アクセス解析
【落武者魂】 09 Magoo-s Ride 200k
fc2ブログ

落武者魂

L  O  S  T     S  Q   U  A  D  R  O  N  .

カテゴリ

検索フォーム

09 Magoo-s Ride 200k

2008/12/11  Magoo's Ride 写真集
2008/12/07  Magoo's Ride 200k

Magoo's Ride 写真集

他参加者が写真をアップロードしてくれた。このコースは「TVとか映画がよくロケ地に使ってるから、デジャブがあるぜ!」というほど景色が良いコースなんだそうです。でももう麻痺してきたのでわかりません。



スタート前のひととき。早朝営業のスーパーマーケットです。皆さん自転車は結構重装備ですね。でもだまされません。またきっとRAAMerが来る。


多分、序盤の登り。すごい向かい風。


下り。素晴らしい下り。景色サイコー!(砂漠だけど)


素晴らしい追い風。こんな南カリフォルニアでこんな立派な川は少ないです。


Venturaの街。メインストリートがビーチに突き当たるところ。Tour de Californiaのジャージです。いつなんだろう?知らんがな。


海岸線を走ればヨットハーバー。超金持ちばかりですね。みんなクレジットカードで買ってるんだと思います。もうこの国は後戻りできません。


やあ、僕です。どこにいるでしょう?


いよいよPCHへ・・・。ちょっと小さいですが「ミサイル児童遊園」が奥に見えます。


タンデムのパンク修理。このホイールはドラムブレーキがついてます。ここでの会話は「○○さんはここを走りきって『えーアップダウンなんかあったけー?』とか言うのよー」とかいうものです。まさか・・・ゆ○さん!?


海岸線が30kmほど続きます。そして・・・折り返してまた30km!


先頭のタンデムの後部席からの撮影。後部席は自由です。で、この辺を見下ろしたらイルカがいましたよ。


そろそろ折り返し。125km地点です。タンデムの後ろで超ラクチンでした。


あと30km。UCチャネルアイランドだったけかな。このあと10kmで水切れダウン。


ゴールを迎えてくれたぬこ。


そして戦勝国のブルベ(じゃないけど)打ち上げ会。
スポンサーサイト



Magoo's Ride 200k

なんやかんや言っても集合場所まで90マイル、つまり150kmくらいあるのは辛い。集合時間は朝6時。できれば5時半とのこと。高速をぶっとばすことにして朝4時に起床し4時半に出発する。1時間でつくかな?

残念、ロサンゼルスのあたりで道に迷い、下道を彷徨。20分ほどを失ってぎりぎり6時に主催者のgregさん家に到着。朝から家族総出で受付をしている。お子さんたちも(まあ二十歳すぎてる方々ですが)親切に受付を手伝ってくれている。自転車を降ろしたりいろいろと準備。自転車はアイドル。距離が短いのと、前回の600kmのことを考えるとPBP、RAAMクラスのサイクリストがガンガン行くのについていくにはもはや重戦車となりつつあるネオプリではムリかなと。

あわただしく準備して本当のスタート地点へ。走って数分のショッピングモールにあるVONSで紅茶と菓子を食う。レシートを受け取る。スタート地点でも。外にでてしばらくするとサイクリストたちが集まってくる。今回はBobbiというこれまでのこの地域のチェアマンだった方が中国へブルベ団体の手伝いのために引っ越すことになったこと記念のライド。ブルベではなくパーマメントという種類のライドだ。

パーマメントって何?っていうと完全自己申告のブルベとでも言うんだろうか。団体ごとにいくつかのコースが設定されていて、それを選んで走る日付を自分で決めて主催者へレジストレーションを行うと、パーマメントカードとキューシートが送られて来るので、あとはがんばれという感じ。CPは当然すべて無人なのでレシート。あと今回はinfo controlなるものがいくつか設定されていた。これは「○○にある看板に書かれている文字は?」などといったクイズみたいなもの。これも行かないとわからないからチェックの代わりになるというわけだ。

6時半にスタート。さすがにこの時期は冷える。とはいえ昼間は気温があがるだろうと見越してウィンドブレーカーでしのぐこととする。コース的にいきなり登りだから、そこさえ越えれば明るくなって暖かくなるだろうと期待。しばらくは十数人の列車で走る。今日はBobbiの送別ライドなんだからみんなで後ろを走るよ!とかいう冗談が飛び交う。すぐに登りにかかる。この登りは600kmブルベでも登ったな。というか今回のコースは600kmブルベの終盤200kmとほぼ同じ。あれより景色重視になっているといったところ。

この登りは、大垂水峠より長いけど斜度は緩い感じ(もう随分登ってないからわからないけど)。で、今日最大の峠のはず。記憶によれば今日の終盤に峠っぽいものはあるけど、今登っているのがいちばん「らしい」な。

猛烈な向かい風(ハンドルがふらつくくらい)と登りに苦しみながらも、アイドルパワーでぐいぐいと行く。僕の前には3人。振り向くと誰もいなくなっている。タンデムの人たちにつきあっている集団はなかなか登って来れないだろう。

そしてあいかわらずEdge705は微妙。どうもルートをインストールして、ルートナビを実行するとゴールまでの最短距離を計算してくれるっぽい。本当にありがたいことに、スタートとゴールが同じだと、スタートしばらくすると「Uターンしろ」とほざきだす。ふざけろテメー。しかたないのでキューシートを背中から引っ張りだそうとすると、無い。あれ、どっかに落としたかな・・・。まずい・・・。

ピークをすぎて下りへ。この下りはむちゃくちゃ景色がいい。日本のうっそうとした山もいいけど、こういう広大な景色を楽しめるのもいいよな(段々洗脳されてきました)。幾重にも連なる九十九折の道を駆け抜けていく。まずいことに前の人たちから距離が開いてしまった。地図もルートもわからぬ僕にとってはちょっとしたピンチ。平坦に戻って左折。ああ、見えなくなっちゃったよ。でも単独になっても追い風なんでぶんぶん進む。

ちょっと行き過ぎたり、関係ない曲がり角を入っちゃったりしながらも、長いストレートで前走者の影をみる。なんか教会に寄ってるようだ。そういえば第一info CPは教会の名前だったはず。彼らが出て行くのと前後して僕が教会に到着。Birdsdaleという教会名を確認して再スタート。一人旅。

農場の間の一本道をひたすら走り続け、ようやく市街地へ。早朝の町は静かだけど、クリスマスの飾り付けは目立つ。商店街の空き家はこの不況のせいか、その前からか。見知った道へつながる。600kmの最後の方に通った道だ。よく覚えている。あのときは向かい風と疲れでへろへろだったけど、今は35km/hくらいでするするするっと走っている。疲れの蓄積って大きいんだなあ。どうすれば疲れの蓄積を減らせるんだろうか?

懐かしのVenturaへ。ここで問題発覚。このへんで第一CPのはずなんだけど、見当たらない。しかたないので、この辺かなと思うモールをうろうろしたり人に聞いたりするが埒があかない。困る。道で待ってみたりする。来ない。Edge705さんに地名検索があるか確認。あった。これを便りにしてみよう・・・。

なんとかCP1へ到着。あれーなんで今頃来たの?みたいに皆に言われてしまう。急いで水を買いトイレを済ませる。飯は食えないけど、さっき補給食を一個食っといたからなんとかなるだろう。BobbiやGregたちと再スタート。おそらく全員いるんじゃないだろうか。いや、ほんと助かった。この集団にいれば大丈夫、なはず。

ビーチ沿いの道へでる。以前に走ったときは真夜中だったから不気味なだけだったけど、本当に景色のいいところだ。公園の入り口に巨大なジャージがつるしてあったので何かと思ったら「ツール・ド・カリフォルニア」の看板だった。いつ開催するんだろう?まあいいや。そこからしばらくは海を見ながらの快走サイクリング。あのときは眠くて眠くて、一瞬睡魔に落ちちゃったりしてたなあ、とか思い出す。

今日は天気もちょうどいい感じで、空気も熱くなく、しかも集団にはタンデムが3台もいる。だいたいタンデムは集団前方にいてみなを引っ張ってくれる。双発複座の彼らは平坦路なら圧倒的に速いし、ナビのおかげで航法もばっちし。こっちは航法のことなんか考えずタンデムについていくだけでOKという寸法だ。

海岸沿いの町をヨットハーバーや発電所なんかを見ながら駆け抜けるとPCH、このブルベ団体の名前でもある「パシフィックコーストハイウェイ」へ出る。現在では5号線に主幹線道路の座を奪われているものの、こちらも景色の素晴らしさから観光道路として生き残っている。

そのPCHへ入ったところでタンデムが一機パンク。僕も含め数人がそれに付き添う。メイン集団は先にいってしまったので、これからを考えるとそっちへついてった方がよかったよな、と思わないでもなかったけど、タンデムの機械を見る機会もあまりないのでせっかくなので。彼らのタンデムは後輪にドラムブレーキ?のような機構がついていて、それで制動力を出しているようだ。タイヤは30cだとか。荷物の搭載やらを見ていると結構重そう。タンデムの速さは純粋に空力によるもののようだ。登りはほんとに弱い。

修理して走り出す。しばらくして後続を待とうよという話になってまたしばらく休憩。自己紹介が始まる。というか僕だけが新参なので僕紹介が始まる。日本人だとわかると「僕日系なんだ」「わたしも日系なんだ」と6人中3人が日系(あるいは日本人)と判明。判明してもどう反応していいかわからない。日本語は話せないし・・・。アメリカへ移るときに初めのブルベについてやりとりしてくれた広報担当のFosterさん(男性)が日系というのには少しびっくり。あとLindaさんという女性。小柄な感じの人なんだけど、彼女はPBP参加者だと後で聞いた。#多分Fosterとその嫁さん(タンデムなので)も。つうかPBPerじゃない人を捜した方が早いのか?もしかして!

そうそう、前はまだ陽が出る前だったので気づかなかったのだけど、PCHに入るところにある海軍基地の入り口に小さな公園があった。そういえばそんなのあったなあ、と思い出した戦闘機2機が展示されているのだけど、そのまわりに小さな何かが。V-1みたいなのとか。レギュラスとか書いているのも。どうもアメリカ海軍歴代のミサイルがずらり展示されているようだ。でも見た目はまるで児童公園のよう。というかそのもの。児童公園にある遊具というかオブジェがトムキャットだったりレギュラスだったりする感じ。ありえねえ(w

さて話を戻してPCH。さっきタンデムのパンク修理をしていた間、女性陣が「○○さんって、ここ走るとき『アップダウンありますよね』って話をしたら『アップダウン?なにそれ?そんなのあったけ』とかいうのよー」とか言う会話をしていた(正確にはしていたようだった)。その後に続く会話も「そっち系」で、自転車乗りの会話ってのはやっぱり世界共通なんだなと再認識。PCHってのはそういう系の道。アップダウンが苦にならない人にとってはぶっ飛ばし快走。そうでない人にとっては一回のアップダウンごとに脚をけずられる道。

Fosterのタンデムが猛然と列車を引っ張り続けてくれる。特に前半はアップダウンと言っても緩やかなのでタンデムの弱さはあまり露骨にあらわれない。断崖の上を走っているとホイールだと皆が言う。確かにすぐそこ、断崖の下を二頭のイルカが泳いでいるのが見える。すげーなーと思いつつも「あれはドルフィンだろ?Right?」ときくと「うん、ドルフィン」という。どうもクジラもイルカも区別してない気がするぞ。「クジラはかわいいし頭いいので食べるの反対」と言ってるとき、それはクジラなのかどうかよく確認した方がいいと思う。まあイルカも食うらしいけど。

PCHの入り口から30kmをノンストップ(信号2カ所しかないし)で走り、ようやく第2CPへ。ここで集団に追いついたようだ。僕はたまたまBobbiやGregの食事していたサブウェイで飯を食う。で、まったり。パンク修理につきあったり地図もなかったりコースもはっきりとはわかんねえし、まあ時間能古と考えてもしゃあないだろう。

まったりして彼らと再スタート。本集団はまだ出発していなかった模様。

はじめに長い坂。Greg夫妻のタンデムがぐいっと遅れる。とりあえずあまり引き離さないように、でも転ばない程度の速度で坂を登っていく。登りきって降りる。振り向くと誰もいない。もう仕方ない。独りでいくしかない。

30kmの海岸線を走り続ける。後から聞いた話だと、日本人サイクリストがいて、彼はシアトルからサンディエゴまで走る途中だったのだそうだ。ここまで既に一ヶ月だとか。気づかなかったな・・・。まだこっちで日本人サイクリストに会ったこと無いんだよ。

さっきまでの陽光が翳ってきて寒くなってきた。自転車を停めてジャージを纏う。走り出すもときどき停めて次のCP(Info CP)について確認したりする。次は大体180km地点くらいだろうか。Mile表記なので換算がめんどい。

PCHをついに離れて内陸へ。なんか千葉みたい(偏見)だなーと思っていた場所。ずっと平坦で陸橋くらいしかアップダウンは無い。ひとりで歌ったりしながらペダルを踏む。さらに20kmくらいははしったところでInfo CPの場所を発見。看板なるものを探し、その文章を携帯のカメラで撮影。あとで書き込めばいいや、と。

ここから登って、下って、登って、だよな、と思ってたら登って登って登って、だった。誤算。登って登ってくらいでガクンと速度が落ちる。実は水がもう無い。残り20?25kmくらいだと思って水は喉を湿らせる程度でがんばっていけるんじゃないかと思うが、厳しい。でも買う店も無い。買いにいく服も無い。

現在、僕のアイドルは仕様的にダブルボトルにできないのが痛い。考え直すべきか?でも重装備は鉄血長征号がまかなうというのが基本編成なんだよなあ。とか単調な景色の中でぼんやり考えるが水が無いという現実は変わらない。だいたいこのコースはほんとは何キロなのか?200kmちょっと、の「ちょっと」はどのくらいあるのか? キューシートを無くしたせいでまったくわからぬ。登って登って登ってのあたりに至ると、もう脚が踏み込めない。まいったなあ。そこらへんで「最後の登って」登坂。そのあとに下りが続きほっとする。すでにメーターは200kmを回っているが・・・。

また登り。その前の信号でふたを開けて最後の水を含む。でもそんなに長くないのでさくっとあがる。そこから住宅地を貫く長い下りだ。ここはよく覚えている。エアロ姿勢をとって重力降下。もうここまでくれば水なんかいらない。不思議なもので、あそこがゴールだと思うと踏み込んでのダンシングだってできちゃう。イエイ!

スタートしたVONSに到着。レジがこんでいて結構待たされる、というかゆうに10分以上待たされる。途中でトイレに行って顔を洗ってきてもまだ並んでいるくらい。レシートをゲット。計算するとだいたい9時間15分。おやおや、待たされた時間やパンク休憩迷子なんかを考えると、9時間なんか余裕できれたんじゃね?ってどうでもいいことだと途中で決断したことだけど(w

Bobbi、Gregもやってくる。主集団はまだ後方だそうだ。彼らと一緒にGregの家へ。Bobbiのお別れピザパーティがあるのだ(つづく?)。
UserTag: *