ションしてました。性別問わず。でかいほうはさすがにできないと思いますが。
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人情のSD400k:中編


のどかな田舎道です。今日はゆるやかに登ってワイナリーで有名なテメキュラを目指します。


暑いお!


主催者のマイクです。こうやって先回りしては応援を繰り返してました。ありがたいありがたい。


登って下って・・・新兵器のリア29Tが火を吹くぜ!


登ってゆるやかになって登って・・・。あの先はもっかい登ってテメキュラへ下ります。29Tが火を吹きまくり。さすが大口径、この程度の登坂なんざブリキ缶だぜ。


CP1(100km)からCP2(160km)まではほぼ平坦です。このあたり今回唯一の平坦エリア。6人集団にまじって走る・・・あれ!パンクですか!まじかー。

・・・脱落・・・。


脱落後の顔。一気に余裕が無くなりました。ここまででフロントバッグに入れていた補給食は食い尽くしたし、水は足りなくなるし・・・。パンクの原因は木のとげ?がタイヤを貫通していました。すごく小さいヤツが。水が無い水が無い・・・。あせりのせいか、ミスコースを繰り返します(結局16kmも多く走りました)。


暑いお・・・。

CP2、HEMETコントロールへは午後3時すぎに到着。さっきまでいた集団がでていくところに滑り込み。ドロップバッグ回収とライト取り付けとか写真におさめる余裕はありません。挨拶もそこそこにライトをくっつけ、ドロップバッグを背負い、アントニー夫妻が出発するところへ食らいつきます。ひとりでルートファインディングは怖すぎる!とくにここから次のCP RANOMA(300km)までの荒野でミスコースしたら死ねるから!



CP1で「こんなに日中暑いのに、夜は氷点下前後なんて信じられないよ」と主催者のマイクに言うと「砂漠の山間部だからねえ」と言われました。乾燥しているというのも善し悪しですね。だんだんと山間に入ります。


沈み行く夕日。気温がぐんぐん下がっていきます。


あの山の向こうはパームスプリングスのはず。


すこしづつウェアを着込んでいきます。稜線のためか風が強く厳しい山岳になってきました。とある登りでアントニーが「incredidable」とつぶやきます。「信じられん」と訳すより「やってられねえ」という感じ。

この荒野の前半終わりくらい、まさに陽の光が完全に消え去ること、僕らはクリスたちのグループに追いつきます。彼らが峠の上で休憩しているところに。多分、ある程度ペースを落として待っていてくれたんだと思いますが。そこで急いですべてを着込み、6人グループになって走り始めます。ここまでで220kくらい?半分はすぎました。

彼らといくつめかの峠を登っているときに、腹がぐうぐうなります。WATER STOPが指定されていて、そこまで20milesほど。走りきれるだろう、補給食に手を付けないでいました。厚手のグローブでは食えないから。前のサイクリストが「standing!」とダンシングを開始、前後でも同じ声が(ダンシングすると速度変化が起こるので回りに警告するわけ)。

僕も腰をあげようとするのですが、あがりません!やばいので列から離れて後ろへ回り29Tに火を吹かせようとしますが不発。脱落していきます。おかしい!いやおかしくない。エネルギー切れですか?見送る僕。でも今回のこの見送りはいつもの見送りとわけが違う。この荒野で異邦人が夜間一人きりというのはどういうことなのか。しかし力が出ません。平坦な道にもどっても、足が回らないというか、自転車のバランスとっているのに危険を感じる始末。つうか倒れ込みたい。俺はこんな荒野でひとり死ぬのか。

と思った瞬間、右手のグロープを歯で食いちぎらんばかりにひっぺがし、ちりちりと痛む寒気を鈍感力でカバーしてフロントバッグの食い残しをあさります。食べ残しのClifを噛みちぎり、嚥下し、さらに猛然と右手はバッグの中をあさってCP2で積み込んだジェルを一本、二本と口へ流し込みます。うまい!パワージェルがうますぎる!目に涙があふれる始末。パワージェルがこんなにうまいなんてありえない!さらにバッグの下にたまっていたパン屑なんかも指にひっつけてなめようと思いますが、それはなんとか思いとどまり、しかし自分の意思を超えてバッグをかきまわす右手に驚くほど。

そうこうしているうちに、糖分の一部が回り始めたのかヒットポイントのバーが一気に回復。ガシガシ踏み込んでいけます。遠くに赤い点がちらちらと見えることがあるのはまだ数キロしか離れてないってこと。WATER STOPで大休憩だろうからおいつけるはず!

人情のSD400k:前編

 与えられた条件と持ち駒とを勘案していかに目標を達成するのか、という遊びはけっこう楽しい。決められた日程・コースをルールに従って時間内に完走するためには、自分自身の力も考えていかにすべきか、というのがブルベの面白みの一つだと思う。どこまでは力でねじ伏せられるのか、ねじふせられないならどう対処するのか。今回のSDランドナーズ主催のブルベ、HEMET400kでのチャレンジは30度にも達する寒暖の差と、120kmにも及ぶ荒野の横断。与えられたヘルプは「片道ドロップバッグ」、160km地点のCPで物資の受け渡しだけはするよ、とのこと。

 個人的なターゲット時間としては20時間以内。自転車はネオプリ「鉄血長征号」にする。フロントバッグやライトを取り付けているとやっぱり結構重い。そりゃそうだ。総重量でアイドルの1.5倍以上になるからなあ。それに防寒衣料まで含めるとこないだのダブルセンチュリーの時の2倍の重さを覚悟しないとなるまい。うーん。とりあえずC2.1Eを外してHEMET CPで受け取ることにする。これで500gくらいは軽くなったはず。補給用のジェルも減らしてドロップバッグへ。

 ドロップバッグは片道とのことで捨てられるか持ち運びが用意なものがいい。HEMETで受け取るときにはまだ気温は30度弱ある可能性が高いので、すぐにウェアを着込めないだろう。つうことは背負って走れそうなもの・・・うーん、東京シティサイクリングでもらったサコッシュ?のようなものにつめる。みっちりと。あとは頑張って眠って朝4時半に起きるだけ・・・。

 
 スタート前に恐ろしいことに気付いた。GPSに地図が入ってない。つまりルート検索ができない!キューシートだけで走るんですか?ええ・・・と嘆いていると「やあ、それがリアルランドナーだぜ」と言われる。まあ、GPSを持ってる人が今日の参加者にはいません。たった14人ですが(スタッフは日中二人、夜間は主催者のみ・・・えらい)。


スタートからしばらくは距離合わせの小ループみたいなコース。GPS無しでの単独走行は死にそうなので、Chrisのグループにくっついて走る。基本的に単独走する人はいない。特に女性だけで走ることは無いようだ。このグループは女性が多いのでペースがゆるくって助かる・・・。


LA600kmでRAAMチーム(クリスたち)が去った後やってきたPBPフィニッシャーのアントニー夫婦がいた。彼らには今回感謝しきれない。


オーシャンサイドの街。RAAMスタート地点の手前です。


奥に見える突堤の付け根がRAAMのスタート地点なんだそうです。


ひとつだけ語れることがあるとすれば、平野の川沿いサイクリングロードは世界のどこにいってもつまらない場所。だんだん暑くなって参りました。


サイクリングロードの終わりのところでトイレ休憩。自転車用のサングラスも忘れました・・・トホホ。気温がぐんぐん上昇してるので長袖ジャージはぬいで後ろのポケットへ。気温5度対応のプレミアムウィンドタイツは脱げません・・・。

つづく

[修正1]SD400(HEMET400)予習



今週末のELCAMINO DOUBLE CENTURYが無事終えられたら、その翌週はSD400。そしてその翌週はLA400。320、400、400、というチャレンジは僕にとっては過酷。世の中には600、600、600という人もいるらしいけど。とにかく故障は避けたい。

で、ダブルセンチュリーは受付でキューシートを渡すという恐ろしい話なので予習ができない。しかたないのでHEMET400の予習をする。

このブルベは今のところは不安は少ない。なにしろスタート地点が家から近い(1時間くらい)! 獲得標高も3000mちょっとと400kmにしては少ない。ただ、ずっと高地を走るので細かいアップダウンと気温には注意が必要そう。

後半にあるLAKE HENSHEWから先は下り基調という記憶なので、そう考えて全体を見ると「楽じゃん」って気もするが、この季節の深夜の下り基調ってどんだけ寒いんだろう。ついでに新サドル投入予定。不安要因はそのあたり。ああ、PC3からPC5までの200kmくらいにわたって、ろくな人間居住地が無いのは最大の不安。ガソリンスタンドもモーテルも何も無い地域だぞ、このあたりは。

ちなみにツアーオブカルフォルニアのコースを囲むようなルートです。ランス降臨望む。
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